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ふぁぼ

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#日記

忘れていた昔のことを思い出した。また忘れようと思う。

以前買って美味しかったものを、再び買って食べる。ああ、美味しい、のか?
感覚は麻痺する。記憶は美化される。内側で血と一緒に巡って行くうちに薄れて行くのか。
あのとき確かに嬉しかったんですよ。美味しい、と思ったんですよ。

感覚は、ファイル名付けてそのときのまま保存できなくて難儀。

本意じゃない本意と戯れる。こんな話がしたいんですけどこんな話がしたいんじゃないんですよ。
ふわふわふらふら。ららららら。

照明やら何やらの家の設備が次々と死んでいく中をそびえ立つ樹のようにぼんやりと見ている。
昔からちょっとの「自分に関する『困ったな』」はなんだかとてもどうでもよくて。困ったけど別に死ぬ訳じゃないし。弁当に自分だけ箸がなかったら弁当箱の蓋で食べるタイプ。十分すぎる筈の自己愛。事故愛。

大事な人に宛てた言葉は組換えに組換えて濾過して大切な所だけを抽出して送りたい、と考えると緊張して何も書けなくなる。いっそのこと全部「月が綺麗ですよ」で済ませたい。
その便りが届かなくなったら、死期が訪れた猫みたいにどこかに去っていったのねって思って欲しい。
という現実逃避。