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脳も疲れる?

脳疲労』という言葉をご存じだろうか?

暴飲暴食を続けると胃腸が重たく不快に感じる『内臓疲労』

ハードに身体を動かし続けると、身体が重くなってくる『肉体疲労』

…だけでなく

脳を使いすぎることによる『脳疲労』というものもある。

●脳疲労の原因は?

来院されている患者様でも、おでこ(前頭葉)や頭蓋に触れるとかなり張り詰めている方が多く、
施術ベッドに仰向けなっても身体中に力が入ったまま、ガチガチの方が多い。
これでは適切な休息・睡眠が取れていない。

脳疲労の原因は諸説あるが、
私の意見を言えば、その原因の中でも多いのが

①スマートフォンやSNSの普及

②デスクワークによる脳への大量の刺激

が挙げられる。

脳は活動により、血流が集まりうっ血して膨張したり、活動の結果、代謝産物(老廃物のようなもの)を生み出している。
疲れた脳…特に前頭葉は機能低下を起こし、集中力が低下したり注意力が散漫になる。
これが脳疲労の状態だ。

飽きるは脳疲労のサイン

しょっちゅうスマートフォンを見て大量の情報を脳に入れ続けたり、デスクワークで同じ作業をずっと繰り返していると、脳はその情報を処理できず、徐々に疲れてくる。

自然の心地よい光と違い、
スマートフォンやパソコンから放たれる光は脳にはとても刺激が強いもの。

これらを続けていると、どうなるのか?

飽きる、嫌になる、休みたい、眠くなる』という脳疲労のサインが現れる。

●脳疲労を取り去る方法

ここからは私が実践し、経験的に良いと思った方法を記載するので、参考程度に読んでいただけたらと思う。

①目を閉じて何もしない

例えば、
横になって目を閉じて体の力を抜いて5分ほど休憩する…

イスの背もたれにもたれて目を閉じて手首を脱力する…

ゆっくり息を吐きながら瞑想🧘‍♀️をする…

など目を閉じて視覚情報をシャットアウトするだけで脳が休まる。

特に目を閉じて5分ほど横になっておくだけで副交感神経系が発動し始めるので、身体がリラックスする感覚になる。

②こまめに休憩をする

1時間に1回、5分の休憩を取る…
など、こまめに休憩を取ること。

その際、外に出たり窓を開けて外の空気を吸うなど…今の業務と少し違うことを行うと良い。

同じことをやり続けると脳が疲れて飽きてくるが、その前に一度休憩を入れることで
脳疲労が溜まりすぎないようにしていく。

軽い運動をする

体を動かすことで全身の循環を上げる。

④植物に触れる

植物に触れる行為は様々なリラックス効果があると言われている。特に私は植物が好きなので、院内の観葉植物🪴の葉っぱや幹に軽く触れて、植物の状態を見たりしている。植物の自然な緑色なども、見ると癒される感覚がある

入浴、温泉、サウナ

サウナは最近忙しくて行けていないが、サウナ、水風呂、外気浴などの交互浴や、ぬるま湯にゆっくりつかる半身浴は自律神経を活性化させたり、疲労取ることができる。

⑥人がいない静かな場所に行く

海の浜辺や景色の良い場所、山の頂上、お気に入りのカフェなど…人があまりおらず、人知れず静かにぼーっとできる場所に行く。

私は脳疲労を感じるとこれを実践しており、
自分のお気に入りのスポットも数カ所ある。

誰もいないところで、景色をただぼーっと見たり、波の音を聞いたりすることで、その日に疲れが取れると言うよりも、
翌日にリセットされている感覚に陥る。
これは人それぞれだと思うので、
実践して体感していただけたらと思う。

脳は、ぼーっとしている時は休んでいるのでなく、『デフォルト・モード・ネットワーク』といい、普段活動していないところが活動しているということだ。

脳をバランスよく保つためには、デフォルトモードネットワークを発動させることも時に必要なのではないかと考えている。

⑦柑橘類やクエン酸を摂取する

疲労回復に必要なのは言うまでもない。

とにかくたっぷり寝る

睡眠は脳の老廃物を除去する『グリンパティック系』というシステムが発動しているとの報告もある。脳が疲れた時も、とにかく寝よう。

最後に

スマートフォンの民主化により、国民全員がすごく便利になった反面、それにより脳も疲れやすい時代となっている。

テクノロジーの進化の良い部分を活かしながら、上手に休憩をとることで、

脳疲労を起こさずに日々アクティブに活動し、今まで以上に人生を豊かに過ごしていただけたらと願う。

参考文献)

・すべての疲労は脳が原因     梶本修身 著

・スタンフォード式最高の睡眠 西野精治 著

・最高の脳で働く方法 デイビッド・ロック著




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