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【手続き系】ドイツにおける住所登録の仕方

こんにちは。
今日は、ドイツに移住した際の住所登録の仕方を紹介します。

やってみるとそんなに時間はかからないのですが、やはり揃えるものが多かったり役所に予約を取ったりと日本人にとって簡単でないことも多かったです。

今後ドイツに引っ越し来る方のサポートになればと思います♪

前提

2022年7月8日時点の情報です。私は既婚で、2022年6月28日よりミュンヘンにて夫と2人暮らしをしています。
個人のアパート(WGではない)を借りています。自家用車は無しです。

住所登録(Anmeldung)の概要

住民登録とは

ドイツで90日間以上滞在する場合には、住所登録(Anmeldung)を行う必要があります。
滞在先の住所とそこに住む住人の詳細を、市役所(local citizens’ office = Bürgeramt)にて登録します。

登録が終わると、申請したその場で住民票(Meldebestätigung)がもらえます。
また申請から約14日後、登録住所宛に、税識別番号(Steuer Identifikationsnummer)が郵送されます。
住所登録は、入国から2週間以内に申請しなければなりません。
申請の期限を超えた場合は最悪1,000ユーロの罰金が科され得ます。

ただし、あまり厳しく管理していないのが実態で、実際に罰金となるケースは限られているようです。

何故重要なのか

まずは1,000ユーロの罰金を回避するためです。

そして、申請後に貰える住民票(Meldebestätigung)と、税識別番号(Steuer Identifikationsnummer)が、ドイツでの生活の各手続きに必須の書類だからです。

各手続きとは銀行口座の開設、インターネットの契約、携帯電話の契約などを指します。また、現地で働く場合、税識別番号無しだとドイツで最大値の42%の所得税が課されてしまいます。

個人のアパート(WGではない)を借りています。自家用車は無しです。

住所登録の手続き(1) :市役所への訪問予約

住所登録は、市役所での面対でのみ申請可能です。
市役所に訪問するには、オンラインでの事前予約が必要です。

予約はこのリンクから行います。サイトは全てドイツ語ですので以下を参考にして下さい。

1) Meldeangelegenheitenをクリックします。

2) 申請内容を選びます。上4つの選択肢が、Anmeldung関係です。
私たちの場合は2人暮らし、自家用車無しなので、個人1、家族1で登録しました。

3) 市役所を選びます。bürgerbüro (=市役所) + 地名で、場所の候補が6つ出てきます。
予約が常にいっぱいなので、あまり場所は気にしないことがおすすめです。全ての市役所をクリックし、空きがあれば予約してしまいます。

4) 予約の名前、住所、電話番号を入れて、予約完了します。

5) 登録したメールに予約番号が記載されたconfirmationメールが届きます。このメールは重要です。
重要な理由は2つあります。
まず、このメールを予約の証明として市役所の入り口で職員に見せる必要があります。
そして、市役所内では予約番号で呼ばれるので、自分の番号を把握しておく必要があります

confirmationメールのサンプル

住所登録の手続き(2) :必要書類の準備

訪問の予約が出来たら、訪問当日に必要な書類を準備します。

申請書(Anmeldung bei der Meldebehörde)
住所登録の申請書です。オンラインで手に入るので、事前に記入の上、印刷するのがおすすめです。
記入方法については、こちらのブログを参考にさせて頂きました。

パスポート

申請者全員のパスポート原本

入居確認書 (Wohnungsgeberbestätigung)
申請する住所を証明する書類。 大家に依頼して必要事項の記載とサインを貰う必要があります。
念のため、入居確認書のテンプレートはこのリンクにあります。

【ご自身にて要確認】 婚姻証明書
結婚している場合は、婚姻証明書=戸籍謄本のアポスティーユ付きの原本と、ドイツ語への認証翻訳が必要、という情報が色んなブログ(主に英語のもの)にて見受けられます。

私もこの情報に則り、日本にてアポスティーユ付きの戸籍謄本を手配し、ミュンヘンにてドイツ語への認証翻訳を依頼した上で、市役所に持参しました。
しかし、当日は全く提出を求められないまま、申請は無事に終わりました。もしかしたら日本のパスポートの信頼度が高いからなのかもしれないし、もしかしたら担当者によって対応が違うのかもしれません。

万が一を考えてご準備されることをお勧めしますが、難しければ、準備無しで突撃も一案です。

住所登録の手続き(3) :申請当日

申請当日は、予約した日時の15分前には市役所に到着することをお勧めします。
グーグルマップで見ている以上に場所がややこしい可能性もあります。
時間を遅れてしまうと、自分の予約番号がスキップされるケースもあるそう。
そしてスキップされた場合は再度予約が必要だそうです。

入場

市役所の入り口には職員が立っており、予約のconfirmationメールを見せると中に入れてくれます。

待合室

中に入り、待合室まで進むと下の写真のような電子ボードが設置されています。
(下の写真は2016年にgoogle map掲載された画像からの抜粋です)

電子ボード内に予約番号と部屋番号が表示されます。
自分の番号が表示されたら対象の部屋に向かいます。

申請デスク

職員にあいさつし、ドイツに初めて来た事、Anmeldungの申請にきたことを伝え、書類を提出します。
書類を提出したら、10分-15分くらい、職員の方が必要情報をPCに入力するのを待ちます。

その間、必要に応じて質問されます。私たちの場合は、以下を尋ねられました。
基本的に全て申請書に書いてあることなので、複雑な質問ではなく、念押しの確認という感じでした。

・私たちは結婚しているかの確認
・生まれ地と本籍地の確認
・私に対して、旧姓の確認
・今回が初めての申請であることの再確認

入力作業が終わったら、入力内容を確認し、問題が無ければサイン(電子署名)します。
サイン完了後、その場で、各家族に1枚ずつ住民票(Meldebestätigung)が手渡しで発行されます。
所要時間はちょうど10分くらいでした。

その他のメモ

ドイツ語?英語?

私たちははBürgerbüro Orleansplatzにて申請したのですが、なんと、担当の職員の方は英語OKでした。
1時間くらいドイツ語での挨拶と説明を練習して、ドキドキしながら行ったので、少し拍子抜けでした。

ただしWEBで見る限り、ほとんどの場合、ドイツ語のみの対応のようです。
書類を抜け漏れ無く準備することと、念のため、申請に関連するドイツ語の予習をお勧めします。

入居確認書 (Wohnungsgeberbestätigung)は原本でなくてはだめ?

WEBで調べた感じ、7割方(感覚値)コピーでも大丈夫そうです。
なお私たちは原本ではなくコピーを提出しましたが、問題なく申請完了しました。

トイレはある?

Bürgerbüro Orleansplatzは建物内にトイレが設置されています。
そこそこ綺麗で無料で使用できます。
ドイツはお金を払わないとトイレを使用できないことも多々あるため、メモに記載させて頂きました。

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