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The Societyを見て気づいたこと:女性と人種の描かれ方

前回の記事ではThe Societyでの政治や社会問題について書いたから、今回は女性と人種の描かれ方にフォーカスを当てようと思う。

今、BLMが大きなムーブメントになっている中で幼馴染と人種やマイノリティ、BLMで思うことについて話し、その友達に教えてもらったドラマがこれだからお互い感想を交換し合った。その上で女性や人種についてこのドラマでどう思うかについても少し話したので、忘れないようにメモとして書くことにした。気づいた点は箇条書きで。

・白人が悪者:最近のドラマや映画あるあるだと思うけど、マイノリティに気を使いすぎて白人が悪者のケースが多い気がする。てのは気にしすぎかもしれないけど、ハリーもキャンベルもグレッグも嫌な奴の役は白人で固まってる。

・黒人がいい人:これは悪人キャラと逆に、ケリーが途中で好意を寄せる優しくて料理をできるウィルは黒人系。

・アジア人は優秀キャラ:前は嫌な奴だったらしい、でも敬虔なクリスチャンで優しくもあるヘレナは唯一のアジア人。グレッグの弁護をしていたのもヘレナだったから頭いいキャラってアジア人多くない?て話になった。あとは頭脳使える科学や天文に詳しいゴーディーたちは中東系っぽい。
友達が、NetflixでBlackと検索するとHelpみたいな映画やドラマが多いのに、Asiaと調べてもファニーなおちゃらけた感じのしか出てこないと言っていた。それがいいのか悪いのか…。とりあえず、BLMをきっかけに、差別された経験があるのはBlackだけじゃないてこともよく分かったとは思う。

ドラマ全体的に白人多かった:このドラマは2019のドラマとは言っても白人が多かったと思う。要所要所の重要な役に別の人種も起用されているけど。久々に海外ドラマを見たからGleeとかgossip girlぶりだったけど、Gleeと比べると人種の比率としては同じくらいな気がする。

ベッドシーンが多い:これは、いつも韓ドラや日本のドラマを見ている身としてはとても多く感じたから、さすがteenを描いたドラマだなと思った。特にプロムのシーンとか、いかにもって感じで懐かしくなった。いつの時代もプロムはあんな感じの描かれ方なのかな。Wall flower好きだった…。今話題のSex Educationはこんなレベルじゃないんだろうけど。lesbianが描かれるドラマを私が単純に見たことが無いからだろうけど、今回のドラマもGlee同様Gay coupleだったから、やっぱLGBTの描かれ方ってゲイのほうがレズより多いのかなと思った。今度はlesbianカップルが出てくるドラマも見てみたい。

結婚指輪のシーンは感動:ここは女性とも人種とも関係ないけど、上で恋愛の話が出てたので好きなシーンとして記載。ヘレナとルークのカップル結構好き。Season2でも仲良くなってほしいな。指輪の渡し方ってべただけど、あれって何度見ても泣きそうになるのを共感してくれる女性がいてほしい。ドラマではヘレナのためにネックレスに別の指輪を隠しているルークの演出がめっちゃイケメンだった。

女性が上だと男は嫉妬する:女性の描かれ方に関して、カサンドラに嫉妬するハリーやそれをうまく利用するキャンベルみたいに女性がリードしようとするのに嫉妬する男性が描かれていた。昔だったら男がリード!みたいな感じだったと思うけど。実際の政治を考えてみたときに、韓国ではパククネさんが、東京では小池都知事のようにリーダーは女性で、それを守ってくれる軍や護衛の人々は男性ていう役割もうまくいく気がする。もちろん職業差別をしないために軍とか護衛の女性進出も進むといいと思う。ただ、ドラマ中にあるみたいに、逆に蔑まれたと思う男性が反発みたいなことが無いように、お互い感謝をしあってリスペクトを持つことが大切だと思う。じゃないとミソジニーが生まれると思うから。このミソジニーがどう生まれるかに関してはこの記事を読んでもらえれば、いかにお隣韓国で女性優遇と思った男性がミソジニーになったか分かると思う。

サイコパスに手玉に取られる薬中:ここは白人二人が描かれていて、薬中になってサイコパスなキャンベルにいいように転がされていくハリーがすごく可哀想に見える…。ハリーって町がこうなる前にも抗うつ薬?飲んでたし、あんなに威勢がいいみんなの人気者でも、そういう人こそ悩みがあるんだろうなって思う。

途中、人種と女性に関係のないこともあったけどまとめとして、表現に関しては、それを偏見と取るか大まかなRepresentationと取るかが難しい所だと思う。アジア人が頭がいい描かれ方に関しては、実際にアジア人て日本・中国・韓国を見ても受験が熾烈なのは分かるし、子供に特権を与えるための留学や教育のために移住をしている人ももちろんいるから、確かにアジア系が頭がいいてのは本当だとも思う。インド人がITに強いのも本当だし。薬中に関しても、アルコールや薬に依存してしまう人は私がいたカナダでも白人の人が圧倒的に多かった(仕事が無くなったり、家族が飲酒多かったり)。

こういった事実に基づいた描写を捻じ曲げてまで別の人種でそれを表現するのかについては正直わからない。ただ、やっぱりBLMが大きくなったからと言って白人を差別するのも一つの人種を特別扱いするのも違うと思う。Ethicsの授業で以前、”Reverse discrimination”というものを習った。つまり、白人が逆に差別を受けるということ。これが因果応報という人もいれば、白人の親がしてきたことで何もしていない次の世代が差別されるのは違う話だという人もいる。あなたはどちらだと思うだろうか。

久々に見た海外ドラマで、描かれ方が変わっている部分もあれば、そんなに変わっていないのかなという部分もあった。もちろん最近では制作側も人種や女性の描かれ方に気を付けなければいけない点では大変かもしれない。敏感になりすぎても疲れるのか、でもこうした問題を知ってしまうと考えずにはいられない問題だったので感想も交えて。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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