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第75回トニー賞授賞式で泣いたハナシ/マイケル・ジャクソンが現代に蘇る


トニー賞で泣いた。あの数分間の映像で。
あの場に居たのは間違いなくマイケル・ジャクソンそのものだった。

画面越しでありながら、彼が表現したpassionは、現地から約1万キロ以上先の日本に居る私の胸にガツンと刺さり続けた。

全米最高峰のミュージカル・舞台の祭典

先日、現地時間6月12日(日)にニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールにて『第75回トニー賞授賞式』が行われましたね。私はWOWOWの番組を通して授賞式の様子を見ました。

昨年は開催が延期され、9月に行われていましたが、今年は例年通りに開催でき、現地の映像からは活気を取り戻したブロードウェイのエネルギーがひしひしと感じられ、とても興奮してしまいました。。

結果発表はもちろんですが、スターたちのパフォーマンスやスピーチにウルウル…。

「これはnoteで記憶に残したい」と思い、いまこうして筆を取らせていただいた次第です。

トニー賞とは?

トニー賞とは、その一年にニューヨークのブロードウェイで上演した優れたミュージカル・演劇作品に贈られる賞のことで、全米で最も権威のある賞です。

アカデミー賞と同様に、作品・俳優・演出・楽曲・衣装などたくさんの部門があり、いまから73年前 1949年に始まったとても歴史が長いのです!

ちなみに、EGOTの「T」を指します。

EGOTとは、アメリカのエンタメ界における権威の賞である、エミー賞(=Emmy)、グラミー賞(=Grammy)、アカデミー賞(=オスカー Oscar)、トニー賞(=Tony)の頭文字を繋げた言葉です。

今年はジェニファー・ハドソンさんがEGOTを達成したとのことで、話題となりましたよね。自らがプロデューサーを務めたミュージカル『A Strange Loop』にて、作品賞を受賞し見事この偉業を達成したのです。素晴らしい!!

司会者ってこんなに歌って踊るもの!? 最高すぎるパフォーマンス


今回の授賞式で私が印象的だったのが、司会を務めたアリアナ・デボーズさんのパフォーマンス!!

今年のアカデミー賞にて『ウエスト・サイド・ストーリー』で助演女優賞を獲得した、あの方です。

オープニングから全開で、ブロードウェイの過去の名曲を嬉々として歌い・踊る姿がなんとも気持ちよく、大興奮してしまいました・・。

WOWOWのプレゼンターの宮澤エマさんもコメントされていた通り「司会者ってこんなに歌って踊れるもの!?」と感じました(笑)

底なしのエネルギーに、ステップを踏むたびに「次は!? 次は!?」とワクワクしました。パキッとした白の衣装に身を包み、ショートヘアーがなびく姿はカッコ良さもありながらも女性らしいしなやかな美しさがありました。

そんな彼女のパフォーマンスには、活気を取り戻しつつあるブロードウェイの盛り上がりを、歌とダンスで全力で体現しているような、強いパワーが感じられましたね。

途中途中のユーモアのある盛り上げや、クライマックスの歌もとても感動しました。。

まさにMJ 涙が止まらない…


トニー賞授賞式では、発表の間にいくつかパフォーマンスが披露されるのですが、どのパフォーマンスも素晴らしかったです。。感動しました。。

授賞式の良さは、日本に居ながら現地で今注目すべき話題のミュージカルや舞台作品を一気に見て知ることができるところだとも思います。ミュージカルも舞台も気になる作品がたくさんありましたね。

WOWOWの特集では詳しく解説や取材映像なども織り交ぜてくれるので、作品への理解が深まり「こんなお話があったのか・・」と興味津々です。

「こんなお話があったのか」でまさに驚きだったのが、今回、主演男優賞を受賞されたマイルズ・フロストさん。

マイルズさんは高校生の頃学園祭で披露したマイケル・ジャクソンのパフォーマンス映像がYouTubeで話題となり、その後マイケル・ジャクソンの半生を描いたミュージカル『MJ』への出演を獲得されたそうです。

しかも本作がブロードウェイ初舞台。それでいて主演男優賞を獲得!凄すぎます。。

『MJ』を鑑賞された現地の方へのインタビュー映像にて「マイケル・ジャクソンよ!」「彼が主演男優賞を獲るに違いないわ」などとコメントされていましたが、まさにその通りだと思いました。。

短い間のパフォーマンスでしたが、一瞬で心を鷲掴みにされました。

代表曲『The Way You Make Me Feel』と『Smooth Criminal』が披露されたのですが、おなじみのムーンウォークやゼロ・グラヴィティなどはもちろん、独特な首の動きや指先の細かい所作まで完璧にパフォーマンスされていてそれはもう・・素晴らしかったです!!!

マイケル・ジャクソンがその場にいたような気がして、彼の魂・ソウルが降りているような、そんな不思議な感覚さえ覚えました。

マイケル・ジャクソンはもうこの世にはいませんが、彼はこのようにして永遠の命を得ていて、いつまでも私たちの胸の中にいる、そう思いました。

マイケル・ジャクソンのパフォーマンス映像やMVなどを改めて見返したいしと思いましたし、いつか本作を必ず現地で観たい!!と思いました。。

また、パフォーマンスの前にパリス・ジャクソンさんとプリンス・ジャクソンさんが登場されていたのもグッときました。。

本作は、10部門ノミネートされ、ミュージカル主演男優賞の他に、ミュージカル音響デザイン賞・ミュージカル照明デザイン賞・振付賞の計4部門に輝きました。

そして、、振付賞を獲得したクリストファー・ウィールドンさんのお名前を見てハッとしました。クリストファーさんは元バレエダンサーで世界的にご活躍されている振付師です。バレエ舞台以外にもミュージカル作品の振付も過去に手がけており、2015年のトニー賞でもミュージカル舞台版『パリのアメリカ人』にて振付賞を獲得されています。(ちなみに本作は12部門ノミネート中最多4部門を獲得)

クリストファーさんのお名前を存じていたので、驚きと納得の気持ちでいっぱいになりました。

とにかく『MJ』を観たい!そしてたくさんの方に知ってもらいたい!と思いました。。

第75回トニー賞授賞式は、WOWOWオンデマンドにて、18日(土)21:00まで見逃し配信が見れますので、ご加入の方はぜひご覧いただきたいです!!!私もあと数回は満喫したいと思っています(笑)


ブロードウェイはこれからもっと前進していく、そんな強さやパワーが感じられる授賞式でした。

ミュージカルや舞台には、日常を忘れさせてくれる力があると私は思います。トニー賞授賞式の映像は、ちょっとニューヨークへお出かけできたような、そんな疑似体験も感じられました。

最近刺激が足りない、元気がない、そんな方にぜひ見ていただきたいです。

絶対心のサプリになるに違いありません!!




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