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【横浜ビー・コルセアーズ】 2019-20シーズンクリエティブワークスまとめ

こんにちは。グラフィックデザイナーの増田と申します。約1年前から外部スタッフとしてBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」という、横浜市を本拠地とするプロバスケットボールチームのクリエイティブ全般をお手伝いさせていただいております。今回の記事では、感染症拡大の影響でシーズン途中で終わってしまいましたが、シーズン中に作った様々な制作物をまとめたので紹介いたします。スポーツクリエイティブに携わる人やこれからスポーツ系のデザイナーを目指す方の参考になれば幸いです。

※公開はクラブの許可を得ています。
※全ての制作物の著作権は株式会社横浜ビー・コルセアーズに帰属します。
※画像の無断転載禁止です。

公式ホームページ
https://b-corsairs.com


■スローガン

2019-20シーズンはスローガンの制作から始まりました。意外にもチーム創設9年目にして初めてシーズンスローガンを設定しました。コンセプトは試合終了まであきらめることなく走り続けるという意味を込めて、足の骨である大腿骨と脛骨のクロスボーンのデザインにし、一目で海賊らしいイメージにしました。

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▼チーム公式サイトより引用

BE COURAGEOUS
海賊よ、勇敢であれ。
ゲームを通じてフィジカル・メンタル共に
常に高いインテンシティ(強度)を保つ。
どんな困難に直面しても最後まで諦めることなく、
あの手この手で勝利を手繰り寄せるべく全力を尽くす。
どんな危険に直面しても絶対に屈することなく、
己を信じ、仲間を信じ、横浜の海賊船として戦艦に立ち向かう。
横浜ビー・コルセアーズ「B-CORSAIRS」は
「BE COURAGEOUS(ビーカレイジャス)」の
旗の下に一致団結し、2019-20シーズンを闘います。


■ポスター

リーグ前半戦日程ポスター。メインアリーナの横浜国際プール最寄りの北山田駅改札口付近に掲示されていたのでファンの方なら目にした人も多いのでは。

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実は#7レジナルド・ベクトン選手と#9ホール百音アレックス選手はこの撮影に間に合わず、後から合成することになりました。この画像の制作で大変だったのは、意外にもコートの不要な線を消すことでした。ちなみに撮影地は小田原アリーナ。

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▼(左上)開幕シリーズポスター
   (右上)リーグ後半戦日程ポスター
   (左下)KANAGAWA "THE GAME" (神奈川ダービー)ポスター
   (中央下)シーズン終了ポスター(平塚の歓喜編)
   (右下)シーズン終了ポスター(全選手編)

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■会場ディスプレイ

メインアリーナである横浜国際プール2Fエントランス付近に設置されたブース内の選手紹介パネル。コンセプトは海賊「お尋ね者」風のイメージです。
(写真は開幕時のロスター)

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■ゲームデイプログラム

試合会場で配布するゲームデイプログラムは前のシーズンに比べ大幅に変更しました。サイズはA4からB4にサイズアップする代わりに1枚ペラ(表と裏)のシンプルな体裁にしました。また、入口で入場者全員に手渡すのではなく、会場の複数箇所に平置きし、必要な人だけが自由に持ち帰れるようにしました。

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■SNS

スポーツにおけるSNSの重要性は年々高まるばかりで、プラットフォームの多様化もあり、リソースを割く割合が近年大幅に増えました。ビーコルも前シーズンから一番変わったのはこのSNSのビジュアルではないでしょうか。
試合に勝った日は、印象的な活躍をした選手をフィーチャーし、グラフィックアート的なビジュアルを制作しました。時間的制約とクオリティを保つことのプレッシャーはありましたが、試合に勝った高揚感の中で作るのはとても楽しかったです。

▼試合速報

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▼試合告知
(左)ホーム開幕節  /(中央)ホーム通常節  /(右)アウェイ通常節

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▼選手誕生日

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▼レジェンド選手引退(永久欠番)記念画像
クラブ創設から7シーズン、チームに多大なる功績を残した#3蒲谷選手と#13山田選手の引退セレモニー用に制作した画像です。両選手の背番号はクラブ初の永久欠番になりました。

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▼その他

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■ファンクラブ会員証

ファンクラブも大幅にリニューアルしました。ファンクラブに新しく名前を付け、より「海賊」らしさを全面に出したネーミングとロゴにしました。「BONES&ROSES」のネーミングは「骨のある男と華のある女」という理想の海賊像を表しています。また、ロゴの中央のNとSの文字は、磁石のN極とS極に見立てており、ロゴ全体がコンパス(羅針盤)をイメージしたデザインになっています。

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■ノベルティ

(左)スカルロゴポスター
(右上)神奈川ダービートレカ
(右下)クリアファイル

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■オンラインミーティング用壁紙画像

コロナがなければ作ってなかっただろう。テレワークの急速な普及に伴い、需要が増えた壁紙画像。手元にある様々な素材を組み合わせて制作しました。

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■ダービーマッチロゴ

(上)同じ神奈川県をホームに置く伝統ある強豪「川崎ブレイブサンダース」との神奈川ダービーマッチ。神奈川県の最高峰の試合ということで「The Game」というネーミングでクラシカルな雰囲気のデザインにしました。2020年1月22日の試合で、クラブ史上初めて川崎に勝利しました。

(下)国道246号線でつながるこちらも伝統ある「渋谷サンロッカーズ」とのR246シリーズ。ロゴに描かれている少女は横浜のシンボルである「赤い靴の女の子」。犬はもちろん、渋谷のシンボルである忠犬ハチ公です。

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■選手入場動画

試合開始前にアリーナビジョンに流れる選手紹介動画です。映像はシーズン終了時のロスターです。3月から加入した特別指定選手の#14菅原選手はリーグ戦中止のためホームゲームが行えず、一度も会場で流れることなくお蔵入りとなってしまいました。


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いかがだったでしょうか。
まとめてみると、思った以上のボリュームになりました。

うまくできたものもあれば、まだまだ納得いってないものもありますが、年間を通してクリエイティブの規模感や、運用していく上で起こり得る問題などを把握できた経験は大きかったです。課題が残るところは反省を踏まえて改善し、できている部分はさらに磨きをかけていきたいと思います。

最後に、このような機会を与えてくださった横浜ビー・コルセアーズと見守っていただいたファンの方々に感謝を申し上げたいと思います。

2020-21シーズンはチーム創設10年目の節目のシーズンとなります。
引き続き、10周年のクリエイティブワークもお楽しみに!

ご覧いただきありがとうございました!


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クリエイティブディレクション:秋定太一
アートディレクション・デザイン:増田有
写真:大澤智子、 B.LEAGUE
©B-CORSAIRS

https://b-corsairs.com




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