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本【発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ】から学ぶ5つの方法 《 前編 》


発達につまづきがあるこどもたちの対応に
悩まれる方も多いかと思います。
今回はそんな方におすすめしたい
実用的な本の紹介をします。

専門的なアドバイスを聞いても、
それをどう実生活や保育にて活用したらいいのか…
もっと具体的な方法を知りたいという方に
ぜひ読んでいただきたいです。

本  発達障害の子どもを伸ばす
   魔法の言葉かけ

著者  shizu (しず)
   
自閉症療育アドバイザー
監修  平岩 幹男
   医学博士・小児科専門医・小児神経専門医


発達障害といわれてもさまざまな発達があるし、全く同じこどもはいないので、
悩みは人それぞれです。
障害の診断名はこどもの全てではありません。

今回紹介する方法は、
いわゆる定型発達のこども達も含む
さまざまなこども達に活用できるかと思います。

本書にはたくさんの方法が書いてあるのですが、
その中から私自身が保育や子育てに実際に行い
効果があった方法を5つにまとめました。

今回は長くなりますので、
前編・後編の2つの記事に分けてみました。

====

《 前編 》
①良い関係を築こう
②事前予告
《 後編 》
③褒めるチャンスを逃さない
④指示は簡潔に具体的に
⑤問題行動を無視しよう

①良い関係を築こう

こどもを育てていく上で、
こどもと良い関係を築くことは欠かせません。
好きな人の話はたくさん聞こう、
たくさんかかわろうと思うけれど、
苦手な人の話には耳を傾けるのも億劫だし、
あまりかかわりたくないと思うのは、
こどもも大人も同じです。

本書では笑いとスキンシップは欠かせないとあります。大人が率先して楽しみ、働きかけていく。
特に体を使ったスキンシップ遊びは始めやすい
とのことでした。

こどもにとって安心感は大切。
愛されている、大事にされていると安心できる。
大人が笑顔で接していると、
こどもは安心感を抱くようになります。
こどもは大人の表情や様子をよく見ているのですよね。時々、私自身もこどもの表情など振り返るように意識しています。

②事前予告

問題と思われる行動が見られる時に使える方法。
それらの行動に対して事前に予告します。
問題と思われる行動をしたらどうなるか
という対処法まで伝えることが大事です。
ポイントは最後に分かったかを確認すること。
そして、約束を守れたら(問題の行動をしなかったら)かならず褒めましょう。

本書ではABC分析を活用するとあります。

A(前の状況)ー事前予告と確認
B(行動)ー事前予告が有効か/有効でないか
C(結果)ー問題行動をしなかったことにより
  褒められた/問題行動をしたことにより予告
  した対応になった

具体的に例えるなら…

保育の室内での自由遊びの場面。
使いたいおもちゃをすぐに使えないという
理由などから、自分の思い通りにならないと
友達に怒ったり叩いたたりなどの
行動が見られる子どもがいるとします。

A(前の状況)事前予告と確認
室内での自由遊びが始まる直前に
その子どもと個別に話しをします。
必ず目線を合わせて話しましょう。
話の内容は、
先生『使いたいおもちゃをすぐに使えなくなくても怒りません。友達に怒ったり叩いたりしたら部屋から出ます。分かりましたか?』
子ども『はい。』※必ず返事をしてもらう。

B(行動)事前予告が有効か/有効でないか
有効の場合
→怒こったり叩いたりする行動を我慢する
有効でない場合
→怒ったり友達を叩いたりする

C(結果)問題の行動をしなかったことにより
  褒められた/問題の行動をしたことにより予告
  された対応になった
問題の行動をしなかった(約束を守れた)
→怒こらないで我慢できた行動を褒める
問題行の行動がした(約束を守れなかった)
→予告した通り部屋から出る
怒ったり叩いたりした行動に対処する
※部屋から出る時は「怒ったから部屋から出ようね」と声をかけてから出る

問題と思われる行動がある場合は
行動に着目した対応をすることが重要です。
決して、子ども人格を否定するのではなく、
行動への具体的な対応が大切です。


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こうして文字にしてみると結構細かいですが、
これが大切なのです。小さな積み重ねです。
小さな一歩が、大きな一歩。

続きは《 後半 》に書きます!
よかったら読んでいただけると嬉しいです^^


















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