正誤判別問題攻略法【Mission 34】

▼今日は久しぶりの正誤判別問題攻略法です。早速，今回のMissionに挑戦しましょう！

＝Mission【34】＝

▼次の英文の[　]内から誤りのある箇所を1ヶ所指摘しなさい。
[001] Did you see the car and [the driver] [who] [crashed] [into] the house?（松山大学）

[002] [It is] the interaction [between] people, [rather than] the events that occur [in their lives], [that are] the main focus of social psychology.（北里大学）

▼解答・解説は下にあります。
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＝Answer【34】＝

▼今回のテーマは「関係詞と先行詞の関係」です。

▼関係代名詞thatは，「人」と「人以外のもの」の両方を先行詞にすることができます。また，以下の場合，原則として that を使います。

① 先行詞が〈人＋人以外のもの〉の場合
ex) Do you know the man and the dog that often take a walk around my house?

② 先行詞が疑問詞の場合
ex) Who that knows the truth can ignore it?

▼なお，以下の場合，関係代名詞 that を用いることはできません。

[1] 関係詞の直前に前置詞がある場合。
ex) This is the house in that he used to live.…×
→ This is the house in which he used to live.…○

[2] 先行詞と関係詞の間にコンマがある場合。
ex) He said that he didn't love her, that made her angry.…×
→He said that he didn't love her, which made her angry.…○
（※直前にコンマがあっても，そのコンマが「挿入の終わり」を表す場合には関係代名詞 that を使うことができる。）

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[001] [who]→[that]
[002] [that are]→[that is]又は[which is]
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[001] このまま関係代名詞の who を使うと，家に衝突したのが運転手だけで，車は衝突しなかったことになってしまいます。衝突したのは the can and the driver ですから，who を that に直します。
訳：その家に衝突した車と運転手を見ましたか？

[002] この文では It is A that … という強調構文が用いられています。強調構文の that が後にくる動詞の主語の位置にある場合，that の後の動詞は A に一致させます。たとえば，It is I that ... となっている場合，that の後の動詞は I に一致させます（よって，It is I that was elected president. などのようになります）。この文では A の位置にあるのが the interaction という単数形の名詞なので，that are ではなく，that is に直します。なお，that の直前にコンマがありますが，これは rather than～lives までの挿入の終点を示しているだけなので，関係代名詞は that のままで問題はありません。
訳：人々の生活で起こる出来事ではなく，むしろ，人々の間の相互行為こそが，社会心理学の主な焦点となる。

＝Lesson【34】＝

関係詞が含まれた問題の場合，先行詞との関係にも気をつけましょう。