Labo日記:12(東北シンポジウム参加)
前回の投稿から大分時間が空いてしまった。
というのも、8月頭に東北は作並温泉で開催された
低温工学超伝導学会東北支部シンポジウムの資料作成(発表者ではない)と
先週、オランダはアムステルダムで開催された国際会議
Magnet Technology(MT) 25に参加し、その準備に追われていたからである。
この記事では東北シンポジウムについて思った事を書き連ねる。
(学会終わり開けで語り口調が学術よりになっています。)
作並温泉の一の坊という旅館(地元では相当有名らしい)の会議室を借りて開催され、参加者は研究者12名、学生2名(自分と後輩)という大分小規模な物だった。
ボスがこれに講演者としてinviteされ、テーマが「高温超伝導コイルの熱暴走」という、自分の研究テーマど真ん中という事もあって、資料作成とデータの収集に奔走し、ボスの好意で参加も許していただける事になった。
データ収集は、ひたすらに辛かった。鬼の様に解析を回してデータ収集、朝早くから来て実験準備。一緒に研究してる後輩は就活のインターンの準備もあて中々手伝えない(そもそも解析できないし)。
まぁその甲斐あって納得できる物ができたからいいんだけど。
5月に開催された低温工学の反省点から、こういうデータを出すって決めて、その通りのデータが出せてそれがボスにも良い評判で、うーん気持ち良い。
シンポジウムは2日間の開催で、夜は旅館のお食事と温泉を堪能する。。はずだったのだが、台風直撃して温泉は閉鎖されてしまっていた。ショックでかい。
2次会も開催され、日本の(世界でも)有名な超伝導工学1流研究者と共に宮城のおいしい日本酒を頂けた事はとても貴重な経験であった。
その2次会の中で、下ネタも交えつつ熱い話にもなるんだけど、酔いが回ってたためか、何故か泣いてしまった。
「君は何屋さんなんだ?」
と言われ、答えに戸惑い
「超伝導工学屋さんです」
と答えたのだが、
「それは浅すぎるよ」
とズバり自分でも思っていた事を言われてしまい、それに加えて、今の不安や後輩の指導の不安、先輩と比べて劣っている事等を管巻いてしまった時
「君は君なんだから、他人と比べたってしょうがない。まだまだこれからでしょ。」
と言われて、泣いてしまったね。最近涙もろいわ。ボスにも見られてしまった。
自分は何屋さん問題は結構申告で、「熱伝導解析」「回路設計・解析」「マグネット設計」「最適化」等色々あるが、結論から言うと全部を浅く齧っている。
これは学科の特性(都市環境システム学科は工学を浅く広く学ぶ学科)もあるが、自分の性格によるところが大きいと思う。何でも浅く広く経験しているが、いかんせん深みが無いのだ。
他人にも伝わる、自分の強みとするものを何か一つ(できれば二つ)身に着けなければいけないのだが、今はそれが無いし、指針もたっていない。
日々、何かしらに追われてこういう事を深く考える時間が無いので、第三者から意見を貰えるのは非常にありがたい。
そんなこんなで東北のシンポジウムは終了し、MT25への準備に追われる事になる。
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