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妻の人生を継ぐ私の人生

「私の #仕事の転機 #人生の転機

#わたしの転機 #死別 #ワークライフバランス #仕事と家庭の両立

1 最愛の妻と歩んだ半生
2 妻は妊娠後専業主婦になった
3 妻は長男次いで長女を産んだが病いに倒れた
4 私のワークライフバランス
5 けんけんが産まれた後また私は仕事に打ち込んだ
6 強制的な転機『最愛の妻との死別』
7 仕事より家庭優先 家庭>仕事
8 妻の人生の跡を継いでいくのが私の人生


1 最愛の妻と歩んだ半生

私は、就職してから今年満20年となった。将来定年などがどう転ぶか分からないところはあるが60歳定年とすると折り返し地点まで来たことになる。

そのうち妻とは結婚前の交際期間も含めると約14年の付き合いだった。就職後7割の期間で一緒だったことになる。

妻と出会う前の独身期間は、良くも悪くも「仕事も遊びも全力投球」という感じで過ごしてきた。

妻と出会い、そして結婚してからは甘い新婚生活をしつつも仕事一本槍だった。

昭和テイストそのものな家庭

まさしく昭和の頃の家庭、もっと言うと私が見て来た父母の家庭を再現するような形で過ごしてきた。 夫は仕事、妻は家庭で専業主婦。昭和テイストそのものだった。

2 妻は妊娠後専業主婦になった

新婚当時丁度昇進直後であり、仕事に打ち込んでいるところだった。

話は前後するが、新婚当時まだ妻は会社員だった。しばらくして長男を妊娠したのと私が部署異動でさらに忙しくなるところで、仕事に集中したかった私の意向で、妻には家庭に入ってもらうことにした。

妻の仕事先としては不在の間派遣社員を雇うなどして、残って欲しかったようだ。妻もそう言っており名残惜しそうにしていたが、私が妻に対して家庭に入るように強く言い、退職させたのだった。

昨今のご時世もあり、今は妻に退職させたことを後悔しないでもなかったが、妻に先立たれたことで当時のことを話し懺悔する機会はもう二度と無い。

次男を幼稚園に入れてから妻が働きに出ることを夫婦間では話し合っていたがそれは実現することは無かった。

無論共働きとなった場合は家事育児を相応の負担をするつもりだったが、今更何を言っても無駄なこと。私が妻の人生を変えてしまったのだ。

3 妻は長男次いで長女を産んだが病いに倒れた

妻は、長男次いで長女を産んだが、私はずっと仕事に打ち込んでいた。職場はなかなかのブラックであり、震災の年は特に忙しく休みがあまり無かった。

私は震災の影響で休みが無くなったが、当時妻は子育てで苦しんでおり、それに気づいてやれなかった。

そして震災の翌年、私は、当時の職場での仕事がきつくなり、異動願いを出して異動したところで、妻が病いに倒れたのだ。

4 私のワークライフバランス

私は突然の事で衝撃を受けるとともに仕事については、それまでと同様には続けていけないと感じ、仕事をセーブし、家庭を大事にした。

妻の負担を減らそうと家事育児に頑張ったつもりだった。そして妻の具合が良くなり、生活が元通りとなり、妻は妊娠し次男けんけんが生まれた。

にいに、ねえねのときは仕事の都合でいずれも出産のときに間に合わず、かけつける道中で出産の報せを聞いた。けんけんのときになって初めて出産に立ち会った。妻の出産の苦労、苦痛を初めて目の当たりにしたような感じだった。

5 けんけんが産まれた後また私は仕事に打ち込んだ

3年前けんけんが産まれてからしばらくして、私が所属していた部署が殺人的に忙しくなり私はまた仕事に打ち込んだ。

その年の秋には、残業のため1週間家に帰ることができなかったりした。妻はそのとき自らの負担は一言も漏らさず私の身体の心配ばかりしてくれた。

転機は何度もあったがそれを私は生かせなかった

家庭を大事にし、妻を大切にするための私の仕事上の転機、私が変わるべき転機は、いくつもあった。いくつもあったが、妻を喪うまでその転機を生かすことは出来なかった。

6 強制的な転機『最愛の妻との死別』

そして2017年12月1日、私と家族は大切な最愛の妻であり世界で一番大好きなママを喪うことで強制的に転機が訪れた。

転機が訪れてからの私達家族のそれぞれの状況はこちらの記事を参照して欲しい。

私は今、仕事の内容は以前と変わらず厳しいところだが、残業をする事なく結果を出すこと。また、以前と比べて仕事の量自体を極力セーブし、家庭を優先することにしている。

7 仕事より家庭優先 家庭>仕事

妻が身を持って私に知らせてくれた。仕事より家庭、家庭のために仕事をするということ、当たり前のことをだが、以前の私にとって家庭は、仕事のために心身を休める場所だった。

今となっては全くもって有り得ない、馬鹿馬鹿しいことだが、それを思い知るのに妻を喪うという計り知れない代償を払うことになるなんて‥‥‥‥

やはり妻の代わりに私が死んで、地獄に堕ちるべきだったか‥‥‥‥だが、後悔しても妻は還らない。

8 妻の人生の跡を継いでいくのが私の人生

この転機、私は仕事をしながら遺された子供達を育てていく。今まで仕事人間だった私にとってこれは物凄く困難な道だ。毎日子供達と闘いながら「自分にはムリだ」と感じている。

でも妻はもう居ない。妻の無念を抱き私は子供達を連れて生きていく。これは私に課せられた宿命、重い十字架だ。志半ばでこの世を去った妻の人生の跡を継いでいくのが私の人生だ。


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