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カナダでの妊娠・出産体験(出産前)

5月にトロントで女の子を出産しました。
せっかくなので忘れないうちにトロントでの妊娠・出産体験をまとめてみます。

第一部は出産前。。。

妊娠がわかって最初のエコーは9週でした。もっと早い段階でエコーしたかったけど(子宮外妊娠とかのリスクとか?) 、9週までの段階で何か異常があっても何にもできないからと言われてできなかったです。
その後は、20週ぐらいでもう1度、逆子かもってなった35週ぐらいで更に1回やっただけでエコーは合計3回でした。その代わり?に心拍を確認する機械で毎回心拍は確認してもらってました。ちなみにエコーは医師にやってもらうのではなくて毎回専門の施設に行って技師さんにやってもらいました。(医師の処方をもって自分で予約するの地味にめんどくさかった!)

トロントでは、妊娠中や出産後のケアをお任せするヘルスケアプロバイダーを産婦人科医か助産師かで選びます。私は産後6週まで手厚くケアをしてくれる助産師を選びました。1ヶ月違いで出産した友達は産婦人科医を選んだんだけど、帝王切開で2日後に退院した次の日から自分でかかりつけ医に赤ちゃんを連れて行ってチェックアップをしてもらわなきゃいけなかったらしいので、私は助産師で良かったかなと思います。助産師の場合は産後3週まで家まで来てチェックアップをしてもらえます。トロントでは出産後大体3時間で家に帰るので抱きかた、授乳、沐浴などを家で教えてくれる助産師さんは初めての妊娠の私には重要でした。
それと重要な点をもう一つ。トロントでは助産師費用は健康保険がなくても無料なんです。一定の条件をクリアしないと健康保険に加入できないんだけど、助産師のケアは妊娠・出産を通してみーんな無料です。病院は健康保険ないとかかれないか、とても高額になると思います。

私の助産師さんは、2人が交代でやってくれていて、出産に立ち会ってくれた助産師は本当に優しくてフレンドリーでいい人でした。この助産師さんのおかげで痛かったけど良かったって思える出産になったと思う。看護師として働く上で、患者側からみた看護師は1つ1つの対応が印象に残るんだよなぁと再認識できた気がします。

あとこれは有名かもだけど体重の話!
日本は結構体重管理してて、同じ時期に妊娠してたお兄ちゃんの奥さんはもともととてもスリムなのに10kg増になったぐらいで、そこらへんで体重止めとこうねとやんわり言われたらしい。私は、そもそも自己申告の妊娠前体重を最初の問診票にかいたきり、体重について何にも聞かれなかった!笑
家に体重計ないから、職場で時々測ってたけど最後の3ヶ月休んでて結局なんkg増えたのか謎のまま。ちなみにどれくらい増えていいのか聞いたら、数字はもらえずに妊娠中は太るからいいのよ~と言われました😆

そしてこれ!出生前診断・検診。トロントではNIPTという母体の血液から赤ちゃんの染色体異常を調べることのできる検査を、お金を払えば誰でもできます。確か500ドルぐらい。日本は年齢制限があるとかないとか、しかも結構高額だったはず。私としては、母体の採血という低侵襲でかなり精度の高い検査なので、検査を希望する人にとってはいい検査だと思います。しかも妊娠推定9週以降という早めにできます。ここでペルー人夫と笑ってしまったのは、かかりつけ医にかなりサラッと「NIPT受けとく。一応これで染色体以上とかわかるよ。ベイビーをキープするかしないかとかも考えられるしね。」と
言われたこと。中絶うんぬんは本当に人それぞれで正解はないと思ってるんだけど、一応建前上経済的・身体的理由でしか中絶を認めない日本から来た私と、本人は無宗教だけどカトリック大国で家族愛が強く中絶けしからん的な南米出身の夫は一瞬唖然となりました。むっちゃ軽いノリだなと。夫とは染色体異常の検査を受けることは合意してたけど、その後の対応では意見が分かれていて、そ子についてはなかなかセンスティブな戦いをしていたので、そのドクターの軽さに逆に2人で家に帰ってきてから笑ってしまいました。でもよく考えたら自分たちの人生だから自分たちの主導権や決定権が尊重されているのかなって思えた出来事でした。

そんなところでしょうか。
次は出産前後についての記録をしていこうと思います。


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