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日誌「“しんとこのパルコ”とオードリーと私」 #1059


“しんとこのパルコ”と我々が呼ぶ場所がある。我々と言っても我が家だけかもしれないが。とにかく、パルコだ。それが今月末をもって閉館する。私は中学時代にギターを始め、なんとなく周りの数人と楽器を持って音楽スタジオに入った。当時は「イケてる!」と思っていたはずだが、今となってあれは練習にもなっていなかっただろう。それがパルコ内の島村楽器のスタジオだった。いわば、自分の音楽体験が始まった場所である。

また、親にビートルズのバンドスコアを買ってもらったのも同じお店だ。結局、現在までビートルズのコピーバンドをしたことはないが、そのスコアは今も自室の棚に収まっている。高校生になってからも度々利用していたが、およそ卒業を機会にパッタリと行かなくなった。以来、どのぐらい時が経っただろうか。私はすっかりアラサーになった。今夜、そのパルコを訪れる。映画館でオードリーのライブビューイングを見るために。

今日は“オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム”というライブが行われる。オードリーの春日さんは所沢出身で、このパルコにも思い出があるようだ。この場所で見れることに不思議な縁というか、繋がりを勝手に感じている。私がこのパルコを訪れるのは、これが最後になるだろう。脳内の思い出は消えないとしても、その場所や景色が無くなって行くことは寂しい。ただただ、しんとこのパルコとオードリーに感謝する夜だ。

「さようならとありがとう」

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