優しい人。

ふと気づいたことがあります。

それは、今している仕事で関わっている人が
全員優しいということ。

｢すごいね！｣
｢いいね！｣
｢ありがとう！｣

そんな言葉をつい先日もいただいて、
ふっと心があたたかくなりました。

決して、
すごいことをしたわけでも
難しいことをしたわけでもないんです。

だけど、
今私の仕事で関わっていくれている人は
必ずこういう風に
褒めてくれて、感謝を伝えてくれます。

不備があったとしても
それは必ず感謝の後。

本当に優しくて、
頭が下がります。

またこの人のためにがんばろう！
喜んでもらえるようにがんばろう！

そう思えます。

＊＊＊

私のこれまでの大半の生き方は、

悪いところを見つける、
ダメなところを直す、
トラブルを未然に防ぐ、
リスクヘッジを考える･･･

そういった、下を向いた生き方でした。

ミスが無いのが当たり前で、
ミスが無くても
褒められないし感謝もされない、
そしてミスは怒られる責められる。

そういう生き方。

いつしかそれに慣れてしまって、
多少褒められたとしても

｢いえいえ、そんなことはありません｣

感謝されても

｢あ、なんか気を使わせてすみません｣

そんな返ししか出来ませんでした。
違和感や悲しさも感じなくなるくらい
麻痺もしていました。

こうしてあたたかい言葉をもらって
凍りついて麻痺した心が溶けてきて初めて、

あ、冷たく固まってたんだな、と
気づくのです。

独立して何度も溶かしてもらっているけど、
つい習性で固まりやすい私の心は
それでも何度も溶かしてもらえています。

＊＊＊

これまで

褒められる、とか
感謝される、ということが
少なくて、

もしくは、
全然聞こえないくらい
私が下を向いていました。

今少しずつ溶けて感じるのは、
自分でも自分のことを
ようやく認めてあげることか
でき始めてるんだと思います。

大きなこととか派手なこととか
そういうことではなくて、

それは目立たなかったり
地味だったりすることもあるけど、

がんばってるね、
よくできたね、って

自分に声をかけてあげられる。

だから今回は
上を見上げて胸を張って大声で

･･･とまではいかないけど、

少し上の方を向きながら
ちょっと歯に噛んで、

｢ありがとうございます。
嬉しいです。｣

って、言うことができました。

これからも、
そうやって生きていきたいし、

私も、
｢すごいね！｣
｢ありがとう！｣

と言える人でありたい。