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20代で大腸内視鏡検査を受けてきた。お尻を拭かないこと!【体験談】

※あくまで体験談ですので、素人の感想として読んでください。少しでも気になる方は、内科の先生に相談しましょう。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受診してきました。基本的に「40代以降になったら受診しようね」(参考サイト)というもので、通常は健康診断のオプションで受けられる『便潜血検査』で血便が見つかった人を対象に実施する精密検査です。

わたしは血便っぽいものが出たので、便潜血検査を受けることなく、行きつけの内科の先生に「内視鏡しますか?」と誘われ、「はい!」と返事した形になります。

受診までの経緯(遺伝が怖かった)

①母が5年前に大腸がんで手術している
②弟が1年前に便潜血で引っかかり、大腸内視鏡検査をしている(良性ポリープあり)
③小さい頃から極端にお腹が弱い

大腸がんは遺伝性のものもあるらしく、家族にがん経験者がいる場合は要注意ということは知っていました。1年前に弟が便潜血で引っかかってポリープが見つかったこともあり、昔からすぐ下痢をするわたしもどこかで検査する必要はあるなと確信。

今回、トイレで少量の血便らしきものを見てしまったので、「ああ、来たか」という感じで先生へ相談しました。痔の可能性もあると言われましたが、身内に経験者がいるのは不安材料ですから、一度カメラを入れることになりました。

検査前の食事(大腸検査食)

検査3日前から消化の良い食べ物に切り替え、検査前日の昼と夜は大腸検査食『エニマクリンCS』というものを食べるように言われました。

これはお昼用。ゼリーミール2つとビスコ1袋。空腹に襲われましたが、紅茶や水なら飲んでよいとのことで、6杯くらい飲みました。普段は小食とはいえ、この量はしんどすぎる(笑)

夜はレトルトです。湯せんか電子レンジで調理できるのはありがたいですね。今回は少しでも美味しくなるようにと、湯せんしました。

煮込みハンバーグとおかゆ。見た目は病院食っぽいですが、意外と味が濃く、逆にもう少し薄くしてくれてもいいのになといった感じ。夜はお腹いっぱいとは言えないものの、空腹感はありません。

寝る前に下剤を水に溶かして飲んでおきます。人によると思いますが、この下剤でお腹が緩くなることはありませんでした。便意に邪魔されることなく、ぐっすり眠れます。

前日に経口腸管洗浄剤を作っておく

今回は自宅で便を出し切り、車で病院へ向かってそのまま検査という形でしたので、腸管洗浄剤も自分で作ります。病院で事を済ますパターンもあるようです。

こんな感じで大量の粉が入っています。AとBを混ぜて、指定の量まで水を入れたら冷蔵庫へ。前日から作って冷やしておくと、いくらか飲みやすくなるんだとか。

検査日当日(排便・腸洗浄編)

当日は7時から洗浄剤を飲み始める形でした。検査予定時刻は10時ですので、かなり余裕があります。冷蔵庫から取り出した洗浄剤をコップに移し、いざ1杯目!

……まっず。

何ともいえない甘ったるい薬っぽさ。

お茶をくれ!!!!

ってな感じで、コップ2杯の洗浄剤を飲んだら、コップ1杯の水かお茶を飲みます。おかげさまでお腹はちゃぽんちゃぽん。朝一でこれは苦行でしかありません。マジで吐きそう……。

ちなみに、「苦めのお茶」を準備しておくことをおすすめします。洗浄剤が甘ったるすぎて苦みで相殺しないと飲めたものではありません。

病院からもらった表へ、飲んだ段階での便の形状を記載していきます。わたしの場合は、飲み始めた10分後からもよおしてきました。30分後には水が出てきます。そして、次なる苦行が……。

お尻が痛い!!!!!

そうです、お尻を拭きすぎてヒリヒリしてきました。かといって、お尻を拭かなければトイレから出られません。ここで学んだことが1点。

下剤はトイレで飲むようにしよう=なるべくお尻は拭かない

毎回お尻を拭いていたら、確実に痛くなります。現に、このあと、カメラ挿入前に麻酔を塗るタイミングで悶絶しました。やけどしたような痛さ。みなさんはお気を付けください。トイレに水と下剤を準備しておきましょう

なお、わたしは2リットルの洗浄剤のうち、1リットルの段階で便が透明になったので服用中止。病院へ電話して、少し早めに向かうこととなりました。

病院にて便の最終チェック

病院に着くと個室に通され、「便の最終チェックをしますので、排便が終わったら流さず呼んでください」とのこと。だいぶ出し切ったあとでほとんど出ず、20分ほどトイレに座っていたら、ここまで出ないのであれば問題ないと言われ、検査着を渡されました。

お尻の部分に穴が開いた検査着に着替えます。緊張してきました。カメラをいれる恐怖、重大な病気だった時の不安感、ごくまれに起こるらしい穿孔などなど。(考えすぎ)

いざ、検査開始!!

まあでも、考えていても仕方ない。大抵の悩みや不安は時間が解決してくれます。ということで、無心になって指示通り検査台へ横向きになりました。

肩へ腸の動きを止める薬を注射し、お尻へ麻酔を塗ります。(お尻が極限までひりひりしていたのでここで悶絶)

約1分後、カメラ挿入開始。痛みはありませんが、徐々にお腹が張っていく不快感がありました。便を出したいのに出せない感覚は慣れるまで辛かったです。

はじめに5分くらいかけて盲腸までカメラを入れていきます。ここで便の残りがあると、内視鏡を用いて洗浄する時間がかかってしまうので、少しでも不快な時間を減らすためには腸をしっかり洗浄しておくことが大切だなと。

盲腸まで行ったら、どうやら潰瘍性大腸炎の疑いがある組織があったらしく、針を刺して腸壁を採取されました。痛みはありませんが、モニターを見ていると血が出て痛々しかったです。

(ちなみに、先生とは普通に会話できます。映像を見ながら、今はどの部分なのか・正常なのか教えてくださりました。)

あとは、カメラを徐々に抜きながら腸の全体を診察していきます。トータル15分くらいで検査終了。最後に肛門の裏側を見て、痔があるか確認してくださりましたが、痔でもなかったようです。

検査終了!

検査終了後は少し横になって休憩したあと、検査着から私服へ着替えます。特にクラクラすることもなく、謎の達成感がありました。

検査終了時のツイート。血便に関しては一過性の切れ痔の可能性が高いらしく、仮に潰瘍性大腸炎だったとしても薬で抑えられるレベルとのことでした。

検査後、刺激性のある食事や激しい運動はNG。今回は組織を採取しているので、数日間血便が見られるかもという説明を受けて、検査終了。病理検査の結果は2週間後にわかるようです。

2週間後、病理検査の結果は↓

慢性炎症とのことで、大きな病気でもなくよかったです。過敏性腸症候群は前々から診断されていましたが、ハッキリしない不安感も払拭できてなにより。

もう二度と受けたくありませんが、そうも言えないでしょうから、次回はとりあえずお尻を拭かないように気を付けます。

かかった費用について

今回は保険診療ですので、3割負担です。トータル【10,890円】かかりました。比較のしようがありませんが、あくまで一例としてご紹介しておきます。

検査食、1,200円もするんかい!!!!!!

少しでも不安なところはしっかり検査しておくと、気持ちも楽になりますね。ひとまず腸に関する不安は払しょくできたので、過敏性腸症候群を気長に治すことにします。

みなさんもお大事に。

いつもありがとうございます。 また読みにきてくださいね(^^)