コンサルタントが活躍するために必要なこと
コンサルタントが身につけるべきスキルを紹介した書籍は多く出版されていますが、コンサルタントが身につけるべきマインドについて言及している方はほとんどいらっしゃらないように思われます。
実際、コンサルタントと名乗ったら誰でもコンサルタントですし、クライアントの前ではプロフェッショナルでいなければならないので必要なものはスキルなのかもしれません。
ただ、私自身10年以上コンサルタントと名乗って活動してきた中で、これは理解しておく必要があると考えるものもあります。
今回はそのような、コンサルタントが理解しておくべきマインドについて紹介したいと思います。
コンサルタントに必要なのはIQよりも愛嬌?
「コンサルタントに必要なものはIQよりも愛嬌」という言葉を聞いたことがありますが、なかなか核心をついた言葉だと思いました。
そもそも、コンサルタントとはどのような職業なのでしょうか?クライアントの課題を解決する名探偵?或いは成功に導くスーパーヒーロー?恐らくそうですし、そうありたいものです。では、そんなコンサルタントが提案した施策は無条件に受け入れられるのでしょうか。受け入れられたとして、クライアントのプロジェクトを推進できるのでしょうか。
コンサルタントという職業は、相手に自分の話を聞いてもらえなければ始まらず、相手に動いてもらえなければ成果が出ない職業なのです。
また、人間は理屈だけでは動かない生き物です。頭脳明晰なコンサルタントが完璧な理論を構築しても、受け入れられないという事例は少なくありません。
結局のところ、活躍しているコンサルタントは、人に好かれる人であるように思います。IQももちろん必要なのでしょうが、人に好かれる愛嬌も同じくらい重要だということです。
コンサルタントは自分自身を売る職業
今回の主題はコンサルタントの優劣は愛嬌で決まる、などというものではなく、愛嬌も含めたその人自身の能力と魅力で決まるという話です。私の持論は以下のとおりです。
論理性は必須
人に受け入れられなければ始まらない
知識、経験、論理性に加え、人間性も必要
だから自分自身をプロデュースする必要がある
コンサルタントというとスーツに身を固めて知的な物腰で応対するというイメージを思い浮かべますが、これ自体がその人を優秀に見せるプロデュースですね。その人の話を聞いてもらう準備は外見の印象から始まっています。
改めて、コンサルタントとはどのような職業なのでしょうか。
私はその人の知識、経験、積み上げてきた実績をアウトプットして対価を得る職業だと捉えています。アウトプットするにあたり他人の理解を得る必要がありますので論理性やそれを表現するスキル・フレームワークが存在するという関係です。
そして、「コンサルタントという職業は個人技、属人性の最たるもの」です。
コンサルタントの評価は基本的に個人に対して発生するものです。(会社としてアサインされても、継続するかどうかの評価は個人単位ですよね?)
そしてコンサルタントへの評価は、その人自身の能力だけでなくクライアントに対する姿勢や貢献度も含まれます。
従ってコンサルタントは自分自身の能力を、見せ方も含めてプロデュースする必要があるのです。
自己プロデュースのために必読すべき本
私が自己プロデュースを行う上で、最も参考になった本を紹介します。
コンサルタントの話なのに何故プロレスラー?と思われる方が殆どだと思いますが、この本は世界最高峰のエンターテインメント団体でトップにいた著者が、自分自身をブランド化してプロデュースするエッセンスを紹介しています。(業界の秘密に関連する内容なので一見それとわからないように表現されていますが)
プロレスラーは、その人の生き様をキャラクター化して表現する存在です。そして、そのキャラクターは自分自身の要素をデフォルメしたものでないと心身共に破綻します。
また、自己プロデュースには論理性が必要です。何故ならば他人は論理的に破綻しているものは理解できず、反発してしまうからです。
そのような世界最高峰の自己プロデュース方法が、この本では紹介されています。
あなたがコンサルタントとして活躍するために
コンサルタントとして活動していると、セミナー等で講演したり、記事を寄稿する機会がいつか訪れます。また、案件獲得のために営業を行う機会も増えるでしょう。
コンサルタントの仕事は人前に立った時から始まります。第一印象からあなたの能力をわかりやすく伝え、話を聞いてもらう空気を作成すること。そのためには普段から自己プロデュースを行い、振る舞うことが必要です。
自己プロデュースの方法については別に記事を書きましたので併せてご覧ください。
あなたの活躍のために、今回の内容を心に留めていただけたら幸いです。
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