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彼。

人間は、恋と革命のために生まれてきた。


彼、すなわち太宰治の名言である。
彼の生き様があらわれているもっともな言葉だなと思う。

彼のことは好きである、人間として素直で泥臭く、繊細である一方。作品においての言葉遊びが散りばめられた技巧的な所がすきなのである。

彼の生き様はよくクズ男、女たらし、メンヘラなど酷いように言われてしまいがちであるが。はたして、自分がそのような側面がないと言いきれるだろうか。多くの人は微妙であろう。あたかも、イエスの石打ちの刑のものを見た時の説法のように。

人は環境に依存して心理的状態が変わるものだ。
いわゆる太宰は極限状態における環境においての人間の生き様を誇張した内容を私たちに与え、再認識させてくれるのだと思う。これを変に嫌うものは、自分と向き合うことを拒んでるのではないか。

本当に自分を好きになることとは、自分の全て
きれいなところ・きたないところ
を受容することにあるのではないだろうか。

いざ、太宰を読んで。自分と向き合ってみよう。

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