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取材ライターの魅力って?現役取材ライターにインタビュー!

新潟県でフリーランスの取材ライターとして活躍する2児の母「渡辺まりこさん」。
今までの取材件数は通算500件以上!
2023年5月には取材ライターになるためのノウハウがぎゅっと詰まった、ご自身初のKindle本も出版されました。
今回のインタビューでは取材ライターの魅力をお聞きしていきます。
子育てとライター業の両立のコツもお伺いしましたよ。


偶然訪れた取材ライターという働き方


優しく受け応えてくださるまりこさん

ーー本日はよろしくお願いします。はじめに、まりこさんが取材ライターになった経緯を教えてください。

 元々は食品の卸売をしている企業の総合職として働いていていました。でも、本当にやりたい仕事かと言われるとそうではなくて。「自分のしたいことってなんだろう…」って漠然と考えながら、結婚をして引っ越しをして…そのタイミングで新しい仕事を探すことになりました。たまたま市役所のまちづくり課でフリーペーパーを作る社員を募集していて「ちょっと楽しそうだな」と思って軽い気持ちで応募して。運よく採用していただいて、2年間働かせていただいたのがライティングとの出会いですね。

ーーその時はまだ取材に特化したライターではなかった?

 そうですね。その後妊娠して「お仕事を辞めようかな?」と思っていたタイミングで、地元のおでかけ観光系の雑誌を出している方がオファーしてくださって。そこから取材ライター人生が始まりました。

刺激的なインタビューから学びやエネルギーをもらえる


ーー思わぬ形で取材ライターになったのですね…!そんな形で歩み始めた取材ライター人生ですが、今まで取材をしてきて特に魅力的だった案件を教えてください。

 人に話すと「羨ましい!」と言われるのは新潟県の十日町で1泊2日のラグジュアリーツアーに参加した案件ですね。花摘み・蜜蝋作り・地元の野菜の美味しいご飯・日本酒を堪能しました。仕事でありつつも、癒しの時間を過ごせて幸せでした。

ーー仕事でそんな体験ができるなんて取材ライター、本当に夢のあるお仕事ですね。では、まりこさんご自身が魅力的だなと感じた案件を教えていただけますか。

 私は現在、経営者向けの媒体で毎月記事を書かせていただいているのですが、社長さんの話はいつも刺激になりますね。例えば、諏訪田製作所という爪切りを作っている企業の社長さんに取材させていただいたのですが、お話が大変学びになり感動して今も私の人生に生きています。皆さんに読んでいただきたいのでぜひ記事のURLを貼っていただければと思うのですが、人生山あり谷ありの中でPDCAを回しながら、うまくいくまで試行錯誤していく前向きな姿には学びやエネルギーをもらえましたね。

ーー (URL貼らせて頂きました!)拝読しました、人生の教訓になるような自分のあり方を考えさせられる記事ですね…!続いて、まりこさんがインタビューをする際に、心がけていることは何でしょうか?

 取材をしていると、取材慣れしている方とそうでない方がいます。取材慣れしている方は講演会とかでもお話されているので、内容が決まっていてすごく流暢にお話しくださるんですね。ただ、そういう話し慣れている内容は他の記事になっていたり、動画として世に出ていたり新規性がないんです。なので、私はそのような方には、聞かれたことがないような違う角度の質問をするようにしています。

ーー違う角度の質問ですか。

 はい。すでに公開されているインタビュー記事などに目を通した上で、「読者さんはこの部分も知りたいだろうな」と思える内容をピックアップして、質問を決めてからインタビューに臨みます。今までのインタビューと被る部分はもちろんありますが、新しさを必ず加えるように心がけていますね。

仕事1stをやめ、子ども1stへ


ーー自分の書く記事に意義を持たせることにも繋がりますね。そんな、取材ライターとして働くまりこさんの1日のスケジュールを教えてください。

 取材のある日でお話しすると…4時半起床に起床して、ヨガやストレッチの動画を見ながら運動をしたり、モーニングノートに思いのままを綴ったりします。そのあとは朝の食事の用意をして、子どもを保育園に送ります。
それから車で移動して取材をする現地へ。早めに到着して外観の撮影と資料の復習をして…取材と撮影を1時間ずつ行います。2時間以内に取材と撮影を終わらせるように取り組んでいます。そしてバタバタと帰ってきて、17時に子どものお迎えです。
 取材のない日は執筆、メールの返信、事務処理などをします。

ーー4時半起きですか。早い!
 子どもと一緒に9時に寝ています。夜と土日はできるだけ仕事をしないようにしているので、早寝早起きですね。

ーー昔からそのリズムで生活しているんですか?
 いえ、このリズムになったのは最近です。昔は仕事第一で、第二が子供、第三が夫という感じだったので、土日も仕事をしていました。自己実現やお金を稼ぐことを優先していたんです。でもふと、子どもと一緒に過ごせる時間って限られていて、その時間を楽しまないのは損だということに気づいて。だったら時間をきちんと決めて集中して仕事に取り組もうと、働き方を改めました。

ーー子どもとの時間の取り方、ママさんライター共通の悩みかもしれません。
 そうですよね。私の場合はます、ツイッターやネットサーフィンなどのダラダラした時間を無くしました。そして、オンとオフをしっかり分けることを意識しましたね。休みの日は仕事をしない。できるだけ執筆スピード速める。できる範囲の仕事しか受けない。時間があると思うとつい自分を甘やかしてしまうので、時間を制限して自分に負荷をかけました。その結果、集中してコミットできるようになって幸福度も上がりましたね。

ーー私自身もライターの経験値をたくさん積みたいと思いつつ、かといって子どもとの時間も大事にしたくて悩ましいです。
 私はライターを始めて5年くらいでやっと、「それなりのライターになってきたな」という実感が沸きました。のんびりやったので5年かかったと思っていて、早い人はコミットして1年くらいで成果を出しますよね。集中して取り組めば取り組むほど、ライターが一人前になるための期間は短くできると思います。でも、そのコミットするべき時期って、人によって違うと思うんですよ。無理する必要はありません。いろんなライターさんを見てきましたが、「今コミットしなくてもいいんじゃない?」と思うような方もたくさんいます。自分の中で優先すべきことの順位を決めて、マイペースに続けることがなにより大切だと思いますね。

「自分に向いてるか?」はやってみなきゃわからない


ーーありがとうございます。優先すべきことの順位、私も考えてみます。最後になりますが、取材ライターになりたいと思っている方にアドバイスをお願いします。

 取材ライターにしても何にしても、自分に向いているか向いていないかはやってみないとわかりません。だから、考えるよりも行動してみた方が手っ取り早いんですね。頭で考えていても、どうなるかなんてわかりません。取材ライターになりたい方には、私の著書に書かれた通りに動いてみてほしいですね。何かが動き出すと思いますよ。

ーー本日は貴重なお話、ありがとうございました。取材ライターはライター業の中でも、人とのふれあいが多いお仕事といえます。私自身も「人が好き」で、普通ならお話しできないような方の人生に触れられることにやりがいを感じます。
今回のインタビューも大変勉強になりました。

渡辺まりこさんが執筆された初のKindle本、こちらの通りに行動すれば取材ライターになれること間違いなし。ぜひご一読ください。


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