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こじらせ「魔女っ子"引き寄せ”さん」 #3

今回のこじらせさん、サチさんにご登場いただきながら見てきた前回まで。

「引き寄せ」ってなんだっけ?というところ、そして「魔女っ子、”引き寄せ” さん」になってしまったサチさんのお話を例に見てきました。
前回まではこちらからお読みいただけます。
#1#2

では早速!

◾️まずはキーポイントを見てみよう!◾️

今回はキーポイントから!
「それ、本当に欲しい?」です。

今回のキーポイント、言葉にするとちょっと笑ってしまうくらいの簡単ワードなのですが、奥深いんです。

現代社会に生きている私たちは、たくさんの情報に触れる機会が増えています。今読んでいただいているブログ的なものや、SNSなど、ネット上に溢れるたくさんの情報は、それまでだったら実際に会える人数分のことしか現実味がなかった世界が、一気に広がって、世の中にはいろんな人がいろんな暮らしをしているのを垣間見ることができるようになりました。

その中には、その人の人生の全てがあるわけではなく、一部の側面が表現されています。そこで「私にはまだない ”幸せ” が誰かにはある」ように感じてしまいやすい状況なのだと思うのです。

もちろん、今までだと知ることが難しかった世界のものが、知りやすくなったという便利な側面もありますが、振り回されないというのが大切なところです。

注意しておきたいのは、「欲」にはゴールがないということ。

よく講座でも話すのですが、パートナーがいない人は、パートナーができることで幸せになれると思っている人が多くいます。そして実際にパートナーができると、初めの頃はそれで幸せを感じることができるのですが、今度はそれに慣れてしまい、それでも幸せを感じられないのは結婚という形を取っていないからだという思いが湧いてきます。
そして、結婚ができると、今度は子供、そこから、お金、さらに子供の成績や習い事での成果、あるいは、自分が稼ぐという地位、旅行に行く余裕、持ち家、将来の安心、あれもこれも…..と制限なく、誰かの幸せな様子を見ては、自分が心の底から幸せを感じられないのは、まだ持っていない『何か』があるからだと思ってしまうのです。

だからこその今回のこじらせポイント「それ本当に欲しい?」です。

今回のこじらせさん、サチさんだってご結婚をし、お子さんがいて、お仕事も会社員とヨガインストラクターという2つの職を既に持っています。
それでも、まだ足りないと付きまとう ”モヤモヤ” の正体はなんでしょう?

欲しい物をドンドンと手に入れるよりも先に、その「 ”モヤモヤ” の正体」を知ることが大切です。

言い換えると、「物」や「環境」、「条件」があるから幸せになれるのではなく、「 ”モヤモヤ” の正体」を知ることで、本当の幸せを知ることができるんだということ。


欲にはゴールがない ≠ 欲があったら幸せに慣れない・欲を持たない方がいい


ここで確認のために注意しておきたいのが、「欲」って悪い物では無いと思うのです。「欲」があるからこそ、私たちはより良くいたいと「向上」する好奇心を持つことができる。そして、より安全でいようと自分を大切にすることもできる。「欲」ってある意味、とても大切な物でもあると思うのです。適切な「欲」は大切ですよね。

今回の焦点はそこではなく、幸せになる条件に「欲」を満たす必要がなくなるよということ。言い換えると、「欲」がそんなに溢れなくなってくる。これをヨガではサントーシャ「知足」、“足るを知る” ことが大切だよと言っています。

今回のキーポイントは「それ本当に欲しい?」でした。私たちはすでにたくさんの物を手にしています。

・風雨を凌げる屋根や壁のある家屋
・毎日、空腹を凌げる食事
・ゆっくりと眠れる寝具
・カラダを守る服

水道を撚れば、飲める水まであります。こうやって書くと、「そういうことじゃなくて〜!」という言葉が返ってくることがありますが、まずは自分がすでに手にしているありがたい環境を忘れてしまっていては、「引き寄せ」も何もありません。

本来、「引き寄せの法則」でも言われているかと思いますが、自分が喜んでいると「喜び」が、そして不満があると「不満」が引き寄せられる。だって類友ですもの。笑

自分が響かせたものが、そのまま自分の元に跳ね返ってくるということだと思うのです。

ということは、「欲」を根っこに持ちながら、「ありがたい」「すでに手にして喜ぶ」ということをしても、その根っこの『まだ足りないと思っているからこその「欲」』、『あるいは持っていないという「不安」』が返ってくるということ。

そんな「引き寄せの法則」の視点からしても、「知足」の大切さがわかります。

私たちの日常が情報に溢れているからこそ、自分が幸せになれないのは「まだここにない何か」があるからだと思い、「もっと、もっと」となってしまう。でもそこには「よーし、これで全部揃った!」というゴールはないんです。

「こじらせポイント」解説

今回のこじらせポイントは2つ。

☑️幸せになる為には、「もっと必要」と思ってしまう?
☑️「本当に自分が欲しているものを知ってる?

前回触れた「モヤモヤの正体」を知るために、こじらせチェックポイントをゆっくり見てみたいと思います。

☑️幸せになる為には、「もっと必要」と思ってしまう?

私たちは、今ここに”幸せ”を感じられない時、何かがかけているように感じてしまいます。その「何か」さえ手に入ればきっと「幸せ」を感じられるはずだと。

その「何か」がもたらしてくれるのは「安心」なのではないでしょうか?

・これさえあれば、私の未来は「安泰」 / 「安心」だ
・これさえあれば、私は「認められる」 / 「賞賛される」

そういった「安心」を求めるが故に、もっと「お金」が必要だと思ったり、「地位」や「肩書き」が必要だと思ったりしてしまう。
あたかもそれを十分に持っている人が「幸せ」だという様に表現してるSNSやネット上の情報を見ているからこそ、余計にそこが刺激されてしまうのかもしれません。

でも本当にそうなのでしょうか?
どんなに「お金」を手にしても、今度は「それがなくなったらどうしよう」という不安が出てきます。「もっと持っている人がいる」という焦りだって付き纏います。

未来での「安泰」や「安心」なんて、今ここにはないんです。だからこそ、自分の関心が未来に向きすぎていると「不安」が誇張されてしまいます。

まだ無いように思えてしまうことで「不安」が現れ、その「不安」があることでさらに何かを「必要」だと感じてしまう。無限ループのスイッチが入っていたら、こじらせ信号も要注意の黄色です。

☑️「本当に自分が欲しているものを知ってる?

自分が何を欲しているのか。それはどうして欲しいと思っているのか。そんなことに興味を向けたことはありますか?

興味や関心が「誰か」に向いている時、「持っていない私」と「持っているあの人」という「比較」が起こりやすくなります。
また、理想の自分像に意識が向きやすくなっていても「理想の自分」と「その状態ではない自分」という「比較」が起こります。

この「比較」により、意識は「まだない」”物” や ”肩書き” に目が行きやすくなります。そんな時には、ちょっと今の自分を振り返ってみましょう。今の自分の時間とカラダと心を使って、できることに力を尽くせばOK!という「知足」をぜひ思い出してみてください。

自分にとっての「安心」はなんだろう?「喜び」はなんだろう?と自分を振り返ってみると、結構シンプルだったりします。

「もっと必要」だという思い込みがある時には、「それ本当に必要?」と自分に問いかけてみるといいかも知れません。

必要だと思い込んでいるその奥には、「これがあれば認められる」または「これがないと認められない」という自分への条件付けはないでしょうか?あるいは、認めて欲しい誰かの存在はないでしょうか?

誰かが基準になっていたり、目先の何かがあることで自分の「価値」が上がるような感覚が生じているようであれば、こじらせ信号もまんまと黄色が点滅です。

今ここにすでにある「幸せ」に価値を見出せなくなり、「賞賛」や「承認」という周りの誰かの反応が基準となってしまうと、まんまと「こじらせさん」がここに出来上がり!となってしまい、なんだか余計に苦しくなってしまうのです。

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今日は少し長くなってしまいました!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

さて、「こじらせポイント」お気づきいただけましたでしょうか?
次回は「こじらせ魔女っ子"引き寄せ”さん」へのマインドフルネス的処方箋!「モヤモヤの正体」や「幸せに条件は必要ない」というあたりを書いてみようと思います。

お時間の許す時にお読みいただけたら嬉しいです。






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