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家族のカタチは色々ある


あきまへんで

そろそろこの作品も配信が残り僅かなので、このあたりでまとめておこうかなと。

ホームドラマの中でもコメディ要素が強く、時代が寛容と言ってしまうのは簡単なのだけど離婚や不倫等の要素がかなりポップに描かれています。ドロドロしてないのは、当時の価値観と作風なのかな。

実業家の父と母親違いの4人の子供の歪んだ家族の中を取り持つ家政婦・清水桂の物語。このキャストの並びも凄いなと思いながら配信を楽しんでます。


奔放に、自由に、憧れに突き進む

このドラマの軸は、次女・すみれのムーブだと思います。
妻を持つサム(上司)との不倫関係を続けたり終わらせたり、また関係を戻しては自分を選んでもらうように健気に我儘に気持ちはハッキリ伝え続けて。

姉も弟も妹も、呆れている割には向き合ってて。現実世界なら、認められることも応援されることもほとんど無いのだけど「家族」だからの意見や見方があって。反対してても完全否定できない、そんな感じ。

毎話、すみれの話は行ったり来たり。長女の離婚危機も、長男の年上女性への恋心も、三女の同級生への淡い恋心もあれど、いつも次女の話で青木家は持ち切りになるのだ。


食卓を囲むこと

桂さんが家政婦としてやってきてから、青木家の食卓には会話が生まれるようになった。みんな文句を言いつつ、誰かの問題に耳を傾けて、なんだかんだ興味を示すようになる。ただ、耳に入ってしまっているとも言えるが。

挨拶をするように、礼儀や倫理を欠かないように。大人でも子供でも関係なく、言わねばならないことは歯に衣着せぬ物言いで、誰が相手でも向き合っている。

彼女は、昔の想い人の子供たちの面倒を見る約束で、彼が海外出張中に家政婦としてやってきた。子供たちには、この関係性を知られてはならないのだ。ただの家政婦をやりきらねばならない。
「誰の親でもない」以上、4人から「母親」というくらいまで存在を認めてもらえなければ、結局どこかで子供たちを傷つけてしまうから。

それでも食卓を囲むシーンが、話数が進むに連れて増えていくのは「家族」らしさが出てきているなと思えます。分かりやすい表現だけど、バラバラだった家族にまとまりが出てきたなって思います。


家政婦から母親へ

少しずつ、家族の一員のような立ち位置に来るが「桂さん」と呼ばれ、家政婦として働き、ここぞの場面でバシっと物を言う彼女が、ラストにどうなるのか。

最終話まで、もう一悶着ありそうですが、ゆっくり楽しもうと思います。

#ドラマ感想文

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