叶わなかった夢の話
昨日外にごはんを食べに行ったら2000年代前半にヒットした曲がずっと流れていて、気持ちが一気に中高生のころに引き戻されました。
流行っていた音楽って不思議ですよね。特別好きだったわけじゃない曲ほど、純度を伴って当時の記憶をつれてくる気がします。
みなさんこんにちは。村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。
中高生のころ、ラジオを聴くのが好きでした。今YouTubeをずっと流しているように、小学5年生くらいから高校生くらいまで、ずっとラジオを聴いていた。「やまだひさしのラジアンリミテッド」がまだ平日の10時台に放送されていたころの話です。
ラジオで聴いて好きになった曲をCDショップで買ったり、音楽雑誌を買うようになったのもそのころでした。ヒット曲も、まだ全然有名じゃないバンドの曲も、わたしはすべてラジオで知った記憶があります。
わたしがラジオリスナーになったタイミングと小説を書きはじめたタイミングはほとんど一緒でしたが、わたしは大学生まで作家になりたいだなんて微塵も思っていなくて、ずっとラジオDJになるのが夢でした。
FM山口の就職試験で一次落ちしてあっさり諦めましたが、今思えば、あの夢は叶わなくて良かったかもしれません。
ラジオを聴くのは好きだったけど、番組を作ることが好きだったわけじゃない。
そういうわたしがあの世界に入って、果たしてずっとラジオを好きでいられたのかと問われると、わからないんですよね。はいと答える自信がない。
以前もツイッターで「好きなことを仕事にするべきか」という話を見かけたときに同じことを言ったけど、受動的に好きなことを仕事にしたら辛かったかもしれない。
わたしはそう思うけど、どうだろう、もしかしたらこれは、夢破れた人間の負け惜しみなのかもしれません。手が届かなかったぶどうはいつだって酸っぱいのです。
でも、今は手が届かなくて良かったなと思います。好きなものも憧れの人も、触れられない場所にいるから光って見える。
2002年のヒット曲を聴きながら、あの日素直に夢を見て、夢のまま終わったことを遠く懐かしく思いました。
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