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町の治療院は医療の『サードプレイス』

サードプレイスという言葉はスターバックスでお馴染みだが、語源はオルデンバーグ氏の「ザ・グレート・グッド・プレイス(The Great Good Place)」の中で提唱し注目されたところからきている。

サードプレイスの定義は

義務や必要性に縛られるのではなく、自らの心に従い、進んで向かう場所。趣味や息抜きなど心安らぐ場所

とある。

オルデンバーグは、サードプレイスの定義として8つの条件を挙げている。

①中立性のある場所
②すべての人に平等な場所
③会話が重視される場所
④アクセスしやすい場所
⑤常連のいる場所
⑥控えめだが安心感のある場所
⑦陽気な雰囲気のある場所
⑧第二の家となる場所

鍼灸マッサージ師の幅広い知識と経験が他者貢献につながる

実際、鍼灸マッサージ師は

病院の医師や看護師でもなく

怪我のリバビリを行う理学療法士とも少し違う。

もちろん薬剤師でもなく、

カウンセラーや栄養士でもない。

人生相談に乗る占い師でもない。

しかし鍼灸マッサージ師という職業は
これらの様々な要素を全て持ち、

これ以外にも

政治経済、スポーツ、芸術、音楽、教育、心理学、宗教学、精神世界(スピリチュアル)…
多岐に渡り色々な知識や経験が必要とされる。

例えば鍼灸マッサージ師は

医師同様、解剖学や病理学などの医学知識は必要不可欠だし、

看護師同様、日々来院される患者様に日々心を込めて、声かけし時に励ましたりする。

治療院での施術は
リハビリテーションの要素を当然持ち、

時に栄養面でのアドバイスも聞かれるし

施術をしながら仕事や家庭の愚痴を聞くなど…カウンセリング要素はもちろん必要となる。

医療や日常の満たされないニッチ(隙間)を埋めて上げること

来院者の皆様は全員が
病院医療だけでは解決できないような身体面の不安は抱えているが…それだけではない。

1日の中で、一人暮らしのため、治療院に来て院長である私としか話することがない後期高齢者は多く、

また若い人でも

仕事の上司の愚痴や誰にも言えない複雑な家庭事情を知っているのは、治療院の私だけ…というケースもある。

誰にも言えないことを言ってもらい、ストレスを発散し、気持ちをリセットしていただく場所でもある。
(もちろん個人情報保護の観点から秘密厳守は当然である)

心療内科に通いながら来院される方も多いが、

我々鍼灸マッサージ師は話を聞いて上げる事ができるだけでなく、『触れて、心身を癒すこと』ができる…という独特の切り口・手法を持つ。

治療院という医療の『第3の場所』サードプレイスを必要に応じて利用してもらうことで、


身体のストレスや精神的不安が軽減し

心を通わせることで疎外感や孤独感を取り払い
新しい価値観や、人とのつながりを得ることができる。

また
自分らしさ・心の豊かさを取り戻し
生活に潤いを与え人々の活動を活発にし
一回きりの人生を豊かなものにしていただきたい。

健康で心身が豊かな人生を送っていただく…
そんな鍼灸マッサージ師に。

鍼灸マッサージ師にしかできないこと。
治療院でしかできない体験。

町の治療院は医療のサードプレイスだ。

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