#18「伝える」と「伝わる 」

息子が今6年生で、とあるスポーツをしています。
キャプテンにもなり、チームを引っ張っていく立場として試行錯誤をしながら自分なりに頑張っているようです。

小学生のチームなので、指導者はもちろん保護者の方々の支援なくしては成り立たちません。私もなかなか仕事柄スケジュール的にかかわることが難しいですが、できる限りのこと(練習への顔出しや、試合動画をYouTubeへアップ等)は取り組むようにしています。

全国大会を視野に入れているチームのため、保護者も指導陣もモチベーション高く練習から取り組んでいますので、こどもたちの取り組み方にも求められるものが多いです。

ただ、そこはまだ小学生。日によってモチベーションは大きく変わることもあるし、同じ失敗を何度も繰り返してしまうこともあります。

そんな中、親としてはどうにかしっかりやってほしいがために、強く言い聞かせたりして、結果的に本人のやる気を阻害してしまうことも。
私もよくしてしまっていました・・・

もちろんそれでははなかなかこどもは伸びてくれません。

元々は自分からやりたいと思って入ったチーム。

そのこどもたちが意欲的に取り組むことが出来るようにするには、親としてどういったサポートが出来るのかを考えていました。

まず、こども達以前に自分(親)がどう取り組んでいるのか?

相手を変えたいのであれば、まずは自分が変わる。

ありきたりですが、とても大切だと感じています。

やはり親が真摯にその競技に向き合うことによりこどもも感じることがあるのではないかと思うのです。
それは、試合や練習に帯同することかもしれないし、一緒に試合の動画を観ることかもしれないし、おいしいごはんを作ってあげることかもしれません。家庭それぞれでできることは様々あると思います。

それが次第に、「自分が楽しいから」といった気持ちに加えて、「応援してくれているお母さん、お父さんにいい姿を見せたい、喜んでもらいたい」といった動機にも発展していくかもしれない。もしくは、その親の姿勢が良い意味で伝染していくかもしれません。

そして、その親という対象がチームへと移り、上級生は下級生が上手くなるように色々教えるようになり、下級生は教えてくれた上級生のために。と、よいスパイラルが生まれるような気がするのです。

自分が教わったことを下級生に教える。といったインプット~アウトプットのサイクルを重ねることによって、結果的に自分のパフォーマンスが向上することも期待できますね。

目標の設定


先日読んだ「THE TEAM 5つの法則」麻野耕司著 には、目標設定の3分類として、意義目標・成果目標・行動目標の3つを挙げていました。

上記に挙げたこどもを例にすると、
意義目標=親やチームメイトの喜ぶ姿がみたい
成果目標=県大会優勝
行動目標=競技スキル的な目標(速い球を投げる、キックの制度を高める等)
となるかと思います。

この意義目標が設定できることによって、成果目標や行動目標もおのずと決まってくるようです。

こどもに対して、「意義目標がこうで、行動目標をこうして・・・」などと言ってもポカン?としてしまいます。

「伝える」も大事ですが、「伝わる」ような取り組みも必要ですよね。
そのためにも、まずは自分自身の取り組みを振り返ってみると何かに気づくことができるかもしれません。

これは、今の自分の仕事にも通ずることでもあります。

私たちの仕事はチームの勝敗によって大きく評価されます。しかし、当事者である私たちが、その仕事の善し悪しを勝敗によってだけ評価してしまっては迷子になってしまいます。

そうならないためにも、目標を適切に設定していくことは必須です。
そして、そのうえでの取り組む姿勢は、チームメイトやチーム外にも伝わっていきます。

そうすることによって、より良いスパイラルが生まれたらなあと思います。

ぜひ興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?

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