食べ物の話⑦〜おにぎり編〜

こんにちは! 村谷由香里です!
noteをご覧いただきありがとうございます!!

マシュマロで好きな食べ物を伺ってエッセイを書く企画第7段は、こちらのメッセージから。

おにぎりというと、山口生まれのわたしは「山賊むすび」を思い出しますね! これ全国で通じるものなのでしょうか。
山賊むすびは、大きな丸いおにぎりの中に鮭と昆布と梅を入れて、まわりを焼き海苔で包んだものです。山口ではスーパーやコンビニでも「山賊むすび」の名前で売られていて、小学校の給食でもたまに出てきます。

山口県岩国市には「いろり山賊」という、風邪のときに見る夢みたいなレストランがあります。
街灯などほとんどない、ライトを消せば右も左もわからぬほどに暗い道路をまっすぐ山に向かって走っていくと、目の前の中に突然、煌々と光る謎の建物が現れます。

これですね。山道を走っていたらこれが急に現れるんです。この写真は2015年5月のものですが、

鯉のぼりと父の日のポスターと、別のところには母の日のポスターも貼ってありました。
あと、

「鯉のように!! 日本」というハイコンテクストなメッセージとめちゃくちゃ明るい「祭」の照明も視界に移ります。
たどり着いた瞬間からいろんな情報が一気に押し寄せてくるので頭がぼうっとします。ちなみに敷地内には神社もあり、ここで結婚式を挙げるカップルもいるそうです。

店内は和室になっていて、屋外にも囲炉裏を囲む席や、炬燵席が設けられています。外観のインパクトに反して落ち着いた空間で、出てくる料理もとても美味しいです。

一番人気はさっき紹介した山賊むすびと、鶏肉を焼いて甘辛いタレで絡めた山賊焼きのセットです。山賊焼きは、カルビーのポテトチップスの山口県ご当地味にもなっていました。

この大きいおにぎりが山賊むすびです。
あたたかいできたてのおにぎりで、鮭と昆布と梅のいろんな味が楽しめます。
大きなおにぎりって、食べているときの満足度がとても高いですよね。手で持って一生懸命かぶりつくからかもしれませんが「お米を食べている」という実感がすごくあります。

ごはんを食べ終えて裏に回るとこんな感じになっています。暗闇に浮かび上がるトトロ、見た瞬間マジでびっくりして声が出ました。
手前には和太鼓があります。誰でも叩けるようになっているので、山賊には常に太鼓の音が響き渡っています。

山の中にあるレストランなので車がないと行きにくいのがネック。しかし山賊は山口県が誇るテーマパークとまで言われている場所です。
わたしは2015年の8月末に福岡に引っ越したのですが、山口県民でいるうちにどうしても山賊に行きたいと言って、友達につれてきてもらいました。スーパーや給食でよく知っていた山賊むすびを、ちゃんと食べることができて嬉しかった。故郷で過ごした最後の春の、奇妙な夢みたいな思い出です。

好きな食べ物、まだまだ募集しております。
もしよかったら、あなたの好きな食べ物を教えてください。


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