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マンガでWebメディアを制覇するために、越えるべき『3つの壁』

僕は5年間マンガアプリで漫画編集者をやってきました。

マンガアプリの一番のウリはより多くの人にマンガを届けられること。アプリ自体が月間で数百万人に使われているので、多くの読者に届けることができる。僕は元々Webディレクターやサイトアナリストをしていたので、『より多くの人にマンガを届ける』という基本方針でマンガの編集はもちろん、プロモーションやマーケティングを練っていました。

より多くの人に担当している作品を届けるためにはどうすればいいのか?

最もシンプルな答えは『全てのWebメディアでヒットを出す』ことです。ここで言うヒットとは100万人に見られる事を想定してます。つまり、Twitter、Instagram、TikTok、YouTube等、月間で数千万人に使われるメディアでヒットを出す事。それによって、マンガアプリや雑誌の枠に留まらず、より多くの数百万から数千万人にアプローチする事が可能になります。

各メディアを制覇するポイントとして、例えばTwitterであれば、いいね&RTをどうやったらしてもらえるのか?YouTubeであれば、どうやったらアルゴリズムの波に乗れるのか?という話。

各メディアを徹底研究する中で、基本となるメディアの構造と、ヒットを出す上での課題に共通点があります。今回扱う『3つの壁』はマンガでないと越えられないわけではありません。動画でもテキストでもブログでも、基本的に課題は共通だと思ってます。だいたいココを抑えれば、ヒットになるというポイントです。これより先にて詳しく説明しますが、真新しい発見というよりは、わりと当たり前のことを整理する感じになります。斬新なものを期待しないでいただけると…。それでも誰かの役に立ちそうな考え方だと思いますので、是非ご覧いただけると!
※本記事は、僕の所属している会社の戦略や方針ではなく、個人の見解です。

それでは、本題に入っていきます。

どのWebメディアでもヒットを出す上で共通課題『3つの壁』

 ​・より多くの人に選ばれる
・より多くの人に読まれる
・より多くの人に喜ばれる

この『3つの壁』です。順を追って説明します。

マンガアプリを例にすると、次のようなイメージです。
マンガが更新されると、アプリのホーム画面に更新されましたとサムネイルが表示されます。このように作品が表示・露出される事をインプレッションと言います。(以降略、imp)
当たり前ですが、その日更新されるのは1作ではないので、たくさんのマンガの表紙やサムネイルがimpされます。つまり、読んでもらうためには、この中から選ばれる(クリックされる)必要があります。これが共通課題の1つ目『より多くの人に選ばれる』です。

ホーム画面から選ばれて1話を読むとする。この1話で、1ページ目から最後のページまでで、どこで最も離脱されるのかというと、1ページ目なんです。悲しいことに、読者は1ページで読むか読まないか判別するんです。なので、共通課題の2つ目『より多くの人に読まれる』は、この1ページ目の離脱を避け、読了率や平均視聴維持率を上げていく事が重要になります。

そして、1話を読み終わった後、読者から高評価やコメント、宣伝ツイートをしてもらう事が出来れば万々歳です。どういった時にこうした行動にでてくれるのか?エンゲージメントできるのか?というと、ここもシンプルは、人の心を動かしたり、面白いと思ってもらう事なんです。ここまで小難しい話をしましたが、何を差し置いても『より多くの人に喜ばれる』が一番です。

ここまでマンガアプリを例にしましたが、この共通課題はほとんど全てのメディアに当てはまります。

■マンガアプリ
・より多くの人に選ばれる → ホーム、更新一覧でのimp、表紙CTR
・より多くの人に読まれる → 読了率、平均視聴話数
・より多くの人に喜ばれる → 高評価、コメント、お気に入り

■YouTube
・より多くの人に選ばれる → ホーム、関連、オススメでのimp、サムネCTR
・より多くの人に読まれる → 視聴維持率、平均視聴本数
・より多くの人に喜ばれる → 高評価、コメント、チャンネル登録

YouTubeでは、ざっくり上記のようなポイントで、アルゴリズムから高評価をもらえるとimp数が自然と伸びていきます。つまりYouTube側が勝手に優良動画を伸ばしてくれるんですね。ありがたい。

連載には準備期間が必要で、だいたい半年から1年かかる事もザラにあります。半年から1年準備に使ったとして、1巻で即打ち切りとなるとかなりしんどい。『連載会議→Twitter4P漫画投稿』に代替する事をオススメします。この4ページは、出版できるレベルの完成原稿をあげる必要はなく、背景情報は場所が分かる程度にしたり、線画をラフっぽくするのもアリだと思います。

各メディアでヒットを出すためには、最適な形式を選ぶ必要性があります。YouTubeなら動画化すべきだし、Twitterなら4ページにまとめるべき。この当たりの考え方については、是非こちらの記事を参考にしてみて下さい。

https://note.com/yss_editor/n/n6b10846c4bbe

先程の共通課題に落とし込むと、Twitterは下記のようなイメージです。

■Twitter
・より多くの人に選ばれる → タイムラインでのimp、画像CTR
・より多くの人に読まれる → 視聴枚数
・より多くの人に喜ばれる → いいね、RT、フォロー

そして、この共通課題の全てをクリアするために、コンテンツ制作において重要視するポイントがあります。この1点だけ重視すれば全ての課題をクリアすることができます。

それは『5秒でエンゲージメントする』ことです。

5秒でエンゲージメントする

エンゲージメントとは、「約束」「婚約」といった意味の言葉ですが、マーケティング用語としては「企業や製品等とユーザーとの結びつき」という意味合いで使われます。ざっくりマンガに落とし込むと「あなたのマンガに対するファンの愛着・共感」という理解で大丈夫そうです。
また、SNS等のサービス内での用語としてもよく使われます。Twitterでいうところのエンゲージメントとは、いいね・RT・コメント・フォローといった、あなたにとった行動全てがカウントされますね。
エンゲージメントという言葉ひとつで結構な意味が内包されていますが、本記事では、マンガを通して何らかの行動をとる事として捉えてもらえると嬉しいです。

メディアが多様化し、コンテンツが溢れ、可処分時間が限られる中で、たとえ長尺なコンテンツだったとしても、出だしで視聴者の心を掴むことができなければ、見てもらうことは出来ません。みんな忙しいんです。
だからこそ、より短い時間で人の心を動かすような『5秒でエンゲージメントさせる』。つまりコンテンツを見はじめて5秒以内にいいね!したくなるようにコンテンツを作る、そういう見せ方も出来るようになる必要があると僕は思います。

さいごに

ここまで読んでいただいてありがとうございます!
こちらの記事は僕の運営しているオンラインサロンで投稿した内容をリメイクしたものになります。興味のある方はコチラの記事からどうぞ👇

https://note.com/yss_editor/n/n8a3cb8bdfd79

実際に3つの壁を越えるための細かいノウハウや、5秒でエンゲージメントするコンテンツ制作の詳しい情報などもサロン内で言及したりしております。

もし参加を検討されていたり、質問事項がある方は、TwitterのDMを開放しておりますので、お気軽にお問い合わせください!

それでは、また!

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