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乳児期の発熱には要注意〜熱性けいれんの症状と対応について。実体験談つき〜

はじめに

乳児期の子どもは大人と違い、発育途中で体調の管理が難しいですよね。
大人では「ちょっと寒いなぁ」で済むほどでも、
乳児期の子どもにとっては風邪をひいてしまうほどのきっかけになることもあります。

そんな不安定な乳児期だからこそ、熱が出た時にも注意が必要です。
私の子どもたち2人も熱を出したことがきっかけで
熱性けいれんを起こし救急搬送をされました。

今回はそんな「熱性けいれん」についての症状や対応について
私の実体験とともにお話しますね。
ぜひ、ママの参考になれば嬉しいです。

〈このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です〉

初めての遠出で起きた「熱性けいれん」


息子が1歳3ヶ月の頃です。
夫の親戚が宮城にいるので、私たち家族は新幹線に乗って宮城まで遠出をしました。

都内は5月といえど、汗ばむ陽気で
宮城に行く際には上着は持っていきましたが
当時の宮城はまだ東京の2〜3月の肌感覚でとても寒かったんですね。

東北の寒さを実感したことがなかったので
当時持っていた上着では全く役に立ちませんでした。

親戚から子ども用の上着をいただいたのですが
それでもその気温差が激しく
体力を消耗してしまったようで
親戚のお宅から帰る頃には、
鼻水・咳などの風邪症状が出ていることに気づきました。

そして、一番気になっていたのは
息子の活気がなくなっていたことです。

新幹線で移動していたのですが
宮城から都内に到着する頃にはどんどん活気がなくなり
本人はぐったりとしている状態でした。

そんな時、
電車移動をしている最中にそれは起きました。

顔が真っ青になり一瞬呼吸が止まり、顔が真っ青に

「ママ!◯◯が!!」

電車の中にもかかわらず
夫が私のことを大声で呼び驚きました。

夫が抱っこしている息子が
全身で震えながら、意識はなく
顔が真っ青になり唇が紫色になっていたのです。

電車は走行中。
どうしたらいいか一瞬、迷いましたが
車内の緊急ボタンを押し
息子の様子を車掌さんに伝えました。

息子の痙攣は幸いにも
その1回で止まり
呼吸も再開したため
顔色は戻り、ぐったりとしていますが
なんとか助かりました。

少し経つと電車が止まり、
車掌さんが息子の様子を見にきてくださり
車掌さんと対応について相談。

次の駅で私たち家族は降りて
救急車を待つことにしました。

幸い、次の駅で降りた頃には
息子の意識は目をうっすら開けれる程度まで回復。

救急車で無事に病院受診することができました。

けいれんは急に起こります。

私も看護師をしていますが、
こんなかたちで
子どもと救急車に乗るなんて考えたことはありません。

ですが、いつどうなるかなんて
子どもの体調は変わりやすいのでわからないんですよね。

なので、今回の記事を読んで
熱性けいれんの知識や対応を活かしてください^^

熱性けいれんとは

子どもの脳は、熱に敏感です。
風邪などの症状に伴う熱でも、けいれんを起こすことがあります。

生じやすい年齢:生後6ヶ月〜5歳まで
けいれんの種類:発熱時に(38度以上の熱が多い)
        熱が上がっていく時に生じやすい
熱性けいれんの症状:突然意識がなくなる
         白目をむいて、身体を反らせるようにして硬くしたり
         手足をガクガク振るわせ、顔色が悪くなる。
         体の力が抜けて、ぼーっとして意識がなくなるだけの場合も。

日本小児神経学会Q&Aより

けいれんが起きたときの対応


熱性けいれんは基本的に数分で治ることが多いです。
しかし、身体の状態によってはけいれんが続くこともあります。

けいれんが生じた場合に確認しておきたいこととして

【確認すべきこと】

・どのようなけいれんが何分続いたか
・1回で治ったのか、2回、3回と継続してみられるのか
・けいれん後、意識があるか
・水分や食事が取れているのか

けいれんが起きた時にはこれらの内容をチェックしてください。
けいれんの状態や時間は、
けいれんが起きた時にスマートフォンの動画で撮影し
受診の際に医師に確認してもらってもいいと思います。

けいれんは1回で終わる場合もありますが
2回、3回と継続する場合もあります。

また、意識もなくぐったりとしてしまうこともあるので
本人の状況を確認しましょう。

救急車を呼ぶ必要性があるとき

熱性けいれんは、多い場合だと数回以上けいれんが続くこともあります。
実際、わたしの子どもは複数回熱性けいれんを起こしました。


基本的にけいれんが2回以上継続する場合や5分以上継続する場合には
すぐに医師に相談をしてください。

けいれんが続く場合には、すぐに救急車を呼びましょう。
これらの場合状態によっては検査を行う必要があるかもしれません。

次回のために注意したいこと

熱性けいれんは、一度起こるとしばらく継続することが多いです。
私の息子の場合だと、1歳〜5歳までけいれんが続き、
途中検査などを行ったこともあります。

しかし、身体が成長し発
熱にも耐え切れる頃になるとけいれんは落ち着きました。

けいれんは体調によって生じやすいところもあります。
ですので普段から、
子どもの様子や状態を確認する必要があるんですね。

母子手帳にけいれんが起きた日時、体調、発熱の有無などをメモし
必要児医師にお知らせください。


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