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想いをカタチにしながら夢を追いかけて辿り着いた場所で

はじめまして、夢の仕事。

はじめましてと言いますか、この地でやりたかったこと、「本の空間を創り、本と人の出会いを生み出す」ことをはじめてもうすぐ2年になるのですが。

巷でよく、やりたいことを仕事にするか否か論争みたいなものを聞くけれど、わたしも就職活動をしていた頃は、趣味として好きなことを扱う業種からそうではない業種までさまざまな会社について調べ面接を受ける中で、

「やっぱりわたしは趣味は趣味のままでいよう」

と明確に思っていた時期もあった。
しかしそう割り切って就職した会社(とはいえ興味のある職種ではあった)では、思った以上に楽しく、もちろん時には苦しくあがきながら社会人生活を送ることができていたと思う。

でも、わたしはそんな毎日の中で出会ってしまったのだ。
考えただけでわくわくが止まらなくて、どうせ毎日一生懸命がんばるのならこのことのために身を削りたいと思うことに。

それが、「本」だ。

電子書籍なんかも主流ではあるし、読みたいものを便利に読めばいいと思うけれど、やっぱりわたしは紙の本が好きで、物心ついた時、もしかしたらそのずっと前から(お腹の中にいる頃から読み聞かせをされていたらしい)わたしは本に支えられていて、そんな本にはどうしてもどうしてもなくなってほしくないと思った。本の未来を少しでも明るくしたいと、そんなことにほんのわずかでも携われたらと心底思った。

そうして、会社に内緒で週末に大好きでたまらなかった書店でのアルバイトを開始し、雑誌で読んで憧れた本の仕事に就くべく2年間もアプローチし続け、「こんなにもやりたいのなら」と会社を辞める決意をし、そうしたら声をかけてもらえた憧れの仕事に従事し・・・

「本の未来を明るくする仕事がしたい」

おそらくそう思うようになってから4年ほど、その夢だけを追いかけて全力疾走していたら、気が付いたら縁もゆかりもない日本海側の海沿いの小さな町にいた。

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正直、コロナ禍という世の中の情勢やそれ以外のこともいろんなことが絡まりに絡まっての結果だ。今振り返っても、なぜこのようになったのか、なぜそんな決断ができたのか自分でもまったくわからない。

「本のある空間が創れる、夢を叶えられるかも。」

この想いたったひとつで。叶えられる保証もないのに、あの頃のわたしはただただ必死で、藁をも掴むような思いで前だけを向いて走っていたのだと思う。

そんなこんなで身ひとつで移住してからは、ほんとうにすべてが大変だった。

まず、生粋のペーパードライバー歴9年により車も運転できないのに、最寄のコンビニは徒歩58分。
慣れない田舎暮らしはいつも誰かに後ろ指を指されている気がして、一時期人の目が怖くて外出できなくなったこともある。
コロナ禍に、知り合いゼロの遠く離れた県に移住したこと自体も。
場ができるまで、「なにしに来たの?」「本で人が来るとは思えない」「絶対失敗しますよ」などといろいろな人から言われ続けたことも。

だけど、歯を食いしばって、時には立てなくなりながらも、何度でも立ち上がった。

その結果、夢は夢でなくなり、わたしのずっとやりたかったことで、たくさんの人が笑顔になるという夢のような光景を日々目にすることができるようになった。

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誰かの笑顔のためにがんばるのではなくて、自分の夢のために、自分の笑顔のためにがんばって、その結果まわりにも笑顔が広がるなんて。気づいたら自分だけでなくまわりの笑顔のためにもがんばれていた、なんて。
こんなに幸せなことはないと思う。

今後も引き続き、自分とまわりの笑顔のために、この場所に責任と誇りをもって、よりよい空間にしてゆけるよう、夢の仕事の続きを、しっかりと歩んでゆきたいと思う。

1階写真(C)


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