美しくて不思議な星の料理店 Created by 風のレストラン Kae
美しくて不思議な星の料理店
at c:hord hayama /葉山
− 私は料理をするときに、食材と向き合う時間を通して、地球の長い歴史や奇跡をよく感じます。
そして、食べ物が人と人との繋がりの原点だという事も。
コードのアンティークの世界とどこか似ているかもしれません。
儚い物や時間が、目には見えない豊かな姿に形を変えて、心地よい風が流れますように。
一瞬でなくなる料理を、丁寧に心を込めて、お作りします。
風のレストラン Kae
(Kaeさんの言葉をそのまま転載させていただきました。)
風の時代に、風のように一か所にとどまることなく、型にはめられて在るわけでもなく、軽やかに爽やかに頬を撫でるように優しく・・・
Kaeさんの手によって愛を与えられ、生み出された恵。
ひと皿ひと皿、眺めていただければ嬉しいです。
秋の足跡を追っかけて
渋皮つきのまま、カリッと素揚げされた熊本県産利平栗、
八幡平のマッシュルームのスープ
その素材の味わいから、季節の喜びをいただく
一皿目から、贅沢すぎる…
みんなで乾杯の一杯目は、やっぱりシャンパンで♪
Champagne JB Delalande(フランス)
からだの中に花を隠した
大好き♡無花果♡♡♡
中には全く火が入っていないフリット。
添えられているのはお豆腐のソース。
優し〜い甘みに目が潤んじゃうのよ。
海と大地の物語
横須賀産の鯖、
鯖、鯖が、さ。
臭みがないのさ。
写真を見返したら皮付いてたんだ..?
え、鯖・・鯖ってさ、、えー!
(私の鯖の概念的なものを覆されて、感動しすぎて言葉で表現出来ない)
お魚が続くので、一緒に白ワインを。
山梨グレイスワイン グリド甲州2019(日本)
日本のワイナリーも巡ってみたいな。
明るいひかり
運ばれてくるなり
みかんの香りが鼻をくすぐった一皿。
宮城県産のメカジキのソテーに小田原産のみかん
ハーブとのハーモニーに顔がほころぶ、その優しさ..
りんごの木の下で夢をみた
宮治さんの湘南みやじ豚、kaeさんとも繋がった♪
3種のりんごに、鎌倉人参のピューレ
みやじ豚の優しいピンク色に、寄り添うようなデザイン。
一緒にいただいたワインは、
コートドニュイヴィラージュ2013(フランス)
お肉には赤ワイン
金木犀のしずく
金木犀のジュレ
それは、朝露でのどを潤すような、ジブリの世界のような、
自然界に生きていながら体験したことのない、その未体験への誘惑。
雲
これぞ、kaeさんと思わせるようなワントーン色調の中に美しさしか感じない、デザートプレート
ローズマリーのソルベの香りが鼻から抜けるときに感じた幸せは、全てのコースが終わってしまうことへの寂しさも感じさせるような、しかしながら全てを締めくくるに「最幸」の体験..
食事を終えて、名残惜しさを感じるなんて初めてでした。
いつまでもこの満ち足りた感覚に浸っていたい、そんな食の体験。
今夜はもう、何もお腹には入れたくない、と・・
なんていうか、その・・芸能人と握手して、手洗えない!みたいな(笑)、そんな感覚の最上級。
なぜか、って、それは分かっているんだ。
一皿目から、主役の食材から添えられた脇役の一粒まで・・・
全てにKaeさんの優しい愛がこもっていたから。
今回、「風」がふわりと辿りつた場所は、葉山にあるc:hord hayama
アンティークの家具と本、グリーンに囲まれた店内、
窓から見える海と、通り抜ける風、
これだけ「モノ」に囲まれているのに、何ひとつ圧がなく、むしろ開放的で邪魔な感覚を覚えない、そんな特別な場所でした。
2020年10月31日、秋晴れの土曜日
今月2回目の満月(ブルームーン)にハロウィン・・・
美しくて不思議な星が優しく語りかけてくれたような、一日。
...thank you.
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