【Movie Review】42 〜世界を変えた男〜
Amazon Prime Video にて視聴。
1997年以降、4月15日には、MLB全球団・全選手が「42」の背番号をつけて試合をするという。
それは、MLBで唯一、全球団で永久欠番となっている番号で、1947年の同日、ジャッキー・ロビンソンが、MLBの歴史上初めて、アフリカ系アメリカ人(つまり黒人)として、ブルックリン•ドジャース(現:LAドジャース)とメジャー契約を締結したことを記念してのもの。
当時のアメリカは、人種差別が激しく、黒人は黒人だけのリーグ(二グロリーグ)に分られていた。
差別は、野球に限らず、日常生活のあらゆる場面で白人と黒人は分られていた時代であり、それが当たり前とされていた時代の話。
そういった時代の実話に基づいた内容となっており、おそらく現実はもっと酷い仕打ちがあったことは想像に難くない。
あるいは、現代においても少なからず、残っているのではないだろうか。
ジャッキー・ロビンソンの勇気と努力がなければ、ムーキー・ベッツやバリー・ボンズは存在していなかったかもしれず、さらには日本人メジャーリーガーさえも存在し得なかったのかもしれない。
特に戦後、平和を享受している日本においては、アメリカやその他の世界各国で存在している人種差別や民族間の争い、宗教間の争いなどは身近なものではない。
少なくとも、恥ずかしながら、私はそのような知識を持ち合わせておらず、実感を持たない一人である。
本作は、そのような人種差別の問題をMLBにおける第1号選手(ジャッキー・ロビンソン)にスポットを当てることで、誰にでも分かる形で表現している。
月並みな表現だが、今の当たり前は当時の当たり前ではない、ということをこういった歴史を知ることで学ぶことができる。
どんなことでも、それを最初に始めた人がいるからこそ、今があるということ。
歴史を知り、歴史に学ぶ・先人に学ぶことは、今ある現実をしっかりと理解することにつながる。
先にレビューした山本由伸のドキュメンタリーを経て、おすすめ作品として挙がってきて、たまたま観た作品だったが、お薦め作品として挙げておきたい。
JPFストレングス工房
鬼頭 祐介
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