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DNCL を使って確率の勉強を始めよう! 確率の基礎 (1)

確率とは

ある出来事が起きる確率は次のように求めます。

$$
ある出来事が起きる確率 = \frac{ある出来事が起きる場合の数}{全部の出来事が起きる場合の数}
$$

具体例で考えてみましょう。くじが3本あります。それぞれのくじには1,2,3まで数字が書いてあります。奇数が書かれたくじをひくと昼休み遊ぶことができます。偶数が書かれたくじをひくと昼休みに教室を掃除しないといけません。あなたは1本くじをひきます。あなたが昼休み教室を掃除する確率はいくらですか。

偶数の書かれたくじは1本あります。くじは全部で3本あります。ですから,偶数の書かれたくじを引く確率,つまり昼休みに教室を掃除する確率は,偶数の書かれたくじの数を全部のくじの数で割ることにより算出できます。

$$
偶数の書かれたくじを引く確率 = \frac{偶数の書かれたくじの数}{全部のくじの数}
$$

$$
ある出来事が起きる確率 = \frac{1}{3}
$$

あなたが昼休みに掃除をする確率は $${\frac{1}{3}}$$となります。

プログラミングで確かめてみよう

確率を勉強するときは,実際に場合を書き出してみたり,サイコロを実際にふってみたりするとわかりやすいです。

ただ,実際にサイコロを1回1回振ったり,まとめたりするのが面倒くさいひともいます。そういうひとはプログラミングでたしかめてみたらどうですか。

DNCL

私の記事では特にDNCLというプログラミング言語を使います。DNCLとは「共通テスト手順記述標準言語」と呼ばれるプログラミング言語で、大学入試センターが実施する大学入学共通テストで使用される言語です。Daigaku Nyushi Center Language」の略でDNCLだと言われています。

以下のリンクをクリックして,左上の「実行」を押します。すると,1000回,くじをひいて,1,2,3がそれぞれ出る確率を左下に算出して出力します。おおよそ,理論値に近づくことがわかります。今後は,この DNCLを使って,確率の勉強を進めていきましょう。

おすすめの書籍

統計学に関する数学の内容は,中学校の入試から大学の入試までずっと続きます。親世代は統計の勉強を義務教育や高等学校できちんとしていません。子どもと一緒に勉強するつもりで統計の勉強を始めてみませんか。

親が統計の本を読んだり,プログラミングをしたり,数学の本を読んだりしているのをみたら,子どもたちはちょっと親を心配するかもしれません。親が頭を抱えている姿をみたら,子どもが助けてくれるかもしれませんよ。

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