決算書の新常識!キャッシュフロー計算書とEBITBAについてまとめる!
はじめに
本日もご覧いただきありがとうございます。
私は30歳までに総資産1,000万円を達成する22歳大学生です。
先ほどYouTubeを漁っていたら竹中平蔵さんが「リーダーとは組織に非断続を持ち込める人だ」と言っていてかなり感動しました。
いい言葉なので備忘録としてここにメモしておきます。
現在、「テキストには書いていない 決算書の新常識」という本を読んでいます。決算書に書いてある最近の重要論点についてまとめてある非常に読みやすく面白い本です。
この本の中で私が面白いなと思った論点についてまとめていこうと思います。良かったらこのブログはもちろん、「テキストには書いていない 決算書の新常識」も読んでいただきたいです。
影を潜める経常利益
IFRS(国際会計基準)には経常利益というものがありません。
これには経常利益の重要性が下がっている現状があります。
IFRSでは日本の会計基準の営業利益に特別利益と損失を加えたものを営業利益としており、営業利益から金融収益、費用、持分法投資損益を加減したものが「税引前純利益」となります。
日本の会計基準の経常利益とは、営業利益に金融利払いなどを引いた金額でこれまでは企業の実力を示すのに最もふさわしいと言われていました。
この背景にはかつては日本企業の多くは大きな額を有利子負債を抱えていたために営業利益と経常利益に大きな乖離があったため多くの企業や投資家が重要視していました。
しかし、日本企業の大半が実質無借金の会社となり、支払利息が減るので営業利益と経常利益の乖離がほとんどなくなったため重要性が下がったことが原因です。
EBITDAとは?
これは利益指標の一つです。国あるいは企業で金利水準、税率、減価償却方法などが違うため同じ利益と言っても収益力を同じ土俵で比較できない。
そこで、こうした要因を除いた数字を除いて比較できるようにしたのがEBITDAです。細かな計算方法は使用者によって異なる点は注意すべきです。
簡易的な計算方法は、営業利益に減価償却費を加えたものであり、営業キャッシュフローに近い概念です。
このEBITDAを用いた指数としてEBITDA指数とEBITDA有利子負債倍率というものがあります。
EBITDA指数(EBITDAで割ったマルチプル)とは、時価総額と純有利子負債を加えたEV(企業価値)をEBITDAで割った指数で、企業買収に必要な時価総額と買収後に返済が必要な負債の総額がEBITDA(稼ぎ)の何年分で賄えるかを示すものです。
この値が高いほど割高、低いほど割安ということになり、多くの上場企業のEBITDA倍率はおよそ10倍弱となるようです。
ROAのような指標だなと個人的には思いました。
そして、EBITDA有利子負債倍率は有利子負債をEBITDAで割った数字になると思います。この値が高いほど返済リスクが高く、低いほど返済リスクが小さいと言えます。
投資をする際も大きな買収後などはこのEBITDA有利子負債倍率が着実に減っているかどうか注意深く見る必要があると思います。
キャッシュ・フロー計算書の見方
キャッシュ・フロー計算書は企業の資金繰りを見ることができる財務諸表野中の一つです。
重要な見方としては、
・営業キャッシュフローは多ければ多いほどよい(利益と同じ)
・投資キャッシュフローは通報はマイナス
(設備投資やM&Aをすればキャッシュが出ていくから。)
・財務キャッシュフローはマイナスになることが多い。
(借入返済、配当をするとキャッシュが出ていくから、借入をするとプラス)
そして、フリーキャッシュフローという言葉も度々出てきます。
これは、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足したものです。
通常は、投資キャッシュフローはマイナスになりますので営業キャッシュフローよりも小さい数字となります。
この数字がプラスであれば、配当や自社株買い、有利子負債の返済にキャッシュを充てることができます。逆に、マイナスならば資金を借りて財務キャッシュフローのプラスで賄う必要があります。
Amazonの提唱するフリーキャッシュフローは投資キャッシュフローのうち設備投資に関するものだけを加えてものをフリーキャッシュフローと述べています。
実際にこちらのほうが、企業が自由に使えるお金という本質を適切に表しているように思えます。
投資キャッシュフローには財テク運用と呼ばれる有価証券取得の費用についても含まれます。
投資キャッシュフローの金額が大きくても設備投資に大きく資金を割いているわけではないことは理解すべきです。
おわりに
私は、お金に関する名著を好んで読んできましたが、やはり投資の世界の用語など歴史のある名著では学べない部分も多くありますからこれからも色んな本を読んでいきたいなと思います。
大きな世の中の流れとして、労働のインセンティブが働きにくい現状や労働の流動性というのは変わっていくものと思います。
その時代の過渡期にいる我々は労働市場に出たときの自分の価値を少しでも高められるようにこれからも学習を続ける必要があると私は思っています。
あと、新しいことを知るのは楽しいですから。
是非とも機会があればみなさんの興味関心も教えて下さい。