田中泰成

1980年2月10日生まれ。坂出市出身。大成治療院・院長。健康寿命で未来につなぐための…

田中泰成

1980年2月10日生まれ。坂出市出身。大成治療院・院長。健康寿命で未来につなぐための『予防メンテナンス』と『健康への気づきと知恵』を提供するべく、日々治療と研究に没頭中。

最近の記事

マッサージ師が語る自助論

●『自助論』S.スマイルズ著 竹内均訳 との出会い この本を買ったのはいつ頃だろうか? わずかな給料を全て勉強会代に注ぎ込んでいた時期…手持ちには、全くお金が無かった。 それでも、もっと自分を成長させたいと ブックオフで100円コーナーで『勝間和代さんが推薦するなら‼︎』というきっかけで買ったような気がする。 開業して3年〜5年の時期 いくら頑張っても自分の納得のいく結果が出ない時期が続く。 『自分の人生は、きっと一生、何もなし得ないまま終わるのだろうか』 と、

    • 人生の大先輩からの教え

      80歳から治療に通われ 昨日90歳になった女性患者様。 息子さんに先立たれたり…人生色々と辛いこともあったが、 今…とても幸福に満ちている…と話する。 毎朝、目が覚めて食事を美味しくいただけること。 散歩をして歩けること。 趣味の植物を育てて花が咲くのを見れるのが嬉しいこと。 毎晩ひ孫の顔が見れること。 毎日自分でお風呂に入れること。 『先生…私は本当にありがたい。家でこうやってお風呂に入れる。自宅でお風呂に入れるありがたみを感じ毎日、自然と手を合わせるんです』

      • 治療家が考える健康長寿の条件とは?

        日々、治療活動をしている中で ●自分が長寿学から学んだ事 ●健康で長生きしている高齢者に共通する点 をまとめてみた。 当院、80代〜90代でもかなり元気な方がいらっしゃるが、 今までご病気をされていない方もいれば 昔、大病を患い、その後健康を取り戻した方もいる。 そういった方たちの共通点を7つ述べてみたい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ①生きがいがある 『曾孫の成長を見届けたい』 『買っている犬🐶のために、まだまだ元気でいないと!』 など、生きが

        • 治療家の健康法

          治療院でずっと篭って治療ばかりしていると起こり得る『治療家という職業独自のリスク』がある。 治療家である私自身もそうであるが… それ故に気をつけていることがある。 これはあくまで自分の見解であり、 絶対的に正しいものではないだろうが… 少なくとも施術家、治療家の皆様には当てはまる可能性はある。 またそれ以外にも、デスクワークの方や医療系、介護福祉系の方も参考にして、予防に役立ててほしい。 医療・介護福祉系の皆様の元気は、患者様の笑顔や安心につながるのだ。 ●よくあ

        マッサージ師が語る自助論

          指圧は養生法

          身体が疲れていたり、肩こりがひどくなっていたり腰が疲れていたり…そういうところを『グ〜ッと押してほしい…』という欲望は無いだろうか。 そんな時こそ、指圧の出番だ。 ●マッサージ師が語る施術のなんやかんや 患者様は背中や腰痛、肩こりや頭痛…様々な要因で来られるが、皆様、自律神経系が緊張し、 背中は亀の甲羅のように膨隆し、 押しても弾むことがなく硬い人が多い。 そんな患者様の体の組織が緊張しないように、 ゆっくりと静かに指を沈めていき、 その背中を一つ一つ、グ〜ッと押して

          指圧は養生法

          町の治療院は医療の『サードプレイス』

          サードプレイスという言葉はスターバックスでお馴染みだが、語源はオルデンバーグ氏の「ザ・グレート・グッド・プレイス(The Great Good Place)」の中で提唱し注目されたところからきている。 サードプレイスの定義は 『義務や必要性に縛られるのではなく、自らの心に従い、進んで向かう場所。趣味や息抜きなど心安らぐ場所』 とある。 オルデンバーグは、サードプレイスの定義として8つの条件を挙げている。 ①中立性のある場所 ②すべての人に平等な場所 ③会話が重視され

          町の治療院は医療の『サードプレイス』

          治療家が考える発酵食

          最近、来院者様の中で 肌艶が良くなったり 顔色が良くなったり お腹が柔らかくなったり… 明らかに良い変化が出てきている人たちがいる。その人たちが共通して実践していることの1つが『甘酒』を飲んでいることだった。 健康長寿の方が多い集落や、世界各国でも元気で活動されている国の地域を調べると その傍には必ず『発酵食品』がある。 グルジアのマツォーニや自家製ワイン、 エチオピアの山岳地帯にあるパルショータ(モロコシをすりつぶして発酵させたお酒) イタリアのアンチョビ 韓

          治療家が考える発酵食

          とある高齢者との思い出

          『お世話になり、ありがとう。大いに頑張って下さい。さよなら』 この写真は ある高齢の患者様からの自分宛の手書きの今世の別れのメッセージ。 88歳から亡くなられる95歳まで訪問。 開業当初、毎週、往診に行っていた。 書道にも通じたその方は 亡くなられる直前、 わざわざマッサージ師である自分宛にも別れの言葉を手書きで書いてくれた。 現在は 院内での治療が多忙なため往診の新規受付していないが…開業当初は積極的に訪問していた。 その方は 健康状態に問題があるわけではなかったが

          とある高齢者との思い出

          ドラッカーと私

          大好きなドラッカー。 ドラッカーとの出会いは父の書斎。 読書家な父の書斎には ほぼ全てドラッカーの書籍が揃っていた。 2009年に事業を独立後〜2013年頃に 集中してドラッカーを読んでいた。 医療人としてはもちろん…経営者として、院長として…自分は一体、時間をどう使い、何に集中し、どういう心構えでこれからやっていけばよいか? 具体的に言うと…自分は 経営者でもありプレーヤー(治療家)である立場… 色々な事に挑戦しながら悩んでいた時期… そんな自分に ドラッカーの数

          ドラッカーと私

          鍼灸マッサージ師が勉強する理由

          鍼灸マッサージ専門学校時代の生理学の教科書。ここで医療の基礎や医療人としての心構えを叩き込んでいただく。 自分から勉強したいと思い入った学校なので、専門学校の先生方の授業がどれも楽しく、 授業に行くことがとても楽しみだった。 その中でも2人ほど印象に残っている先生がいる… 1人目は解剖学の先生。 教科書を見ずにベラベラと話をする、その圧倒的な知識量の凄さに驚く。また心から解剖学が好きなんだなぁ…というその情熱がヒシヒシと伝わってくる講義だった。 2人目は生理学の先生。

          鍼灸マッサージ師が勉強する理由

          なぜ勉強をするのか?

          小学生から国語や算数、 中学生で数学や英語、 高校生では文系、理系などに分かれて 学生時代には『授業』『試験』というものがつきものだ。 一方で 『受験勉強は必要ない』 『方程式を知ったところで、社会に出たら役に立たない…』 という意見もある。 学校教育の是非の話はここでは置いておいて、 学生時代に勉強する大切さを考えてみる。 以下の5つだと考える。 ●勉強の効能 ①読解力がつく 国語や英語の勉強は読解力を上げる ②論理的思考力がつく 数学など方程式を

          なぜ勉強をするのか?

          予防への情熱の源泉

          独立したばっかりの時は自分の技術をとにかく発揮したいという思いが強かった 目の前の患者様に、 とにかく一生懸命技術を発揮することだけを考えていた。 もちろんそれも大事なのだが… もっと相手目線に立ったときに、 『もっとできることがあるのではないか?』 『目の前の患者様の幸福な人生と言うものをゴールに置いたときに、自分がするべき事はもっと他にはあるのではないか?』 と悩んでいた時期に、とある本に出会う。 それは養生訓(貝原益軒著)という本。 そして…ある1つの文章

          予防への情熱の源泉

          鍼灸マッサージ師という仕事への思い

          はじめまして。 高松市で大成治療院という鍼灸マッサージ院を経営しています、 田中泰成と申します。 ●院の名前の由来 治療院名の由来は色々とありますが、 1番は 健康を維持して一度きりの人生を 『大』いに達『成』してほしい… 病弱であっても最後は元気で成功するような『大』器晩『成』であって欲しい…という願いから大成治療院という名前になる。 ●なぜ、鍼灸マッサージ師という仕事をするに至ったか 小さいころから小児喘息に悩まされしょっちゅう発作が起きたり、扁桃腺が腫れて高

          鍼灸マッサージ師という仕事への思い