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私からすると、ガンプラは優れ過ぎていて、そのことを疑問に感じている人がどれほど居るのか

プラモデル配信をしているとプラモデルを作っている人がたまに来るのだが、だいたいガンプラを作っていて、ガンプラしか作っていない人も多い。私はガンプラをあまり作っていないので、どうしても話が合わないことがある。
ガンプラはプラモデルの出来が素晴らしい。優れている。日本が世界に誇れる文化であり、コンテンツだと私も考えている。しかし、私からすると、ガンプラは優れ過ぎていて、そのことを疑問に感じている人がどれほど居るのか。

ガンプラは手間を掛けなくても制作が出来る。接着剤は要らないし、塗装をしなくてもカッコいい。パテ埋めや改造なんてもってのほかで、私からすれば、そんなことをしなくてもいい。
それなのに、塗装がしたい、と考える人がいる。何人か、実際にそのような人の話を聞いた。私の考えでは、ガンプラは塗装をしなくてもいいし、塗装したいならガンダムマーカーで部分塗装をしたり、墨入れをする程度で十分だろう。
この根拠は、ピットロードの40年前ぐらいに販売した戦艦のプラモデルを作れば分かる。もしくは、旧キットのビルバインでもいい(旧キットのガンプラでもいいだろう)。もう、作るだけで大変なのだ。
古いプラモデルを作る。塗装をしないなんて考えられない。どう考えても、塗装はした方がいい。だって、見栄えがしないもの。もう、プラ丸出しのモロ出し。だから、プラモデルの塗装は大人の嗜みなのである。

今のガンプラは余計な手を加えなくてもカッコいい仕上がりになるように設計されている。バンダイ。
プラっぽさを軽減したいなら、トップコートをスプレー塗布するだけでいい。簡単かつリーズナブル。手間もほとんど掛からない。
そもそもが、今のガンプラはそのようなものとしてバンダイが作っているので、塗装を含めて、手を加えることが、私には自然な流れ、自然な行為だと感じられにくい。

先週、模型屋に出掛けたら、ガンプラが置いてあった。水星の魔女シリーズ。それとMGEXのストライクフリーダム。他に幾つか。

ガンプラあるじゃん!

ガンプラ買い放題、作り放題!

いや、作りたいガンプラは品切れなんだ、と言うならば、ガンプラ以外のプラモデルを買って作ればいいのに、と私なんかはつい思ってしまう。だって、ガンプラだけがプラモデルではないから。
勿論、自分が作りたいプラモデルを買って作って楽しめばいい。これはガンプラ批判ではなく、他のプラモデルを作っていると、果たしてガンプラはプラモデルと呼べるのか、と思うほど、別物、違う物に感じられるから。
これが他のプラモデルと比べたガンプラの優位性になっていて、ガンプラを含めたバンナム1強時代になっていると思うのだが、不便さがない、ということに疑問はないのだろうか、という疑問が私にはある。

私の場合はスナップキットを作るし、空母の古いプラモデルも作る。旧キットのヌージャデルガーをついジャケ買いしてしまう。
難易度の緩急。
そうすることで発見があったり、プラモデル作りがより楽しめるのではないか、という工夫と言えば工夫になるのだろう。正直、旧キットや空母を作っていてテンションは上がらない。でも、作り終えてから、達成感みたいなものはあるし、上手く作れなかったことが、完成させたプラモデルを見ていて楽しい。
まぁ、作っていてテンションはあまり上がらない。修行と言えば修行。

なんて言うのかな、旧キットとかは、こちらの言うことを聞いてくれない。プラモデルの話を聞きながら作っている感じで、そうなんですか、へー、大変でしたねぇ、なんて相槌を返すことが組み立てることと繋がっている。そうしないと作れない。だって、こちらの言うことに従ってくれないのだから、まずはこちらが相手に従うしかないじゃないか。不便、とはそういうことでもあるだろう。

不便は自分に何かしらを強いてくる。強いられることほど、雄弁なものはない。言い換えれば、強いられたことは経験になりやすい。

でも、それだけでは苦行なので、スナップキットも作る私です。スナップキットを作ると楽しいね!

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