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継ぎ接ぎの言葉。

大学4年間入っていた、学生団体の後輩に
就活のための他己分析を頼まれた。
彼女の長所短所、客観的に見てどんな人かを
教えてほしいと。

考えすぎかもしれないけど、
わたしの渡したひとつひとつの言葉が
彼女の人生を少し動かすかもしれないんだよなぁ、と頼まれて2日経つのになんて言葉が一番いいのか言葉探しをしている。

今考えると、自分の就活の時は
継ぎ接ぎの言葉をとにかく並べていたように思う。

兄が就活で苦労をしていたから、
両親が心配して就活の塾に入ることを勧めてきた。
わたしも落ちるのは怖かったから、入ることにした。

そこでは、例えば営業だったらこんな長所短所を言った方がいいとか、事務職だったらこんな長所短所がいいとかそんなオススメワードをたくさん教えてもらった。職に就くという理論を考えれば、当たり前のことだったと思う。
でも、当時特に希望が強かった職業もなかったわたしは、教えてもらったオススメワードに自分の経験を頑張って擦り合わせて、継ぎ接ぎの言葉を走らせていたように思う。

そんな継ぎ接ぎの言葉を走らせていたら、
次第にどれが自分が本当に経験して、本当に思って考察したことがわからなくなった。
そんなことに目を背けてとにかく就活を続けたことを思い出す。

言葉って誰かの言葉でもずっと発してたら
あたかも自分が考え出したようにすらすらと出てしまうことがある。
自分の中で十分に噛み砕かなくても、
すらすらと口から出てしまうことがある。

でもわたしは、レールから外れるのが怖くて、
就活で継ぎ接ぎの言葉を走らせてたからか、
就職から一年弱経った今、
どう社会と繋がりたいか悶々と考える日々を送ってる。

あの時、もっと考えていたらなぁ、と思うけど
もし過去に戻って一回やってもきっと変わらないんだろうなぁ、とも思う。

どうか、就活中の彼女には
真っ直ぐわたしが見た彼女が伝わるような言葉を
渡したいと思う。

そんなことを考える、三連休最終日の夕暮れなのでした。

#記録 #雑記 #言葉 #継ぎ接ぎの言葉 #就活

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