生(セイ)

孤独は盲目の病
明日、日が昇ろうとも
彼の目に映る太陽はない

ふさいだ目には涙

ふさいだ心には苦渋

ふさいだ声には悲しみ

夕暮れに伸びる長い影は
彼の足元をに闇を広げる

紅き太陽は
彼の炎を見ようとする

彼は目をあけない

彼は耳をかさない

心にある悲しみを慈しむように
心にある怒りに身を委ねるように

いくばくかの日が流れる

彼は、まだ生きていた

目は閉じようとも
彼は、生きている

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