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障害福祉業界の話題

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障害福祉業界に携わる人、携わりたい人が知っておいて損がない話題です😃
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記事一覧

長男の就職先として三重県で就労Aを設立した事例

毎日新聞と伊勢新聞で取り上げられていた長男の就職先として三重県で就労Aを設立した事例を僕なりに読み解いてみました。 こちらの就労Aの社長は旅館の女将さんで知的障害を抱えた息子さんの仕事先がなかったことに不安を覚え、ないならば「私が作ろう!」と決意したのがきっかけだそうです。 息子さんは現在30歳で専門学校卒業後に就職先がなかったことを想定すると、専門学校卒業が約10年前(2012〜13年)の出来事で、2015年に就労Aを設立されているので、2〜3年開設に時間をかけていたの

やればやるほど忙しくなる就労移行支援

この前、打合せでそんな話になりました。たしかに、「就職実績が毎年一定数ある」「就労定着支援事業で定着支援する」「就労定着支援終了後も支援継続する」などで就労移行支援事業所を運営していれば、自ずと忙しくなることは明らかなように思います。 関係するご本人やご家族からは、「就労定着支援が終わった後も有料でいいから支援を続けてほしい」と言われることも多く、いわゆる「期限なしの就労支援」は障がい者雇用で働く本人・家族にとってとても重要なことと感じます。 所内でも、スタッフたちとはず

障害福祉にもDXを!

最近では普通に使われるようになったDX(デジタルトランスフォーメーション)。 経済産業省では、デジタルトランスフォーメーションを以下のとおり、定義している。 ❝企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること❞ 私たちのいる障害福祉業界、介護業界も同じかもしれないけど、あまりにも紙媒体が

空き家を貸すのは簡単ではない

空き家を貸すのは意外と難しいという話。 何かしらの形(大体は相続ですが)で、空き家所有者になっている人は沢山います。 その中には、空き家を誰かに貸して、大家業を始めようと思う人も多いでしょう。 その気持ちは理解できますし、当然の心理だとも思います(というより完全に放置するよりもかなり健全)。 ただ、空き家というのは、放置された期間が長いほど、直さなければいけない箇所だらけです。 そのまま貸すというのも出来なくはないですが、貸主としての修繕義務があるため、結局貸した後

オムロンの新システム開発

障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 オムロンが顔認識技術を活用することで体調変化を把握するシステムを開発し、社外提供することで他社の障害者雇用の促進にも繋げていきたい考えがあるようですね。 オムロンには特例子会社もあるので、システム開発をグループ内で行い、特例子会社では人工知能を活用して現場の効率化を図るシステム(オムロン開発)も導入し、従業員の作業状況を把握していたようです。 このシステムは実は障害者雇用だけでなく、医療現場や介護、福祉現場にも応用して利用

旭川市の取り組み 「障害者が働く福祉施設直営店舗に割引クーポン」

障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 旭川市で障害者施設が直営する飲食店や雑貨店の利用を市民に促す新たな取り組みがニュースで報道されました。 このクーポン券発行の取り組みは障害者施設にとってのメリットは期間限定にはなりますが、地元の広報に載せるための広告費を自治体が支払うことです。 旭川市だけでなく、周辺の町に約17万部発行されるフリーペーパーに折り込み広告として配布されるので、近隣住民に施設としての取り組みを知って頂く機会にはなるでしょう。 ただしクーポン

災害に遭った障害福祉サービス事業所の備え

障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 昨夜は最大震度5強の地震が発生し、関東の方は不安に感じた方は多かったのではないでしょうか? クライアントからも「無事です」という連絡を頂き、安心しております。 昨夜の地震を前震と捉えている方もおり、本震が来ることを恐れている事業所も多いことと思います。 取り越し苦労になれば幸いですが、災害に対する備えはこれを機会に見返しておきたいですね。 事業所に役立つ災害対策については以下にまとめております。 災害対応一覧 当事務

障害福祉サービス事業の不正受給は小さなミスでも命取り

障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 こんなニュースが出てましたね。 大切な話ですので、この話題を取り上げました。 職員数の水増し請求による不正受給とのことです。 2017年4月〜2020年10月まで行っていたとのことで10月に行った実地指導で発覚したとのことです。 実地指導は概ね3年に1回行政により行われますので、前回の指導では問題がなかったのかもしれません。 関連記事: ・都道府県・市町村の行う指導 〜集団指導・実地指導〜 ・都道府県・市町村の行う監

日本ライフマイスター協会の公的支出適正化診断サービス(賢約サポートサービス)

障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 皆さんに質問です。 「生きていくために当たり前に支払っているものって何でしょうか?」 人それぞれ答えは異なるかもしれませんが、ここでは「公的支出」とさせて下さい。わかりやすく伝えると、税金や社会保険料のことです。 これらは国や自治体が請求しているものなので、何の疑いもなく支払っている方が大半だと思います。ただし、実は適切な現状把握をすると実は請求されている公的支出を「払い過ぎている」という事実に直面する方が多数いらっしゃ

e-sportsで就労継続支援B型事業の稼働率アップに期待

障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 愛知県を中心に障がい者e-sports大会の企画・運営を通じてコロナ禍でも障害のある人が誰かと繋がり、楽しく過ごせる場を創りに取り組むNPO法人e-sports Barrier Break-Cupが2021年より設立されました。 e-sports大会をスタートしたのは2020年8月から約2ヶ月に1回開催されていました。こちらが第6回大会の動画です。 e-sportsを就労継続支援B型事業に取り入れることで大会への出場・設営

次世代型ワークシェアリングサービス「Ucare」(介護・障害福祉施設・専門人材との出会いの場)

障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 先日タイトルのサービスを普及されているUSEN-WORKINGの副社長とお話しさせて頂きました。 USENといえば店舗BGMを思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?僕はBGMの印象しかなかったです笑 実はUSENはDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している企業ですので、BGMだけでなく券売機を取り扱ったり、レジや決済サービスの革新にも取り組んでいる企業でした。 USENでは介護業界にスポットを当てたワークシェ

障害者関連ニュース:宮崎県で行政と人材あっせん会社が障害者の在宅雇用の促進に関する連携協定を締結しました!

障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 宮崎日日新聞でこんな障害者に関する話題が出ていましたので、紹介します。 2020年12月に宮崎県延岡市は神奈川県横浜市にある株式会社カラフィスとテレワークを通じた障害者の在宅雇用の促進に関する連携協定を結びました。 株式会社カラフィスは「障害者の在宅勤務」に特化した人材あっせんに取り組んでおり、2020年2月27日に設立された新しい会社です。 新型コロナウイルスの感染拡大によりテレワークが注目を浴びるようになってきており

職場全体で理念がわかっている人は何人いますか?

新年明けましておめでとうございます。 障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 本年も宜しくお願い致します。 2020年はコロナで大変な1年でしたね。コロナ離職をする人が多かった1年とも言えるでしょう。 特に障害福祉業界を始めとした介護・福祉業界は離職者がさらに加速したのではないかと思われます。 障害福祉業界の方は離職者が増えたことを「コロナ」のせいにしてはいないでしょうか? 勿論「コロナ」が原因で離職者が増えたことは事実としてあるでしょう。 果たして「コロナ

「35歳の少女」や「大恋愛」は実は障害者に関するドラマ

障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。 以前、「35歳の少女」についてこんなツイートをしました。 「35歳の少女」は自転車事故により崖から転落したことで25年間寝たきりになっていた少女が目覚めるお話ですね。 ドラマでは紹介されていませんが、この少女は自転車事故による脳外傷が原因で脳の成長が止まってしまったのではないかと僕は推測します。 35歳の少女よりも以前に戸田恵梨香さんが主演した「大恋愛〜僕を忘れる君と」でも高次脳機能障害について取り扱われていました。