会ったことのない、55歳年上の方とのメールさながらの速さでの文通

はじめまして、（会ったことのない方との）文通。

わたしは、平成生まれの28歳だが、おそらくこの年齢にしては珍しく、毎年手作りの年賀状を書いている。なんなら、表面はすべて手書きだ。
その数、毎年70～80枚程度。
頭がおかしい。よくやるなあ。と毎年言われながら、返事が来なくても、返事がLINEでも、気にせず自己満足で出している。

加えて、わりと全国各地、国外にも友人知人がおり、それなのにこのコロナ禍で全く会いに行くことが叶わない今、わたしはかなり手紙をよく書いているほうだと思う。郵便局のおっちゃんたちとも仲良しだ。

そんなわたしでも、さすがに、面識のない方と文通をしたことはなかった。
（おそらく、もっと年齢を重ねている方ではそういうこともあったのだろうか。何かの小説で読んだことがある気がする）

そんなわたし。ひょんなことから、先日町の方から
「この方から素敵な絵が届いたから、不足情報をこの返送はがきに書いて出してもらえる？」
と言われ、知らない方の住所と名前の書かれた返送はがきを受け取った。

おそるおそる、必要事項を記入してポストに入れる・・・
すると数日後、なんとも素敵な絵はがきを郵便受けの中に見つけた。

もちろん、その方の絵である。なんて素敵なんだ・・・

お相手の方は、お名前の横に「昭和13年生まれ83歳」と書いてくださっている。83歳のおばあちゃん！！！！！
そんな方から、「新聞テレビなどで活躍を知り、関心しておりました。普通は出てこない発送なので勝手にファンになっておりました」などと嬉しすぎるお言葉の数々をいただいた。
ファンだなんて、こちらこそすぎる。

喜びのあまりすぐさまお返事を書くと、今度はまた更に絵が。

うますぎる。すごすぎる。

あまりに感動し、またすぐにお返事を・・・
を繰り返した結果、郵送とは思えぬスピードでやりとりをすることとなった。

「ポストカードにしたいです」「原画が見てみたいです」
というわたしのわがままにも迅速にお答えいただき、ほんとうに感謝感謝。

そしてなんと、つい先日わかったのですが、勝手にお名前の漢字を読み違え、字体や絵から女性だと思っていたら・・・
男性だということが発覚しました・・・！おじいちゃんでした！

文字だけのやりとりだと、伝わりきらないこともありますね。
でもなんだか、会ったこともない、55歳も年上の方と、文字だけでやりとりするのはなんだか不思議であったかい気持ちになります。

ああそうだ、この気持ち、小学校の頃、毎年、名前しかわからない区内？のお年寄りにはがきを書いて、そのお返事が届く、みたいな活動があったなあ、その時感じた気持ちに似ているのかもなあと思った。
孫でもないし、住む場所も離れているけれど（県内）、ふつうに生活していたらなかなかできないであろうこんな繋がりや体験も大切にしたいものです。