見出し画像

インテリア#3 日本でよく言われる「海外風インテリア」について思うこと

日本の家具雑誌やインテリアのWebサイトを見ると、
「海外風」「洋風」「おしゃれ」などふわっとした言葉で家具のテイストが表現されていることが多いです。

「海外風」と言ってもインテリア様式は多岐にわたります。
何と何を組み合わせれば正確にその家具にフィットする様式を表現できるのか、表示内容だけでは判別がつきません。

そこで大切になるのが、インテリアの歴史的変遷の理解です。

歴史的な背景がインテリアテイストにどう影響していったかを学ぶと、
その時代の政治や文化を反映したインテリアには、どのような柄・色・素材・形が使われたのか、が理解できます。


個人的には、これを理解することで、
「この色合いを合わせると○○テイストを表現できる」
「この素材と家具の形を選ぶとで○○テイストを表現できる」
という視点を養うことができたと感じます。

各テイストがモダンに表現されることが多い今、その削ぎ落とされた雰囲気だけを見ると、一見どれも同じようなテイストに見えたりしますが、実は使われている色や柄、素材の組み合わせで、ルーツが異なっていたりします。

このテイストにしたいから絶対この色を使わないといけない、ということはなく、好みに応じて、色を抑えたり、追加したりしてコンテンポラリーに仕上げることができますが、本来のテイストを理解した上で仕上げるモダンインテリアは、やはり素敵だなと思います。

海外の商品はバリエーションが豊富な一方で、日本は似たり寄ったりの商品が多かったり、海外のものがなかなか手に入りにくいからこそ、
商品選びで空間表現を正確にするため、歴史的理解が大事だと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?