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自分の価値観に影響を与えた言葉を100個掘り起こすワークショップをやってみた。

あなたの価値観に影響を与えた言葉ってなんですか?

いつも話す定番の話ではなく、自分も普段意識していない、奥の奥にあるものを知りたい。そのために、この質問を100回繰り返すと、どうなるだろう?という実験をしてみました。笑

これは、その実験の長い長い振り返り録です。
自分の100個も、恥ずかしげもなく公開するので、是非よければ読んでみて下さい。興味を持ってくださった方は、一緒にやりましょう。

そもそもどんなワークショップなの?

自分の生き方の軸になるようなことや、色々な意思決定の幹になるようなことを考える時間を作りたくて、このワークショップ企画を着想したのは、この前の春のことでした。

Driveのスタッフうらら、コミュマネけんてぃーと3人でFacebookメッセンジャーでじっくり妄想を膨らませながら、なぜか「ダーツの旅」という名前の企画が出来上がったのが、晩夏のことでした。笑

「ダーツの旅」というワークショップの内容はとってもシンプルで、下記の3つの要素で構成されます。

①(北海道地図を的に)ダーツで当たった馴染みのない町に旅をする
②現地で何かのお題に対して、100個答えを出し、話す時間をつくる
③それぞれが信頼できる友人・知人の招待制で実施する

それぞれについて、少し説明します。

①(北海道地図を的に)ダーツで当たった馴染みのない町に旅をする

全く意識したことのない、馴染みのない町に行くということが、このワークショップの大事な要素です。

“創造性は移動距離に比例する”
(ゴーゴーカレー創業者)

こういった言葉を多くの経営者が話している通り、「知の探索」において、普段認知している世界の外側にある、「いつもと違う環境」に身を置くことこそがこのワークショップの土台になります。

こういった話は、入山章栄先生の著書「世界標準の経営理論」などにおいて、良く解説されていますが、本日のnoteの中では割愛させて頂きます。

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とてつもないシュールなダーツで、今回の訪問先は大樹町に決まりました。

今回訪問した大樹町の気候の感じと、宿泊施設の感じが、ゆったりさせてくれましたた。天気があいにくの曇り&雨だったのが残念・・・。ただし、宿泊施設の広さとか開放感がとっても大事でした。あの場所だから、作れた空気感というものを明確に感じました。

宿の方にも、お店とか紹介して下さったおかぴさんにも感謝。ありがとうございました。

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②現地で何かのお題に対して、100個答えを出し、話す時間をつくる

普段自分が良く話すような言葉ではなく、自分の腹の奥底にある言葉を引き出したい。そんなことを思いながら、Youtubeを見ていた時に、お笑い芸人のピース又吉さんがやっている企画を見つけました。

「信頼できる人・できない人」見分け方というテーマで100個又吉さんが持論を話し、最後に自分のお気に入りの3つを選ぶという企画です。

これが、又吉さんの思想がよく伝わってきて、イチ視聴者としてとてもおもしろかったのです。

他にも、こんなnoteもあったりして、この手法は一般的なものなのだなぁと知ることができました。このnoteも面白かった。

これらを情報収集し、実際の旅の様子を見ながら、今回は下記のような形の時間の過ごし方をすることにしました。今回のテーマに則ると・・・

(1):自分の価値観に影響を与えた言葉を10個書き連ねる。
(2):ペアになり、10個の中から聴きたい1つを相手に選んでもらい話す。その後、残りから自分が話したい1つも選んで話す。
(3):ペアを変えながら(1)・(2)を10回行う

1)は、個人で集中して思考する時間です。これ深く行う自己対話の時間として、とても大事な時間でした。ゆっくり自分の人生を振り返ります。

(2)は、対話の時間で、3つの要素が大事です。
1つ目は、相手が「何の」「どんな言葉に」影響されているか知ること。
「あ、おれも歌の歌詞で影響されているのあったかも…!」とか
「なるほど~、自分も高校時代の友達の話とか思い出してみよう」とか。
アウトプットを共有することで、相手のアウトプットを見ながら、自分の次の着想に繋げていくこともできます。

余談ですが、みんなが大事にしていた歌をプレイリストにして、宿や帰りの車で書けるというのも良いかもしれないという話にもなりました。

2つめは、「相手に選んでもらう」ということです。自分が苦しんで生み出した言葉に対して、「これを聴きたい」と声をかけてもらうのは、案外嬉しいものです。相手にわかってもらえるように言葉をストーリーにして話し、相手から共感してもらう時間は、このワークショップを感情の伴う学びの時間に深化させます。

3つ目は、「自分で選ぶ」ということです。改めて自分で生み出した言葉を丁寧にストーリーで話していくことは、生み出した言葉にさらなる自ら熱量を加えていきます。

このような形でシンプルだけれどもかなり濃い時間の過ごし方をしているので、やってみると(1)・(2)の1セットで最低でも45分程度かかることが分かりました。笑

案の定、時間が足りなくて、100個ではなく60個しか旅の中では出せませんでした。笑 時間設定大事ですね。旅のスケジュールを詰めすぎず、時間に余白を持たせる。ワークショップと旅のバランスをスケジュールしておくこと。これも次に向けた課題になりました。

更なるステップアップとして、今後は、一回の旅の中でワークショップをやる場所を意図的に変えるのもよいかもしれません。宿泊施設と、図書館と、草原と、みたいな。

③それぞれが信頼できる友人・知人の招待制で実施する

月並みですが、メンバーは大事です。
何を言ってもいいという心理的安全性を敷きながら、自分の内面を話していく為には一定程度、関係の質が高まっていることが重要です。

まだ明確なワークショップの形も固まっていなかったこともありますが、もしかすると、「明確な目的」を持って参加すると、満足度が下がるかもしれないと思いました。「なんか面白そうだから、やってみよう」くらいの人が来るから、アドリブ的なやり方にも耐えられるし、対話に対して主体的な深みが生まれる。そんな気もしています。

実際に掘り起こした言葉(0~20個)

さて、いよいよ恥ずかしげもなく自分のアウトプットを共有していこうと思います。(笑)

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最初の20個は、最近よく話していることなので、一瞬で出ました。
こんなんでいいかな?と悩むことはあったけど、全くネタは尽きず。

実際に掘り起こした言葉(20~40個)

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20-40個は、徹底的に過去の自分のSNSでの発信内容とそこに書いたことの背景にあるやりとりを書き起こしました。なので、ここ2年くらいの内容が多いですね。ここもあまり悩まず出来た。

実際に掘り起こした言葉(40~60個)

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ここらへんからもう詰まり始めました。唸ってました。(笑)
ただ、一緒にワークショップやっていたメンバーが歌詞から印象的な言葉を持ってきていたことに触発され、歌詞や漫画・映画の内容で印象的なものを書き出しました。すでに結構苦しい。(笑)

そして、大樹町ではタイムアップでここまででしたが、61個目以降は、自宅で行いました。

実際に掘り起こした言葉(60~80個)

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やっぱり環境を変えると、結構出てくる。家のベッドで寝転がりながら昔のことを思い出していると、ここら辺はすらすら出てきました。タイムスリップして小学校から昔の思い出を掘り起こし、一つづつ「あんなことあったなぁ~」と思いだしていきました。

実際に掘り起こした言葉(80~100個)

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まぁ、わかっちゃいたけど、やっぱりこの辺はキツイ。笑
でも、時間をかければ出てきました。この1つ1つに、自分の歴史が刻まれている感じ。この言葉をかけてくれた人たちを思い出して、幸せな人生だなぁと思いました。(笑)

80-100個のフェーズで気づいたのは漫画よりも歌詞よりも、自分の実体験のなかでかけられた言葉の方が圧倒的に出てくるし、「あ、あれもあったなぁ」と掘り当てた時のうれしい感覚が大きかったです。

自分の中の大事にしたい3つの言葉と気づき

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又吉さんの企画に準じて、自分も最も印象的だった3つの言葉を抜き出してみました。

No.14は、いま応援して頂いている大先輩の経営者から頂いた言葉。
No.44は、前職の仕事中に上司からもらった言葉。
No.99は、いま応援して頂いている先輩社会起業家から頂いた言葉。
それぞれのエピソードは僕だけの大切なものなので、ここでは遠慮して・・・もし特に聴きたい奇特な方はいつでも話すので、直接声かけて下さい。(笑)

自分は受け取った感謝の言葉よりも、未来に向かうための叱咤激励やはっとした気づきをもたらす言葉が印象に残りやすいんだろうなぁと気づきました。そういう環境に身を置くと、すくすくと伸びていくのだと思います。

なにが自分の価値観を揺さぶりやすいのか?が分かると、定期的にゆさぶりを起すための行動が取れるなぁと、改めて思いました。

【番外編】掘り起こした100個の言葉をテキストマイニングでワードクラウドにしてみた。

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番外編ですが、無料のテキストマイニングツールに上記のワードを入れて、ワードクラウドを作ってみました。

「考え抜く」・「一緒に」・「自分の名前」が大きく表示されていて、自分的には納得でした。根源的には自分に対しても声をかけてほしいし、だからこそ、周りの人たちと何か一緒にやりたいし、手足だけでなく頭も動かしたいんだと思います。

さいごに。

一緒に企画・実施したメンバーとってもいいワークショップの形ができたと思います。何事もやってみること、大事ですね。

メンバーと話しながら、次回の企画も考えてみようと思うので、興味がある方は声かけて下さい。大学生世代と一緒に行きたいと思ってます~!


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