久しぶり、”着物”沼にハマる。

年始に立てた「何やる?」目標のひとつに
「できるだけ着物を着る」
というのがある。

今から20年くらい前に着物熱が高まり、欲しいんだけど、と母に相談し、
母が百貨店の外商担当の人に相談して、帯と着物を購入したことがある。
それぞれ別々の機会に購入したのだが、どちらの時も、「あ、これ!」と、
その着物と帯が目に飛び込んでくる感じで出逢い、ひとめぼれし、清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入。
しばらく眺めては満足する(=着る時間はない)という日々を過ごしたのだが、
その内仕事が忙しくなって、着物を箪笥から取り出すことさえも無くなった。
せいぜい、年1回、お正月明けのまったりした時に、畳紙を解いて惚れ惚れとみる、程度。

で、今年。
時間が出来て、友人に「なんかやれば?」と言われて、うーむうーむ…と考えて思いついたのが「できるだけ着物を着る」だった。

着るからには上手に着たい。
最初のひと月くらいは昔習った方法を思い出しつつ、また、中年&コロナ禍で体型が1.3倍程度に膨れたおかげで昔とは勝手の違う着姿に四苦八苦しつつ、あれやこれやを繰り返した。

着付けがなんとかサマになり始めた頃、旅行中にふと立ち寄った呉服ブランドのお店がこちらで展示会をする、というので、わざわざ着物を着て出掛けて行った。
どちらかというと着物を着て出掛けていく場を探していたところに、ちょうど展示会の案内が来た、という感じだった。
その呉服店のものは高い、というのは知っていたので、見るだけ…のつもり、だった。のに。
20年ぶりに、買ってしまった。まぁ、結局、元々好きなのだ。そりゃあ、素敵なものを目にすれば、欲しい、と思ってしまうわな。
しかもタイミングが悪い。会社を退職して、ちょっとしたヤケ(?)状態。

そこからはズブズブと。
ハマったらいつも、とことん、なのだ。というのを、今、思い出した。

その着物にちょうど20年前に買った紅型の帯が合いそうだったが、小物を新しくしたらまた雰囲気が変わるだろう、と、ネットをみたのがいけなかった。
たまたま家の近くで呉服屋の展示会がある、着物を着ていけばいろいろと特典があるらしい、じゃあ、その帯を締めて帯周りの小物を見に行こう…。

結果。
ローンを組んでまで着物や帯を購入していた。
20年前に清水の舞台から飛び降りたとしたら、今回は…グランドキャニオンくらいかしら。もはや生きてないやん。

おかげさまで、今は手元に、少々暑くなったこの季節にも着る着物があり、それに合った帯もある。
小物もずらっと揃って、和箪笥の中に収まっていたセーター類は新たにやってきた帯や着物、小物たちに追いやられてしまった。

それでも沼というのは終わらない(らしい)。

「真夏に着る着物ってどんなのがあるのかな(更年期で練習するだけで汗だくやのに?)」
「日本橋で3年ぶりに着物の展示会??行ってみよ!(行くだけで済むんかいな←結果、木綿着物と博多帯を購入)」

毎回、もう買わない、もう買わない…と念仏を唱えているのだけどなぁ。
もう箪笥には入らないのに〜…

この沼、まだしばらくは続きそうだ。

(関係ないけど、この浮世絵のおねえさま方<というより多分、お嬢さま方だわね、明らかに若い>、ステキですよねぇ)


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