日誌「罹患日記」 #913
はじめに(ふりかえり)
自身が罹患して思ったことは「これまで見聞きしてきた症状通り」という印象だった。リスクを持っている方は別として、そこまで恐れすぎる必要はないのかもしれない。ただ、普通の風邪だったかと聞かれれば、自分はそう思わない。現に陰性となった今も部分的な不調は続いている。これから、正しく恐れる。
罹患日記
1日目:全身が筋肉痛的な状態で起きる朝。100kgのベンチプレスを持ち上げた記憶はない。熱を測ると37.6℃。早急に備えてあった抗原検査キットで確認すると、くっきりと赤2本線。こうして家族とは居住する階を分けての療養が始まった。とりあえず、iPhone 15 Proを予約する。
2日目:寝る前に38.1℃あった熱が36.6℃までに下がる。こんな時にあって良かった解熱剤。“筋肉痛”はマシになったが、喉の痛みが進化した。とか言いつつ14時過ぎに38.2℃をマーク。それでも食べれてしまう3食。とりあえず、好きなお香を炊いてのんびりと過ごす(不本意でも)。
3日目:寝る前に解熱剤を飲まなかったが、朝起きると37.1℃。今のところ熱は落ち着いて来ている。例の筋肉痛は解消されたが、引き続き喉は痛い。家族も次々と高熱が出ているらしい。恐ろしい感染力だ。悪化しないことを祈る。とりあえず、『Casa BRUTUS』のてちが素晴らしい。
4日目:起床、36.5℃。喉はずっと同じテンションで痛い。「この期間に痩せ、、」とか思っていたのだが、毎食美味しくいただいている。その上でまったく運動をしていない。ベランダに出ると9月とは思えない暑さと遭遇した。空は雲ひとつない。とりあえず、見える景色をカメラに収めた。
5日目:この病においては検査キットで陽性が出た日を0日目とカウントするらしい。よって、今日で都合4日目ということになる。平熱が続き、喉の痛みは和らいで来た。そして、ビートルズのドキュメンタリーを観る。とりあえず、ジョージ・ハリスンは名ギタリストだ。これは揺るがない。
6日目:あらためて抗原検査キットを使う。薄くはなったがT線が出て赤2本線。まだ陽性ということ。身体は問題ないが、免疫システムは戦っているようだ。このアンビバレントさ。朝からたいして天気は良くなかったが、夕方から雷雨。とりあえず、ベランダのウッドデッキはびしょ濡れだ。
7日目:家族全員が罹患すると楽なのは、家の中で感染対策をする必要がないから。久しぶりにリビングで会って、それぞれの病状について話した。幸いなことに全員が軽症のうちのようだ。しかし、こんなに長く家にいるのも飽きて来た。とりあえず、お気に入りのマグカップでお茶を飲む。
8日目:熱はないが、ある感じがする。これが後遺症というやつか。好きなラジオも何だか聴けない。集中力も低下している模様(もとから?)。今日は久しぶりに散歩へ出た。田舎の利点は他に人がいないところ。いつもの野良猫はそこにいた。とりあえず、今はアホみたいに買い物をしたい。
9日目:10時間ほどの睡眠を達成した土曜日。何せ予定などもないし外に出る気も起きない状態だ。気温はかなり低い感じがする。夕方頃に散歩へ出ると肌寒くて驚いた。しかし、このまま涼しくなるわけではないことを知っている。とりあえず、自宅のベランダでキャンドルとお香を楽しむ。
10日目:ついにT線が消えた。今日の天気の如く心も晴れやかだ。現在は陽性と分かっても家に篭る必要はない。あとは良心しだい、と言いたいところだが簡単に休ませてくれない仕事も多いだろう。自分が罹患してみて、そんなことを考えた。とりあえず、またカメラを持って写真を撮りに行きたい。