仕事とオリンピック、どっちが大事？

打合せを、7日の夜にすることになっていました。

オリンピックは、野球の日本チームが準決勝の、試合開始少し前のこと。

「日本が勝ったら、決勝が7日だから、打合せを変更できる？！」

と、連絡が入りました。

打合せ数日前の、オリンピック理由での打合せ変更連絡。どんな印象を受けますか？

私は、、

な……

なんていい理由だ！超共感！ぜひ日程変更しよう！

と、思いました。

＊

基本的には、だれかとの約束事をコロコロ変更するのは、好きではありません。

でも、自分にとっての楽しみを優先させるって、すごい大事なことだと思うんです。

ささいなことでも、これがやりたい、これが見たい、ここに行きたい、これが食べたい…など、自分の素直な気持ちや欲を満たしてあげることって、豊かに生きるための基礎スキルのようなものだと思うから。

一見簡単そうだけど、ちゃんとやっている人って少ないんですよね。

仕事があるから、お金がないから、時間がないから、周りの目が気になるから、子供がいるから、親に反対されるから…

実際、自分に正直にならない方が、めんどくさくなくスムーズで、自分に正直になるほうがめんどくさいってこと、結構おおいです。

今回だって、とりあえず打合せをしてから、ダイジェストで見る、とか、録画しておく、っていうことだってできたのです。

でも、オリンピックで大好きな競技をオンタイムで見る、特別な喜びって、あるんですよね。

すごく共感したから、もちろん快諾で、日程変更。

＊

オリンピック後の別日で、打合せは再調整しました。

「ありがとう！これで準決勝も思いっきり応援できる！」

と、返信あり。

そうなんですよ。
頭の片隅にでも、見ないふりしていても、次の予定とか、たまってる仕事とか、つけ置きにしてる作業とか…気になっていることがあると、やりたいことを選べたとしても、“思いっきり”楽しめないんですよね。

私はこれまでだいぶ、ささいなこと、それでも今やりたいこと、を、後回しにして生きてきました。

最近ようやく少しずつ、やりたいことを優先できるようになってきて、今年は今までの人生で最高に、大好きなオリンピックをオンタイムで楽しめています。

会社員のころ、気になる競技や選手の種目の時だけ、こっそり会社のトイレに入って、約5分間、ワンセグで見たことがあります。

テレビでしっかりオリンピックを見たいという想いは、フリーランスになって叶いました。自分に、感謝したいです。

いきなり極端な行動はしなくていいんです。
可能な範囲から、自分のやりたいことを少しずつ優先させればいい。

そうしたら、楽しくなることはもちろん、自分の気持ちを優先させた自分自身のことを、好きになれるんです。