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エージェントが教えてくれなかった 教職から未経験転職するための書類作成のコツ


10年以上小学校教員をしていましたが、子育てとの両立のために一般企業へ転職しました。
友人に教わった通りに転職エージェントに登録しようと思いましたが、まともなキャリアがあるはずなのにエージェントに登録できない。
登録できたエージェントサービスで、キャリアアドバイザーに言われた通りに書類を作成しても、まあ書類が通らない!
そして講師職のスカウトしか来ない!!
けれどもあらゆる情報をかき集め何度も練り直したところ、徐々に書類が通るようになり、講師以外のスカウトも来るようになりました。

正直、通らなかった書類も、どのキャリアアドバイザーに添削してもらっても「これで大丈夫ですよ」と言われました。
書類選考に通らないから見直して欲しい と伝えても、「大丈夫ですよ、数打ちましょう」の一点張り。
通らないんだから大丈夫じゃないのでは…
もちろん応募した企業との相性もありますが。


あれほど激務をこなしてきているのにも関わらず、教員が転職市場で弾かれやすいのは、
「ビジネス感覚が無さそうだから」
が最も大きな理由だと思います。
「無い」わけではなくて、「無さそう」なんですよね。
教員として多岐にわたる業務をこなしてきましたから。

なのでコツは2つ。
「一般企業での経験っぽく職務経歴を書く」
「子どもとの関わりについてではなく大人と関わった経験をピックアップする」
でした。

①一般企業での経験っぽく職務経歴を書く 

学級経営、校内委員会でのリーダー経験、行事で学年内で長を担当したこと、研究部会で世話人をやらされたこと などは
「管理・マネジメント能力」として書くことができる。

保護者対応などはもちろん
「コミュニケーション力」や「折衝力」などと言える。
また、行事で外部企業にゲストティーチャーを依頼した経験などは、企業名をはっきり書いて
「一般企業と関わりがあったんだな、一般企業への理解があるのだな」と思わせると良いです。

あとは、誰しも指導案は書いたことあるだろうし、学年だよりを作ったこと、授業や行事、研究で使うパワポを作ったこと、教育委員会の誰かにメールした経験だけでも、「適切な文書作成能力」などと説明すればそれらしくなります。
一般企業の人たちは、教員がどれほど山ほどの資料を作成しているか知らないです。
極端かもしれませんが、パソコン使わず全部手書きしてると思われていると想定しておいた方がいい。笑

その他にも、言い換えればそれらしくなる教員の経験や能力はたくさんあります。
また、それぞれの経験の内容も、教員の専門用語を使わずにビジネスっぽく書き換えたほうがいいです。


②子どもとの関わりについてではなく大人と関わった経験をピックアップする

書き方にもよりますが…
基本的に教員って子どもとの関わりが一番メインだし一番頑張ってきた人が多いとは思いますが、
転職市場では子どもとの関わりははっきり言って価値としてみなされない気がしました。
どうしても書きたくなって、最初は書きましたが、
子どもとの関わりについて書くのをやめて、
大人(保護者、教員内、地域の人や外部企業)との関わりの経験についてだけフォーカスしたところ、
書類が通るようになりました。
いくら教育業界を目指していても、講師職を目指していないなら、大人との関わりに重点を置いて書くことをおすすめします。

まとめ

よく転職サイトに職務経歴書のテンプレが載っていますが、
元教員が講師以外の仕事に就きたいなら、
「元教員用のテンプレ」は真似しないことをおすすめします。
テンプレを参考にするなら、これから付きたい職業のものを使うのがオススメです。
そして上の2つのコツを意識して職務経歴書を書くといいです。

最初キャリアアドバイザーにどんなふうに職務経歴を書けば良いか聞くと、そのまま書けば大丈夫とか元教員のテンプレ真似すべしなどと言われると思います。
なぜなら、エージェントも大抵「元教員の担当者」が付くので、教員としての経験をそのまま書いていることに違和感がなかったのだと思います。
心配な人は元教員では無い担当者に添削を依頼するのも良いかもしれません。


おわりに

初めての転職活動は苦労が多く何度も病みかけましたが無事終えることができました。
おかげで、育児と両立しやすく且つ誇りを持って働ける仕事に出会うことができました。
教員の仕事が好きだったので心残りもありますが、今の自分と家族にとって一番合っている仕事につけたので、これから頑張ります。

それぞれの人が、働きやすい場所で頑張りを認められ、その人らしく輝いて生きていけることを願います。

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