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『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』

▼先日,映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』(2014年)をAmazonプライムで視聴しました。ブルックリンに住む老夫婦が長年住み慣れた部屋を売りに出す話を軸に,彼らの人間関係や周囲の人々の人間模様を描いた作品です。夫婦の間に派手な事件が起きるわけでもなく,出来事が淡々と進んでいきますが,最後まで惹きつけられました。

▼この物語はニューヨークが舞台ならではの作品なのだろう,と見終えた後に感じました。ブルックリンブリッジの上でタンクローリーが立ち往生し,運転手が逃走したエピソードではテロの可能性が疑われますが,それも9.11の同時多発テロが人々の記憶にあることが念頭に置かれ,また,ブルックリンブリッジや海底トンネルが大渋滞でマンハッタンとの行き来が難しい,という地理的制約もニューヨークならではの設定です。

▼ブルックリンとマンハッタンの間にある微妙な「格差」も感じ取れました。ひとくくりに語ることはできませんが,かつてブルックリンは治安があまり良くないとされていたこともあり,そのことが背後にあるのではないかと思います。もっとも,この地図を見るとニューヨーク市では今,ブルックリンよりマンハッタン南部の方が犯罪件数は多いようですが。

▼コロナ禍が終わり,世の中が落ち着いたらまたいつかニューヨークを訪れたい,そう願いながら,今はこうして映画の中で束の間のニューヨーク滞在気分に浸って我慢しています…( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)

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