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仕事への尊敬・日本で働く外国人・共生社会

今は日本が少子化になってきて、労働力が足りないから、これまでは女性には家を守れ、専業主婦をして子供を育てることに専念しろって言われてたのに働くことが当たり前になり、制度や社会改革が進んでいない中、子育てとの両立が当たり前に要求されるようになってきた。そういったスーパーウーマンにならないといけないプレッシャーの話はまた次回にし、今回はその労働人口減少に伴って今後増えるだろう、そして着実に増えてきている移民の話をしたい。

近年、法が変わって技能研修生という名前で主に東南アジアからたくさんの外国人が働きに来ることができるようになった。それ以前にも、留学という名目で来た外国人が実は出稼ぎ目的で…という話はよくあった。

私は日本語教師の資格を取るために今オンラインで論理の部分を勉強中だが、その中にあるインタビューの一つで、現役先生が大変と思っていることの一つに生徒のモチベーションの話があった。要するに学校以外は働き詰めで学校にも中々来ないから日本語を勉強させるモチベーションをどう維持するかということ。

私はカナダの大学に3年間いたので色んな留学生や移民を見てきて、同じ国から来ている人でもカナダと日本ではいる人の階級が違うなということを実感した。カナダには永住権を取りに来ている人が多い。それにはお金がかかる。技術を持ってるかお金を持ってるか、お金を持ってきて留学費を出してちゃんと勉強するか…となる。そうなると、東南アジアやインドやバングラデシュ、イランなどその他の国でもやはり富裕層の家族やその子供が多い。実際、ベトナム人や中国人がいかにレストランで大盤振る舞いするかはよく見た。

一方、日本にいる東南アジアや中国からの留学生はやはり国が近いので来やすいが、永住権は結婚でもしない限り取れないので、どうしても出稼ぎというイメージや目的が強くなってしまう。それでも日本にとっては必要な人たちなのに法的にも社会イメージ的にも日本はまだまだ鎖国的だと思う。

都会のコンビニに行くと外国人が店員であることがほとんどで、日本人に会うことの方が少ないかもしれない。それは日本人はコンビニの仕事をしたくないからではないか。介護も農業もそう。日本人がやりたくない仕事をやってくれているのが技能研修生と呼ばれる、技能を学びに=出稼ぎに来ている外国人の彼らである。

私は海外で出会った友達に、日本が好きだから日本で働きたい!と言われたことが何度もある。本心ではなくお世辞の人もいるかもしれないが、それでもそう言ってもらえることが嬉しく、日本で外国人が働きやすくなる環境を作りたい、橋渡しをしたいと思い、就活中は人材業界を見ていたが、知るほどに、それは結局日本人がやりたくない仕事を押し付けているだけではないかと思ってしまい、ジレンマが生まれたため、とてもいいと思って惹かれていた企業に魅力を感じなくなっていった。

でも、結局私も含め日本人がそう思っているのは、その仕事(一定の仕事)にバイアスを持っているからだと思う。

農業だってコンビニの仕事だってサービス業だって工場だってすべてないと日本の社会は回っていかない。特に介護は高齢化の日本では必須である。そうした仕事を外国人だけに押し付けるのはよくないけど、そうした仕事を日本人も外国人もどちらも尊敬しあえるようになってほしい。

よく、成功している大きい会社の社長は掃除のおばさんにまで優しいとか、すべての仕事に敬意を持っているとかそういう話を聞くけど、みんながそうなればいいのになーと思う。

日本にいる外国人を取り上げた番組は少なくないが、その中で一つ、コンビニで働く外国人にインタビューしてみた。という番組があった。話を聞いていくと、コンビニバイトの留学生の中には家が金持ちだったり御曹司みたいな、別に働かなくてもいいのでは?と思うような留学生もいた。それでも彼らがコンビニで働いているのは、日本のコンビニは様々な日本人に触れるため文化や社会を学ぶことができるからだ。現場に出てみて日本人と接することで勉強になることも多いのだろう。

例えば飲食もコンビニもスーパーも、正社員になって本社勤務になるまでには現場経験を積むためにコンビニの正社員からスタートし、品出ししたりレジをしたりお客の層を掴んだり…そういうところから学んでいくと思う。それと同じようなことを留学生も日本の社会を学ぶためにしているんだと思う。

最近は出稼ぎや技能実習といっても、別に選択肢は日本だけでなく韓国や中国など、色々な国がある中、日本を選んで来てくれた外国人留学生や移民、実習生を私たちはどう受け入れていけばいいのか。さらに、例えば移民として永住権が取りやすくなったり長期滞在がしやすくなった場合、一緒に来た家族や子供たちの日本での生活についても考えていく必要があるし、現に教育現場ではこうした外国人ルーツの子供たちへの対応が急ピッチで解決すべき課題の一つだ。

彼らがする日本で人手不足の仕事に日本人も興味と尊敬を持っていければ、働くことはもっとやりがいを持てるようになり、共生社会も作りやすくなるのではないか。でもその先の法や教育制度といった部分、そして外国人に接する日本人の彼らに対する態度や理解もより良いものに変わっていってほしい。

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