見出し画像

90's 嗜好のムード曲5選(洋楽)

こんにちは、ヤマハンです!
今回のテーマは90年代の洋楽作品の中で、最もムーディな曲を紹介していこうと思います。筆者はお恥ずかしながら少々ロマンチスト(笑)で、夜景を見ながらお酒を飲んだり、小洒落たスーツなんか着ちゃったりして気取っちゃう癖があるんです。そんな筆者が「この曲は夜景を見ながら聴きたい!」と思った曲、つまり”私の勝負曲”なるものを厳選しました。

90年代の音楽は世界的な不況の影響もあり、少し落ち着いた印象の曲や、単調ながらゆっくりしたリズムの曲が多く、80’sPopsには見られない色気のある作品が多く残されてきました。もちろん他の年代にもムーディな曲は多く存在しますが、90年代らしいラップやダンス、リズム&ブルースの要素を多く含んだ曲を中心に紹介していこうと思います。

目次
①Sade - 『Kiss of Life』
②Maxwell - 『Sumthin' Sumthin'』
③George Michael - 『Fastlove, Pt. 1』
④Janet Jackson - 『Rope Burn』
⑤Smokey Robinson - 『Intimate』

①Sade - 『Kiss of Life』

主にイギリスを中心として活躍した「Sade」というバンドの4thアルバム『Love Deluxe』(1992年)の収録曲。ボーカルAduの歌唱力も成熟期を迎え、より感受性の高い作品に仕上げっています。特にこの曲は、ピアノとサックスの旋律とAduのロートーンボイスがマッチして、絶妙なムードを醸し出してくれますね。
Sadeの作品の多くはスローテンポで、如何にも夜景やBarを連想させるような曲作りが中心的、まさに”大人”の象徴だと思います。”綺麗め”かつ”滑らか”なイメージもでき、重厚感と成熟感のある赤ワインを飲んでいるような感覚にも陥りました。

正直に申し上げると、Sadeの作品でオススメしたいアルバム・曲は他にも沢山あって、本作品だけでは語れない程魅力的なバンドです。今回はムードな曲ということで「Kiss of Life」を厳選しましたが、少しでも「曲調がいい感じだな」と思った方は他の作品も合わせて調べていただければと思います。きっとお気に入りの曲が見つかると思いますよ!
今後も記事の中で多く取り扱っていこうと思いますので、Sadeファンの方は必見です。

②Maxwell - 『Sumthin' Sumthin'』

1996年発表のデビューアルバム「Urban Hang Suite」からの一曲。このアルバムを紹介するためにこの記事を書いたと言っても過言ではありません。(笑)少しヒップ・ホップ、ファンクの要素を感じることができる本作ですが、基本的にはSmoothでJazzy。どこかしらSoulの要素も入り乱れ、なんとも表現することができない素晴らしい作品です。

アルバムを通して聴いて頂きたいですが、特にこの曲「Sumthin' Sumthin'」を選んだ理由としては、メロウ・ロマンティック・官能の伝道師、リオンウェア(Leon Ware)と共作であるという理由から選曲させて頂きました。リオンウェアはかつて、Marvin Gayeのアルバム「I Want you」を手掛けたプロデューサーとして有名で、その官能的表現力には定評があります。また、筆者も70's Soulの名曲は「I Want You」と思っていて、そのリオンウェアと共作なら間違いがないだろうと踏んでいます。

さらに先ほど紹介した「Sade」のサクソニスト、スチュートマシューマン(Stuart Matthewman)が全体的なプロデュースを手掛けていて、抜け目がありません。まさに”大人の遊び”、少し危険な香りが漂うスパイスの効いた名作です。
Maxwellのポテンシャルと周囲の豪華プロデューサーのアビリティを存分に活かした傑作、是非楽しんでみてください!

③George Michael - 『Fastlove, Pt. 1』

このジャケットからも危険な香りがプンプンしますね(笑)
George Michaelによる1996年発表の作品「Older」からの一曲。少しハイテンポな本曲は、彼の得意分野でもあるダンスに官能と色気を組み込んだ趣のある名曲です。アルバム収録曲全体を通して、当時の彼の”悩みのタネ”でもあったLGBTに対する偏見や、噂を跳ね返すような極上の仕上がりとなっています。

しかし、Wham!時代に獲得した顧客は徐々に離れていくと同時に、メジャー路線ではなく自身の官能的な才能とリズム感を活かした方向へシフトしていくイメージがあります。大衆の求める音楽を追求するべきか、自身を尊重すべきか、彼の中で迷いと葛藤があったことでしょう。
より閉鎖的・独特になっていくにつれて洗練されていく官能的側面は、僕にとっては非常に趣深い作品となっています。

ジョージ・マイケルの作品の中でスローテンポな曲調をお探しな方は、本アルバムの次曲「Older」以降をお勧めします。危険なムーディーな世界観を是非、体感してみてください!

④Janet Jackson - 『Rope Burn』

Janetの隠れた名作「The Velvet Rope」からの一曲。1997年に発表された本アルバムは2枚組のレコード、計22曲を収録した長編作です。
Janetといえば、偉大なる兄Michael Jacksonの後を追随するSoul・Danceの名歌手兼ダンサーで、その名を知らない人はいないでしょう。

しかし意外なことに、彼女の作品をこと細かく理解している方は多く存在しないのが事実です。なぜなら筆者も最近までノーマーク、名前は知っているけど全アルバムを通しで聞いたことはなかったのです。いざこのアルバムを聴いてみて驚きました。兄譲りの完璧なリズム感覚、スムーズで耳障りのない曲調、女性ボーカルらしい柔らかいい印象が本当に最高です。完全にダークホースでした。(笑)

夜な夜なこの曲を流しながら、お酒を飲んで思いに耽るのもいいのではないでしょうか。筆者はよく家でキャンドルを焚きながらこの曲を聴いています。どこか安心感と安定感を与えてくれる作品、是非読者の皆さんも聴いてみてください!

⑤Smokey Robinson - 『Intimate』

Smokey Robinsonの後期作品、1999年発表の「Intimate」。さすが、Motownの副社長といったところでしょうか。Soul、Rhythm&Bluesを本質から理解して顧客の心を完全に掴んでいますね。本曲はおとなしいスローテンポとキレのあるサックスが心地よいイメージがあります。筆者にとって管楽器の音色は本当に良いアクセントになると考えていて、特にSoulやFunk、R&Bとの相性は抜群です。

スモーキーは元々「ミラクルズ」というグループで1960年代に大成しています。それから約30年以上ブラック・ミュージック界を牽引した上で、晩年になっても衰えることなく本作を作り上げました。甘く繊細なハイトーンボイスと培われた完璧なリズム、非の打ち所がありません(笑)

学生時代に「大人になったらサックスの入ったムーディーな聴きてみたいな」とか思っていたのですが、そのイメージ通りの”大人な曲”で、心を打たれてしまいましたね。Motownの重鎮、恐るべし。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回のテーマは1990年代に発表されたムードな曲ということで、5曲を厳選して軽く紹介してみました。今回は僕の得意ジャンルということで、記事はストレスなく書き上げることができました。

皆さんも夜景を見て音楽を聴きたくなったことはありますか?
私の感覚だと夜景を見ながらも何か他のことを考えてる時とか、何かに集中することなくボーっとしている時によく音楽が欲しくなります。

BGMのバリュエーションを増やすだけで、大きく世界観を変えることができたりするので、是非色々な曲を聴いてみてください。

今後も一人でも多くの人に、より良い音楽を紹介できるように精一杯記事を書いていこうと思います。まだ始めたばかりなので、質より量を意識しています。誤字、脱字等あるかもしれませんが、その辺ご了承頂けると幸いです。

この記事が参加している募集

#私の勝負曲

7,932件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?