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外注ライターって具体的に何をやっているのか答えます

2020年6月から、某メディアの外注ライターをやらせてもらっています。守秘義務があるので具体的なことは何も言えませんが、組織の末端で記事を書いて、毎月報酬をいただいている感じ。ぶっちゃけ、すごくもなんともないです。

それでも「具体的にライターって何をやって、どういうスキルがいるの?」と疑問を持っている人もいるでしょうから、答えられる範囲で書いていこうかなと。あくまで弱小ライターの個人例ですので、鵜呑みにしないでください。


1.マニュアルを熟読する

言うまでもなく、マニュアルを熟読します。マニュアルだけでもPDFで80枚以上あるので、けっこう大変です。しかもそこそこな頻度で改訂されるため、柔軟に対応しなければなりません。

特に最近は読者層の変化やGoogle側のSEO傾向が頻繁に変わっているようで、この3か月だけでも5回以上大幅な改訂がありました。自分の書きたい文章を書けるわけではないので、人によっては辛いと感じるかもしれませんね。


2.担当編集さんとやり取り

ChatworkとGoogleドキュメントを使って、執筆する記事の打ち合わせをします。指示書が送られてくるので、わかりにくい部分があれば質問して解決する感じ。

わたしの場合は9か月以上記事を書いて慣れているため、やり取り自体は週に3回ほどしか行っていません。基本的にマニュアルを理解しておけば問題ないです。


3.下調べ

記事を書く前の下調べ。これが一番重要だと思っていますし、下調べがイマイチだと執筆速度も遅くなります。ぶっちゃけ、文章力よりも下調べが大切です。

わたしの担当は主にガジェット系なわけですが、「音響機器」「自作PC」「マイク」などなど、けっこう幅広く得意でないジャンルの執筆も行わなければなりません。アウトドア系やゲームレビューも担当しており、不得意ジャンルは特に下調べ時点で理解しておくことが重要。

ライターを始めてから、電器屋さんで今まで関心がなかった製品にも触れるようになりました。もちろん全ての製品を購入するなんてできないので、YouTube動画をみたり現物を少しさわってみたりと、日常の中でもできることを意識しています。。

基本的な下調べは、公式サイトとECサイトの口コミ。わからない単語が出たら解説している大手メディアを参考にすることもあります。ググる力も重要です。

下調べした情報は、手書きのメモとGoogleスプレッドシートへ参考URLを残しています。さすがに全ての物事を覚えるのは難しいですからね。記事を書くたびにこちらも勉強になります!


4.執筆

下調べまで終わったら、いよいよ執筆です。わたしが担当している記事は文字数こそ少ないものの、詳細情報(スペック)を探すのに時間がかかるんですよね。おすすめする人物&シチュエーションの記載も必須で、けっこう悩みます。

この辺りはけっこう特殊かなと。普通は5,000文字程度の記事を3時間で書けたら及第点ではないでしょうか。わたしの場合は、1記事3,000文字程度を下調べを含めて5時間目標と定めています。

そうそう、記事単価制ですから、1記事に何時間かけようと報酬は同じです。一番ヤバい時は、1記事10,000文字に24時間かかったことがありました。めちゃくちゃつまづいたんですよね。w


5.提出後、フィードバック

提出後、3日後くらいに「フィードバック」が帰ってきます。この時点で修正すべきところがあれば修正し、学ぶところがあればインプット。次回以降に活かします。

個人的にと言いますか、誰でもそうでしょうけど、同じ注意をされないようにだけは気を付けないとですね。たまーにケアレスミスをすることもあって、編集者さんにはご迷惑をおかけしているなと。

フィードバックを見るのはけっこうドキドキしますね。未だに慣れません。まあ、めちゃくちゃ怒られるみたいなことはないので、会社員時代からすると優しい世界です。うん。


6.繰り返し

手順としては以上です。あくまで弱小外注ライターですから、音声チャット等で念入りな打ち合わせみたいなものはないです。(というか、ないから応募してったのもあります。コミュ障なんで)


【結論】長く続けるものではない

まあ、そんなに長く続けるものではないでしょうね。稼げる額にも限度がありますし、これ以上稼ぐなら「1日の執筆本数を増やす」か「単価の高いメディアに引っ越す」か「編集者などの管理側にまわる」「自分のメディアを持つ」って話になるかなと。

どれも一長一短で、わたしが想像する限りだと以下の通り。

・執筆本数を増やす→限度があるし、ノルマへの恐怖でストレスになりそう。続かないと思う。
・単価の高いメディアに引っ越す→現実的だけど、単価が高い分求められるものも上がっていく。その覚悟ができるならOK。
・編集者などの管理側にまわる→一定のライター経験があれば、外注編集者として雇ってくれるところも見かける。ただし、コミュ力も必要。
・自分のメディアを持つ→今の時代、個人メディアはかなり厳しい。収入ゼロの可能性もぜんぜんあるので、やるとしても兼業がおすすめ。

ま、ライターに限った話ではありませんが、変わらなければならないポイントというものはいずれやってきます。


【個人論】必要なスキルとか

個人的に必要だと思うスキルなどをまとめて終わりにします。

読解力→マニュアルや商品の詳細を把握する。
コミュニケーション力→担当者さんと円滑にやり取りする。
基本的な文章の書き方→「体言止め」や「助動詞」みたいな用語が飛び交います。メディアにもよりますが「口語NG」のところは多いです。
タイピング→早いに越したことはありません。
そこそこな性能のパソコン→もっさりするパソコンでは厳しいし、ストレスになるかと。今なら、「8世代以上のCore i5・メモリ8GB以上」は必要かな。文章を書くだけならまだしも、調べ物をする際にタブを10個以上開くこともあるので。

以上。1人でも参考になったら嬉しいです。



いつもありがとうございます。 また読みにきてくださいね(^^)