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周りの高齢者を見ると、せめて自分は生涯現役でいたいと思う

うちの集落は完全なる超高齢化社会で、知る限りでは同世代の若者は1人も地元に残ってはいません。60代の人が若者と言われるレベル。まあ、今や田舎なら珍しくもないですよね。

そんな状況ですので、一人暮らしの老人もかなり見かけます。お子さん(と言っても50~60代)は都会に腰を据えてしまい、まだ元気だからと施設に入ることもない老人さんが多いです。


農業集落ではない田舎

実は田舎と言っても、畑がありません。昔は炭鉱で栄えており、需要がなくなってからは都会に働きに出ている人がほとんどです。祖母も定年まで裁縫の仕事をして、3人姉妹を女手ひとつで育てました。

ですから、生涯現役でできる、農家さんが多い地区とは少し事情が違います。昔の厚生年金ですから、お金にはそんなに困っていない人も多そう。だから、何もしなくても生きられてしまいます。


友人がいなくなる

とある人は、一瞬ホームレスかと思ってしまう身なりで毎日10km以上ひたすら歩いて時間をつぶし、とある人はぬいぐるみを抱いてずっと話しかけている……。

本人たちはそれでよいのでしょうけど、どうしても「そんな最期でいいのか」と感じてしまう自分がいます。とはいえ、何か行動しようとかまでは思えませんけどね。

祖母だって、15年前までは、母に代わって毎日のようにご飯を作ってくれていました。しかし、仲良くしていた10歳以上年下の近所のご夫婦が亡くなると、ショックで徐々に引きこもるようになります。

続くように、同じ集落で仲良くしていたご夫婦が警察沙汰になり、今は消息不明です。確かに悪いことをしていたので、町を追われるのは仕方ありません。詳細は言いませんが、Yahoo!ニュースに載るくらいの犯罪でした。

そんなこんなで、祖母は友人をなくしました。3年前まではたまに草むしりをしていたのですが、ここ2年間はほとんど家から出ることもなし。


もっと楽しそうに生きろよ

旦那さんを40代・母が9歳のときに亡くし、母子家庭がまだ珍しい時代に女手ひとつで3人姉妹を育てあげたのは、大変なことだったでしょう。

地元に帰ると「歳をとるのは辛いこと」みたいな、前提を作りがちです。勝手に思い込んでいるだけですけどね。本人たちは、たいしてネガティブではないかもしれません。

戦争を経験している世代というのもあるでしょう。辛抱強いからこそ、幸せという概念に固執していない印象すら感じます。ただ生きていればいい、みたいな。

それでもね、勝手なわがままをいうと、もっと楽しそうに生きろよとは思いますよ。あなたたちの背中を見ていると、不安しかないもん。

と言っても、若者は都市部に集まり、高齢者は田舎に残される。こんな状況を想像していなかったでしょうから、仕方のないことですけどね。


理想の人生の最期

じゃあ、自分だったらどんな最期がいいのか?

やっぱり生涯現役で働いて、ぽっくりと逝けたらとは思います。イメージしやすいのは農業ですし、ブログなどの書きものも細々と一生続けたい。あとはゲームもしまくります。老眼もそのころには治療技術が進んでいると信じて。笑

なんとなく、都市部集中の現状がまた見直される気はしていますが、高齢化社会が進むのは間違いありません。老々介護は当たり前になっているでしょうね。

……少なくとも、国家同士の争いがなく平和でいること。多少、日本が貧乏になっても、まわりの環境にはそれしか望まないようにします。

うん、老後のことを考えるのはちょいと早すぎる。


自分は自分

たぶんね、少なくとも身の回りの高齢者に何かしようと思ったって、逆に嫌がると思うんです。唯一、干渉できるのはお子さん・お孫さんくらい。それをどうこう思うのは、逆に失礼でしょう。

祖母も90歳になりました。これだけ寝たきりですから、身体もかなり弱っています。裁縫の先生の資格を持っていて、昔はよく縫物をしていました。今は老眼や手の震えもあって、逆にやりたくないみたいです。衰えを感じてしまうからね。

わたしだったら寝たきり生活なんて、絶対に耐えられません。


しかし、祖母は淡々と生きています。それは今の現状を受け入れているということでしょう。ある意味で、祖母の人生における修行であり、また怒涛の時代を生き抜いたご褒美なのかもしれません。

まあ、もっと楽しそうに生きろよとは言いたくなるけどね。それは他人のエゴとかわがままです。

最終的に「過度に干渉することなく流れに任せてみる」という結論に至りました。人を変えることはできませんからね。

とりあえず、老後のことよりも1か月先のことを気にかけます。なんじゃ、このオチは。笑



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