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知財×ビジネスで飯を食いたいけど〜キャリアは生き物


「僕のキャリアはグチャグチャだ・・・」

 こう思ったのは入社2年目の本配属が決まった日、狙っていたバイオテクノロジーの研究開発ポジション(自分の研究ドメインどハマりしていた内容だったのに、、、)に同期が配属された時だった。しかも2人。
 同時に自分が配属されたのは、AIを現場に普及させる開発グループで研究所の所属だった。どうやら、大学でプログラミングなどのITスキルを学んだところにずっと目をつけられていた様だった。なんかやたら、面接で「基本情報技術者」の資格について聞かれるな〜と思ったら、これだ。そこから2年間、「機械学習」、「統計」、「プログラミング」をのスキルを身に付けて業務を行った後に、異動を言い渡される。ここでまた、僕は同じことを思うのであった。

とこんな感じで、僕は2年前、自分のキャリアに焦りをとても感じたのだった。



キャリアについて思うこと

最近、企画を自分で行い、「知財若手の会」というイベントの第1回を開催した。


 第一回のテーマは、若手で語る「知財×キャリア」で、LT(ライトニングトーク)を中心に若手でディスカッションをするというものだ。

 知財の業界に入って2年目の僕は、若い人がどのようなキャリア、将来像、「思い」で知財業界で働いているか知りたいと思ったのが今回の企画のスタートだった。また、社会環境と置かれている状況が同じ・近ければ、問題意識が似ていて、その仲間で何かの解消ができるのでは?とも思った。


 LTはどれも素晴らしいもので、歳が近いながらも、キャリアについてよく考えているなと思ったとともに、会社に振り回されながらも、知財に魅力を感じている自分はこの先、厳しい社会を生き抜いていくためにどのようにキャリアを形成すればいけないか、今までのキャリアを見直して、考える必要があると思った。

 こう考えると、自分のキャリア論なんて、LTをしている人と比べて、何もなかったなぁとつくづく思う。


自分のキャリアをマップ化する

 自分のキャリア・スキルを整理するために、マインドマップを使って簡単にマップ化してみた。(Fig. 1)

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Fig. 1 : yu_pyのマインドマップ

 

 大学でのスキル形成、趣味、社会人での経験(機械学習、知財)を思う様にマップ化し、その後、クラスタ同士の関係性、方向性も挿入した、(Fig. 2)

 少し、この先のアクションも考えることができ、頭の整理ができた。


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Fig. 2 : 方向性を添えたマインドマップ

 ところで、知財部で働き、特許情報分析業務を行って、もう2年目が経つが、当初は面白くなかったら、やめてしまおうと思っていた。しかし、働いてみると、なかなか面白い。

 調査というものに興味があったのもあるかもしれないが、一番は野崎篤志さんのnoteとの出会いだと思う。特にこのnoteで「知財×ビジネス」(特に特許情報分析)の魅力を感じた。

 知財×ビジネスに魅力を感じた僕は、

「あのように仕事して、知財を主軸に置いたビジネス・事業へのコンサル
で独り立ちできたら」と強く思う様になった。「望むキャリア」が見え始めた。知財に来て半年がたったくらいだった。



キャリアマップに次元を加える

 Fig. 2の内容を2次元のマップに落とし込んだ。横軸は簡単な時系列、縦軸は自分がやりたいこと、望むキャリアという軸を考え、要素間の関係を矢印・フローで表現し、Fig. 3を作成した。


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Fig. 3 キャリアマップ


 自分なりの軸を用いて、フローも加え、表現することで、抽象化された自分のキャリアの道がより具体的になった。

 大学で学んだIT知識、プログラミングは、学んだ当時は会社員になると使わないだろうと思っていたが、機械学習の業務を行う際に直結して役に立ったし、この業務経験は、今の特許情報分析に役立っている。
 プログラミングの勉強のアウトプットのために、ブログを書いていた癖が、今こうしてnoteを書くことに繋がっているし、コンテンツを考えて情報配信することは知財若手の会の企画につながっていると思っている。

 最初に思い描いていた内容とはかけ離れているけれども、学んできたものって役に立たないことなんてないんだと、このマップを見てとても感じる。

 また、自分のキャリア論というものはないが、目の前のことに努力をぶつけた結果、スキルが残ったのだと感じることもできた。 

キャリアは自分の意思で動くが、運も絡むのだ。



キャリアのこれから

 今設定している目標・ゴールは「知財を主軸に置いたビジネス・事業へのコンサル」が可能になることだが、そこまでの中間ポイントを大きく4つ設定した。(Fig. 4)


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Fig. 4 目標と中間地点

・機械学習×知財で、副業ができないか?
→ プログラミングスキルとITスキルを伸ばす目的

・知財×ビジネスで、経営・事業戦略×知財ポートフォリオ結び付きへの貢献ができないか?
→ 知財の魅力を働いている会社に反映させたいというモチベーション

・チザワカなどから、企画のマネタイズができないか?
→ 若手の方への還元(イベント環境への投資)と企画〜マネタイズの勉強

中小企業診断士の勉強を頑張りたい。
→ ビジネスにおける事業部との共通理解を充足させる

 当分の間これを目標にして、知財で飯が食いたいが、キャリアは生き物である。この4つだけでは、目標を達成できないかもしれないし、そもそもどう転ぶかわからないし、もしかしたら、喫茶店を営んでいるかもしれない。そうであっても、目の前のことに努力をぶつけたい。

 ただ、気持ちはおおらかに。Twitterで仲良くしてくれているラーメン好きな先輩も、「キャリアを考えることも大事だが、どっしり構えるのも、鈍感なのも大事」と言っていた(と思う)。


終わり

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