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山口に向かっています

この日記は新山口に向かう新幹線の中で書いています。冊子を50冊くらい抱えてきたのでわたしはもうダメです。お土産を買う時間もなかった。申し訳ない。もう山口で買うしかない。

村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。

さてわたしがなぜ山口に向かっているかというと、こちらのエッセイでも何度かお知らせしてきた舞台「コインランドリーで待ち合わせ」の公演が明日に迫っているからです。

わたしコインランドリーの話ここでどれくらいしたんだろう。あんまりがっつり喋ってないよね? どうだっけ。忘れちゃった。同じ話をしていたらごめんなさいね。

コインランドリーはわたしが2013年に書いた小説で、アリオトvol.1にも掲載した短編小説です。

「ブランケット」と同じ系譜の物語で、わたしはあのころ、忘れることと変わることをテーマにした小説ばかり書いていました。忘れることが恐ろしかったし、同じ分だけ、忘れることを恐れてはならないと思っていた。

これはブランケットの作中にも出てくる話ですが、世界は何かを忘れたとき先に進むようにできているそうです。エントロピーの増大は忘却によって起きる。世界が向かう先は熱死ですが、それでも、わたしたちは後戻りができない。先に進むしかない。

……本当に?

という物語です。
2015年に改めて本にするとき、わたしはこの小説の内容をすっかり忘れていて、読み返して大泣きしました。よくこんな話思いついたなあとびっくりした。校正のために読んでたのに全然校正ができなかった。
その小説が舞台になるので、とても楽しみにしていました。

劇団シバイヌ代表の宮﨑萌美はわたしの大学時代の親友です。2016年にブランケットを舞台化してもらったこともあります。
ちなみにブランケットの舞台版は9割別物になっていました。残っていた設定は電車に乗って先にいくことくらいじゃなかったかな。

コインランドリーも脚本を読んだら冒頭から知らない人がいて笑ってしまいました。それが良いんだよね。物語は生きてるんだから。生きていれば変わるよ。人間と同じ。

そんなわけで、明日明後日は山口にいます。
ご近所のみなさんは是非観に来てくださいね。

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