天心の月はあまりにも遠すぎる
あさきさんの「天庭」を聴きながら地下鉄に乗っていたんですが、ちょうどラスサビにかかったところで地上に出て月を見ました。天心の月はあまりにも遠すぎる。
村谷由香里です。
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今日はストロベリームーンらしいですが福岡はあいにくの薄曇りで、空に穴があいて光が差し込んでいるようにしか見えません。あれはあれで綺麗だけどね。
去年「水のない海」という芝居をやりましたが、海に月と呼ばれる場所があることが好きです。そこには水がなく、ただ乾いた黒い地面が広がっているだけなのがすごく良い。
月は女性の象徴だし、海は母の象徴だけれど、月の海は名前ばかりの岩場だというのが現実として美しい。
月明かりも本当は太陽の反射に過ぎず、でもわたしたちは月光を見上げて綺麗だと思い、あの黒い部分を海と呼ぶ。その事実が好きです。
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